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読書日記帳

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読書記録をまとめます。
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#読書感想文

読書日記:ムーン・パレス 語られる三つの物語

 ゲーム実況動画の「ファミレスを享受せよ」を視聴していると登場するムーン・パレスというフ…

Momo
3日前
6

読書日記:すーちゃん 自分らしさを肯定する方法

 母の日にプレゼントした益田ミリのすーちゃん。  すーちゃんシリーズの一作目を知ってはい…

Momo
4日前
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読書日記:君と夏が、鉄塔の上 繋がれた手はまるで送電線

 読むきっかけはAmazon Prime Readingで読めるタイトルになっていたから。三人称のファンでは…

Momo
1か月前
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読書日記:こっちをみてる。 この世界が僕に見せる顔

 有名な怪談えほんシリーズで伊藤潤二が絵を描いているものがあると知り、書店へ行った。  …

Momo
2か月前
11

読書日記:ハツカネズミと人間 忘れなかった約束

 この本は、図書館で購入リクエストがかかって購入された本で、装画がお洒落、手軽に読めそう…

Momo
2か月前
11

読書日記:六人の嘘つきな大学生 人は多面体

 私が地元の図書館で勤めていた頃、よく来館してくれる利用者さんがいた。 彼は毎週金曜日の…

Momo
2か月前
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読書日記:夏への扉 求める未来へ

 前回の投稿が4か月前になり、随分と投稿の間隔が空きました。 私は2024/12/24に統合失調症で閉鎖病棟に入院し、2/29に退院していたのです。今も自宅療養期間中で働くことができません。 入院から退院までデジタルデトックスをしていたので、パソコンはおろかスマホも満足に触ることができませんでした。 それが投稿が空いた原因です。  しかし、入院中にいろんな本を読むことができました。 ・エクソシスト W・P・ブラッティ ・ローズマリーの赤ちゃん アイラ・レヴィン ・逃

読書日記:52ヘルツのクジラたち 聴こえない心の悲鳴

 書店でよく見かけていた「52ヘルツのクジラたち」。 本屋大賞も受賞したんだっけ?曖昧な…

Momo
8か月前
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読書日記:告白 異なる視点の1つの物語

 私は家族の誕生日に本を贈っている。 妹の誕生日が近づいてきたこともあり、書店で贈る本を…

Momo
8か月前
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読書日記:宮辻薬東宮 人の記憶と物の記憶

 図書館勤務の私が本棚の書架整理をしていると、一冊の本が目に留まった。背表紙には「宮辻薬…

Momo
10か月前
3

読書日記:一九八四年 過去や人をも変える権力

 それは一度友人から借りたことのある本だった。 「ディストピアな話だから読みづらいと思い…

Momo
10か月前
11

読書日記:呪われた町 恐怖との対峙

 台風6号の接近に伴い、スティーブン・キングの呪われた町をkindleで購入した。 ダウンロー…

Momo
10か月前
1

読書日記:同志少女よ敵を撃て 動機を階層化すること

 戦争映画を観るのとは違い、読むのは難しそうだと考え、本を手に取るのを一瞬ためらった。 …

Momo
1年前
4

読書日記:MONSTER 名は体をあらわす

 浦沢直樹の「MONSTER」の最終回。  病室のベッドで寝ていたヨハンがいなくなり、空のベッドだけが描かれて終わります。  これをどう捉えるか人それぞれ違ったでしょう。  私の解釈はシンプルです。  怪物とされていたヨハンがいなくなる。  つまり「怪物(モンスター)はいない」ということを、寝ていたベッドを空にすることで表し、ヨハンは怪物ではないのだと伝えている最後だと私は思いました。  本当の名前を知ったヨハンは、もうなまえのないかいぶつなんかではないですよね。  この