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読書日記帳

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読書記録をまとめます。
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#読書感想文

読書日記:すーちゃん 自分らしさを肯定する方法

 母の日にプレゼントした益田ミリのすーちゃん。  すーちゃんシリーズの一作目を知ってはい…

Momo
15時間前
4

読書日記:君と夏が、鉄塔の上 繋がれた手はまるで送電線

 読むきっかけはAmazon Prime Readingで読めるタイトルになっていたから。三人称のファンでは…

Momo
1か月前
12

読書日記:こっちをみてる。 この世界が僕に見せる顔

 有名な怪談えほんシリーズで伊藤潤二が絵を描いているものがあると知り、書店へ行った。  …

Momo
2か月前
11

読書日記:ハツカネズミと人間 忘れなかった約束

 この本は、図書館で購入リクエストがかかって購入された本で、装画がお洒落、手軽に読めそう…

Momo
2か月前
11

読書日記:六人の嘘つきな大学生 人は多面体

 私が地元の図書館で勤めていた頃、よく来館してくれる利用者さんがいた。 彼は毎週金曜日の…

Momo
2か月前
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読書日記:夏への扉 求める未来へ

 前回の投稿が4か月前になり、随分と投稿の間隔が空きました。 私は2024/12/24に統合失調…

Momo
3か月前
7

読書日記:52ヘルツのクジラたち 聴こえない心の悲鳴

 書店でよく見かけていた「52ヘルツのクジラたち」。 本屋大賞も受賞したんだっけ?曖昧な記憶がきっかけで本を手に取った。 町田そのこの本を読むのは初めてで、どんな文体で話が進んでいくのか楽しみだった。  このところウクレレの練習であまり本を読めていなかったから、とても新鮮な気持ちで読み始めることができた。  主人公の名前は三島貴瑚という女性で、田舎に1人で住んでいた祖母の家が空き家で放置されており、そこへ移住するところから話は始まった。  彼女は移住した田舎で「ムシ」と呼ば

読書日記:告白 異なる視点の1つの物語

 私は家族の誕生日に本を贈っている。 妹の誕生日が近づいてきたこともあり、書店で贈る本を…

Momo
8か月前
13

読書日記:宮辻薬東宮 人の記憶と物の記憶

 図書館勤務の私が本棚の書架整理をしていると、一冊の本が目に留まった。背表紙には「宮辻薬…

Momo
9か月前
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読書日記:一九八四年 過去や人をも変える権力

 それは一度友人から借りたことのある本だった。 「ディストピアな話だから読みづらいと思い…

Momo
10か月前
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読書日記:呪われた町 恐怖との対峙

 台風6号の接近に伴い、スティーブン・キングの呪われた町をkindleで購入した。 ダウンロー…

Momo
10か月前
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読書日記:同志少女よ敵を撃て 動機を階層化すること

 戦争映画を観るのとは違い、読むのは難しそうだと考え、本を手に取るのを一瞬ためらった。 …

Momo
1年前
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読書日記:MONSTER 名は体をあらわす

 浦沢直樹の「MONSTER」の最終回。  病室のベッドで寝ていたヨハンがいなくなり、空のベッド…

Momo
1年前
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読書日記:コンビニ人間 息のできる場所

 この本はタイトルに惹かれた。私はコンビニが大好きだからだ。  酷い時は1日に2、3回別のコンビニへ赴く。  とくに買うものがあるわけでもないのにだ。  このコンビニでは一番くじがあるから、ここではお気に入りのお菓子があるからなど、さまざまな理由を付けてコンビニに行く。  そんな私がいつか読もうと思っていた「コンビニ人間」を読了した。  1日で読み終えることができるボリュームだった。  ”普通”ということが理解できなくて難儀に感じる。  主人公の古倉という女性は、そのことを