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読書日記帳

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読書記録をまとめます。
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記事一覧

読書日記:君と夏が、鉄塔の上 繋がれた手はまるで送電線

 読むきっかけはAmazon Prime Readingで読めるタイトルになっていたから。三人称のファンでは…

Momo
2日前
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読書日記:こっちをみてる。 この世界が僕に見せる顔

 有名な怪談えほんシリーズで伊藤潤二が絵を描いているものがあると知り、書店へ行った。  …

Momo
1か月前
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読書日記:ハツカネズミと人間 忘れなかった約束

 この本は、図書館で購入リクエストがかかって購入された本で、装画がお洒落、手軽に読めそう…

Momo
1か月前
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読書日記:六人の嘘つきな大学生 人は多面体

 私が地元の図書館で勤めていた頃、よく来館してくれる利用者さんがいた。 彼は毎週金曜日の…

Momo
1か月前
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読書日記:夏への扉 求める未来へ

 前回の投稿が4か月前になり、随分と投稿の間隔が空きました。 私は2024/12/24に統合失調…

Momo
1か月前
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読書日記:52ヘルツのクジラたち 聴こえない心の悲鳴

 書店でよく見かけていた「52ヘルツのクジラたち」。 本屋大賞も受賞したんだっけ?曖昧な…

Momo
6か月前
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読書日記:告白 異なる視点の1つの物語

 私は家族の誕生日に本を贈っている。 妹の誕生日が近づいてきたこともあり、書店で贈る本を探していたところ湊かなえの「告白」という文庫が目に入った。  早速、図書館で借りて読んでみた。 アマゾンレビューで1日で読み終わったという人がいたのが頷ける。 とても読みやすかった。  以下のように、各章で登場人物がある出来事について、それぞれの形で告白をしているのだ。 第一章 聖職者  森口先生 終業式での告白 第二章 殉教者  生徒、美月による森口先生宛の手紙での告白 第三章 慈愛者

読書日記:宮辻薬東宮 人の記憶と物の記憶

 図書館勤務の私が本棚の書架整理をしていると、一冊の本が目に留まった。背表紙には「宮辻薬…

Momo
8か月前
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読書日記:一九八四年 過去や人をも変える権力

 それは一度友人から借りたことのある本だった。 「ディストピアな話だから読みづらいと思い…

Momo
8か月前
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読書日記:呪われた町 恐怖との対峙

 台風6号の接近に伴い、スティーブン・キングの呪われた町をkindleで購入した。 ダウンロー…

Momo
9か月前
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読書日記:同志少女よ敵を撃て 動機を階層化すること

 戦争映画を観るのとは違い、読むのは難しそうだと考え、本を手に取るのを一瞬ためらった。 …

Momo
1年前
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読書日記:MONSTER 名は体をあらわす

 浦沢直樹の「MONSTER」の最終回。  病室のベッドで寝ていたヨハンがいなくなり、空のベッド…

Momo
1年前
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読書日記:コンビニ人間 息のできる場所

 この本はタイトルに惹かれた。私はコンビニが大好きだからだ。  酷い時は1日に2、3回別…

Momo
1年前
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読書日記:そして、バトンは渡された 変化の中にあるゆるがないもの

 図書館に勤めている時、同僚から勧められた本が「そして、バトンは渡された」だった。  この本は勧められただけでなく、予約もたくさん入る本だ。  きっと面白いに違いないと思った。  人気の本は借りれるまでに何か月かかるかわからない。  購入しようかと悩んだが、地元の図書館で見かけたので借りることにした。  主人公の優子は、何度か苗字が変わっていた。  親との死別や離婚があったからだ。  優子という名前は、どの苗字でもしっくりくると書かれているのを見て、私はその通りだなと思った