見出し画像

「子供にホッケーを習いたいと言われたら覚悟しなさい」と言われ・・・

先週のトーナメントをもって、ようやく息子のホッケーシーズンがオフに入り、娘のサッカーのプレイオフの試合は春休み後ということもあり、久しぶりに週末をゆっくり過ごしている。

アイスホッケーはカナダの国技であり、オリンピックなど国際大会ではメダルの常連国だ。近年は金メダルを取ることも多い。
世界的に有名なスキーリゾートのウィスラーに住んでいた頃に、ホッケーのオリンピック決勝戦(アメリカとの因縁対決)がTVで流れていた時にスーパーへ買い物に行ったのだが、店内は店員以外殆ど人がおらず、ラジオの中継が店内に響いていた。いつもは大勢の人で賑わっている町中も、人はまばらだった。

それくらいホッケーは国民に愛されているスポーツだ。

まだ息子が小さかった頃、ママ友から、
「子供がホッケーを習いたいって言ったら、覚悟しなよー。かなりお金がかかるし、練習や試合で本当に大変だよー。」
とよく言われた。

その時は「ふーん、そうなんだー。ホッケーは大変なんだねー。」くらいにしか思っていなかった。
上の娘がすでにサッカーを習っていたので、息子もサッカーを習わせるつもりだったし、日本で生まれ育った私には、その時はホッケーの知識が殆どなかった。

実際息子はサッカーを習い始め、数年経った時についにその言葉を息子が口にすることとなってしまった。

「ママ、僕はサッカーは好きじゃない。ホッケーがしたい。」

おぉ、うぅぅん。なるほど。 
んー、そっか。なるほど。

と、言われた言葉を頭の中で整理するのに時間がかかった。
腹を括れるのか、私!?
でもその時は「検討してみるね。」としか答えられなかった。

その後も何度も何度も「ホッケーがしたい。」と言われ、かーちゃんは腹を括る以外選択肢が無くなった。
そして私は「Hockey Mom」になった。(そのままではあるが、ホッケーを習う子供がいるお母さん達はそうやって呼ばれている。)

実際ホッケーを子供に習わせると大変か。

YES、めちゃくちゃ大変である。

しかも今シーズンが始まる直前になって、「僕、レップチーム(選抜チーム)のトライアウトを受けたい。」という、またしても大変さに追い打ちをかける言葉を息子が口にした。
もうシーズンが始まろうとしていたし、うちの息子はホッケーを始めたのが他の子に比べて遅めだったし、身長が低く体格的に不利なのでレップチームに入れるとは思っていなかった。

でも運よくトライアウトのスポットが1つだけ残っていて、しかも問い合わせた次の日にトライアウトがあるとの事で、滑り込み&ダメモトで受けることになり、数日後に合格メールが届いた。

そこから先週まで、本当に大変だった。
なぜホッケーがそんなに大変なのか。

  1. 登録費や諸々の費用、道具類、ガソリン代などを入れれば、1シーズン(約半年)で2000~4000ドルくらいかかる。

  2. 朝練がある。(私達が住む町にはアイスリンクが1つしかなく、沢山のチームでシェアしないといけないので、息子のチームの朝練は週に2回、朝5:45スタート。その場合5時前に起床しなければいけない。)朝一のアウェイの試合があれば、かなり早起きしないといけないので、シーズン中は寝不足との戦いだ。

  3. レップチームの試合は、大体週に2回、多い時は週に3回。(アウェイの場合、片道1時間から2時間くらいかかるところまで行き、平日の夜にアウェイで試合があることもあり、帰宅時間は夜の11時くらいになることも。もちろん次の日は学校である。)

  4. トーナメントが1シーズンに最低2回はあり、その3日間は会場近くのホテルに泊まり、何試合もする。トーナメント費、ホテル代、その間の外食代が発生する。

  5. 親は何らかの形でチームのボランティアを求められる。

娘のサッカーと比べたら、莫大な費用がかかるし、送り迎えなどかなり時間が取られる。
決して楽なものではないと言い切れる。

それでNHL(北米のプロホッケーリーグ)の選手になれれば良いが、それは夢のまた夢だ。

それでもきっとホッケーを通して、チームプレー、礼儀、スポーツマンシップを学び、友情を育み、もっと上手くなるために努力をし、有り余るエネルギーを発散し、何かに夢中になることの楽しさを感じることによって得られるものはかけがえのないものであるだろうし、それをサポートする親は大変ではあるが、子供の成長を見守ることが楽しくもあり、幸せな時間を過ごさせてもらっているのは間違いない。

I am very proud of myself for being a Hockey Mom!!

でも、来シーズンが始まるまでの間、少しゆっくりしたいところだ。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?