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ゴールデンウィーク中に読んだ本をつらつらと。

ゴールデンウィークも終わりましたね。
私は普段とさほど変わらない生活ではあったものの、クライアント企業さんが連休だったこともあり、穏やかに過ごしました。

衣替えを進めながら部屋を片付けたり(服の断捨離ができた!)、観葉植物の植え替え・剪定をしたり(春の恒例イベント)したほか、たっぷり時間をとったのが「読書」です。

私は学生時代から本、そして本屋さんが大好き。とくに目当ての本がないときでも、よくふらりと本屋さんを訪れています。そして足を踏み入れたら、1冊は買って帰らないと気がすみません(笑)

なので、結構なスピードで本が増えていってしまいます…。読むのはわりと早いほうですが、最近は積読状態の本が増えていたので、ゴールデンウィーク期間で積極的に読みました!

ゴールデンウィーク中に読んだ本リスト

私が読む本のジャンル・傾向にあまり統一性はありません。小説も、エッセイも、ビジネス書も、趣味関連の本も、雑誌も、漫画も…読みます!

本屋さんでたまたまアンテナに引っ掛かったものや、書評や誰かの紹介記事を読んで気になったものを選ぶことが多いです。

なので、「読んだ本リスト」には、その時々の自分のメンタルや気分、興味を持っていることなどが反映されやすいです。と同時に、まったく脈絡ない本が入ることもしばしば(笑)

ここからは、読んだ本についてサクッとまとめていきます!

『まず、ちゃんと聴く』櫻井 将

このところ「聴く行為」と、それを通したコミュニケーションのあり方について深く学んでいる。そんな自分の関心事にジャストフィットした本。

「聞く」ではなく「聴く」。「傾聴」という言葉もあるけれど、「聴く」というほうが、もっとやさしくて、相手にやさしく寄り添うような感じがする。

どんなときにも、人の話をきちんと聴くことは簡単ではない。だけど、話をちゃんと聴くことから生まれてくるものは、実はものすごく多い。

『カナリア外来へようこそ』仙川 環

恥ずかしながら、この作家さんの存在は知らなかったが、医療ミステリー分野で有名な方なのだとか。

本書はミステリーとは毛色が異なる、日常系の小説。特定のもの(たとえば匂いや音など)に過敏で、生きづらさを感じている…そんな人たちを専門に診る、とある小さなクリニックのお話。自分も過敏なところがあるから、つい共感した。

ちなみに本書を手に取ったのは、たまたま訪れた本屋さんの文庫新刊コーナーに平積みされていたから。加えて「サイン本です!」というPOPも、購入を後押ししてくれた。(ファンではなくても、なんとなくサイン本を手に取ってしまうこと、ありません?)

『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』レジ―

古典の名著を10分間にまとめた解説動画を見て得た情報は、はたして「教養」と言えるのか…?
『教養のための〇〇』本を読めば、「教養」が身についたことになるのか…?

本来(従来)の「教養」というものに対して、「ビジネスに役立ちそうだから」を目的に、効率よく表面的な情報を得ようとすることや、その文脈で扱われるコンテンツそのものを、本書では「ファスト教養」と言っている。

もともとアートやカルチャーをはじめ「決まった答えがなく、ビジネスにわかりやすく役立つとは言えない分野」に関心のある私。

この本を読んだことで、何でも「コスパ」「タイパ」思考でコンテンツがつくられ、消費されていく世の中への違和感やモヤモヤについて、自分がなんとなく感じていたことをより深く、強く認識することができた。

本書を買ったのは1年くらい前。購入直後、あまりの面白さに一気読みしたのだけれど、今回は2回目の通し読み。あらためて「本物の教養」を身につけて生きていきたいと思った。学ぶべきことはたくさんある!

『ChatGPT時代の文系AI人材になる』野口 竜司

AI研究で有名な東京大学松尾研究室の出身、AI系スタートアップ企業を立ち上げた野口さんによる本。

ライターの仕事をしている私にとって、もはや生成AIの存在を無視することはできない(それはライターだけじゃないのだけれど)。AIは信じられないほどのスピードで進化を続けて、日常に入り込んできているから。だから、AIのことをもっと知りたい!と思い、最近は関心を持って学んでいる。

そこから思うようになったのは、AIを敵とみなさず、どう共存していくかを考え、必要なところは積極的に活用しようということ。その上で、自分ならではの「考え」や「表現」、そして「仕事の進め方」を突き詰めていくことにこそ、価値があると考えている。

ちなみに、同じ松尾研究室の今井翔太さんによる著書『生成AIで世界はこう変わる』も、生成AI後の世の中の変化を理解するのに役立った。ざっくり世界観を知るには、そちらのほうが、よりわかりやすいかも。

いずれにせよ、「ド文系」な私でも、内容をそれなりに理解できた(AI技術の変遷など、専門用語がいっぱい出てくるところは流し読みしたけれど)。

『心も体もととのう 漢方の暮らし365日』川手 鮎子

私は東洋医学にものすごく興味があるわけでも、知識を持っているわけでもないのだけれど、なんとなくそっち方面に惹かれるところがある。

たぶんそれは、もともと心の不調が体に出やすく、「病院に行っても原因ははっきりわからないけれど、あきらかに体調が悪い」状態で悩んだことが何度かあるから。そんな不調をどうにかするために、漢方薬を飲んでいたこともある。

この本は1日1ページ(ときどき2ページ)の日めくり式で、東洋の考え方や、季節に関する話、心身をととのえるための食材などについて、わかりやすく紹介している。話題は「へぇ~」と思うことばかり。何より全面フルカラーのイラストがメチャメチャかわいい!
読んでいるだけで健康度が少しアップする気もする。

『主観思考』吉谷 吾郎

本屋さんの陳列棚に並んでいた真っ赤な装丁に目を奪われ(私は装丁も好き!だからなるべく本は紙で読みたい)、思わず手に取った本。タイトルの直球勝負っぽいところにも惹かれた。でも、中身のトーンはあくまでやさしく語りかけてくれるものだった。

この本はコミュニケーション術っぽい要素もあるけれど、大きなテーマは、「自分が思ったことを言って、自分を大切に生きていこう」といったもの。じゃあ、主観を持つためにはどうすればいいのか?にまで踏み込んでいる。

著者は、吉谷吾郎さんというコピーライターの方。コピーライターさんの「言語化系」本は、何年も前からちょっとしたブームになっている印象がある。そして、それらにはだいたい、自分の内面ととことん深く向き合うことの意味や価値が書かれている。

コピーライティングというと「テクニック」が注目されがちだけれど、テクニックだけで人の心を動かそうとしても、そこに本質的な価値はない。そして、自分の言葉は自分の内側からしか生まれない。だから、まず自分の人格そのものを磨き、内面を深めていかなきゃという考え方には、私はとても共感する。

主観の魅力については、noteをやり始めてから、まさに強く感じていることのひとつ。この辺りの話については、これからも別で記事を書いていきたい!

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軽くまとめるつもりだったのに、後半にいくにしたがってボリュームが増えてしまいました(笑)

また、たまにはまとめてみようと思います!



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