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『茶色い砂糖』は体に良いから太らない?

こんにちは。
管理栄養士の河村桃子です。

先日、立て続けに
『ダイエットのために上白糖からきび砂糖に変えました』
といったお話をビジネスパーソンの方々からお聞きしました。

テレビやSNSで話題になっていたのでしょうか?
それはさておき、砂糖の種類を変えることはダイエットに繋がるのでしょうか?

砂糖の種類は大きく分けて2つ

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上白糖、三温糖、きび砂糖、黒砂糖など…
たくさんの種類が販売されていますが、砂糖には製造方法の違いから
『含蜜糖』と『分蜜糖』の2種類に分けられます。

含蜜糖は原材料の絞り汁をそのまま煮詰めたものです。
黒砂糖やきび砂糖、和三盆、メープルシュガーなどが分類されます。

分蜜糖は原材料の絞り汁を精製したものです。
上白糖や三温糖、グラニュー糖、角砂糖などが分類されます。

含蜜糖は精製されていないためカリウムやカルシウムなどのミネラルを含むこと、分蜜糖に比べて血糖値を上がりにくいといった特徴があることから
『体に良い=太りにくい=ダイエットに良い』
といったイメージを抱くのだと思います。

また、含蜜糖は茶色に色づいているため
『茶色いもの=体に良い』
といったイメージもあるのではないでしょうか。

※注意※
三温糖は精製していく過程で糖液を煮詰めカラメル色をつけたものですので、上白糖と成分はほぼ変わりません。

カロリーに大差なし

100g当たりのエネルギー量を見てみると

●黒砂糖(含蜜糖)・・・・・・356kcal
●和三盆(含蜜糖)・・・・・・384kcal
●上白糖(分蜜糖)・・・・・・384kcal
●グラニュー糖(分蜜糖)・・・387kcal

黒砂糖が一番低いですが、大した差ではないですよね。

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ちなみに、100g当たりの炭水化物量は

●黒砂糖(含蜜糖)・・・・・・90.3g
●和三盆(含蜜糖)・・・・・・99.3g
●上白糖(分蜜糖)・・・・・・99.3g
●グラニュー糖(分蜜糖)・・・100.0g

エネルギー量と同じように、炭水化物に関しても大差はありません。

それぞれ特徴がある

含蜜糖は精製していないので風味やコクが強いのが特徴です。
この味わいを料理に活かすことで深い味わいを作り出すことができます。
しかし、上白糖やグラニュー糖などに比べると茶色っぽい色が付いているため、お菓子作りに料理使うと色がついてしまうというデメリットも。

一方で、分蜜糖のような精製されたものはスッキリとした味で料理に使っても色をつけることがありません。

結論

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どの種類の砂糖を使ったとしても、摂り過ぎれば健康を害します。

ミネラルが多く含まれていたとしても、砂糖だけでミネラルを摂るわけではありません。また、ミネラル補給を目的に砂糖を摂る必要もありません。

菓子パンやお菓子、飲み物など、無意識に摂っている砂糖はありませんか?
体に良い砂糖だと思ってつい使い過ぎていませんか?

砂糖の種類を気にすることも大切ですが、まずは
日々の砂糖の量を摂り過ぎないように意識すること
から始めることの方がダイエットには効果的です。

また、私の知り合いで妊娠糖尿病を2回経験された矢村千紘先生(管理栄養士)も砂糖についてのコラムを書いています。
矢村先生の「砂糖との付き合い方」は参考になりますので、ぜひこちらも読んでみて下さいね。


最後までご覧いただきありがとうございます。

【参考文献】
農林水産省「砂糖のあれこれ」
文部科学省「食品成分データベース」

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