記事一覧
9/8 定期稽古の記録
今回は福田村事件の鎮魂の踊りを経てすぐの稽古だったので、なんとなく自分の中で身体が昂らないようにしつつ深く潜ることを目指して稽古を受けた。
ここ最近の感覚としては、ある一定の身体の使い方(呼吸筋を含めた筋肉の使い方)をすれば憑依状態になるということが見えてきたところがある。それが良いとか悪いは置いておいて、これは多分、俳優さんが役を演じるときのコントロールと少し似ているのではないかと推測する。
8/25 定期稽古の記録(皮膚/着物/ペア/踊ることについて)
今回は特別な日でもあった。実は9月初旬にご縁あって初めて踊る機会をいただき、その下見を午前中に行っていた。
その踊りの一番大きな目的は〈鎮魂〉または〈慰霊〉である。死者の魂のために踊るということだ。そして私はその死者とは直接関係はない。ただその悲しい事件のことについて知っていて、心を寄せる気持ちがあったというだけだ。
お誘いを受けたのは5月ごろだったと思う。稽古の帰り道でたまたまその話がされて
8/11 定期稽古の記録(皮膚/コロスの実験)
今日の稽古は床稽古とコロス(群衆)の実験的な稽古だった。
●床稽古
今回の床稽古では玉のイメージの予備動作から始まり、床に寝て立ち上がるまでの間はずっと目を閉じて行うという条件で行われた。
最上先生のツイート
"皮膚と空間が触れ合うところ"をより感じるために目を瞑って行うという目的だ。
ここ最近は、床に寝たところから立ち上がる途中まで目を瞑って行うことが多かったが、予備動作から立ち上がり切
7/14 定期稽古の記録(ソロで踊ります)
今回の稽古は"抜き打ち稽古"だった。
「今日はソロで踊ります」と最上先生がサラッとおっしゃった。
ほとんどの方が「え!?」と内心思ったと思う。
「といっても一人ずつやっていたら時間が足りないので4人ずつで踊ってもらいます」と続けておっしゃった。
これが「今日は最初からフリーダンスをします」という言い方だったら受け取り方が全く違ったと思う。
その後、最上先生が大切なお話をされたのだけど、「あ
6/23 定期稽古の記録(蛇の稽古)
今回は引越し直後の上に関西出張があったので書く時間がとれなかったが、今振り返って思うことを記録しておく。
今回は「蛇になる稽古」だった。
もちろん単純に蛇の真似をするのではない。最上先生の言葉を借りると「内部から蛇になるようにする」。こう書くとどうしたらそれが実際にできるのか全くわからない。(これの何が面白いのかすらも伝えられない)。でも最上先生の稽古場ではそれが初心者でもある程度成果というか手
6/9 定期稽古の記録(コップと相互包摂/存立宣言)
今回の稽古も凄まじかった。
最初「今日は地味にやります」とお話しされていたが、とんでもなかった。
まだ通い始めて間もないとはいえ、今までで一番凄いものを体験したと思う。
(記録しておきたいことが膨大なので簡潔に書いていく)
●オーム斉唱
今回はここ最近の人数より3名ほど少ない稽古だったが、にも関わらずたくさんの声が後ろの上の方から降ってくるような感覚があり、とても大きい音が鳴り響いている感覚だっ
5/12 定期稽古の記録(我と汝/たなごころ/カップル/他者と出会う)
昨日の稽古は(も)壮絶だった。
こういうのは普通人生に数回程度しか起きないのではというような体験が最上さんの稽古ではかなりの確率で起きてしまう。
最近少しわかってきたこととしては、
まず「言語と身体の間にある断絶」を繋げる?(一致させる?)ということがどれほど大変なことなのかということが感覚として少しわかってきた。(「へぇ〜そうなんだ」の境地から「ん?待てよ、これって無理じゃない?」へ)
最上
4/28定期稽古の記録
●床稽古
まず「球体が膨らむ、縮む」の予備動作のときの、縮む動きをしているときにラズベリーの実が想起された。
背景:
わけあって4月上旬にラズベリーの苗木を買っていた。
それ以降は毎日毎日、どんどん葉っぱが増え、大きくなっていく姿を見ていた。稽古の3日ほど前、気づいたら葉っぱの根元に実がなり始めていることに気づいて私はギョッとした。
「生きている」という生々しさを突然突きつけられたような感覚。