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「銀花」と出会う

今年は雑誌に縁がある。

NEUTRAL COLORS』・『Tired Of』の次は『銀花』と出会った。

今日は必ず「はぜくら(河田家具店)」に行こうと決めていた。なぜなら昨日の記録にも書いたように家に本を置く棚や机を求めていたから。以前もはぜくらには行ったことがあって、その時は藍色のバッグとその時も本棚を買わせていただいた。今度は、THE本棚ではないけれど本棚になりそうなモノを探しにきたのだ。

お目当ての机とショーケースとそういえば欲しかった火鉢・手作りの和紙製亀を買ってお会計。の時に、はぜくらのお母さんが取り出して見せてくれたのが、雑誌『銀花』。昭和50年前後に発刊された季刊誌だった。一眼見ておしゃれで素敵だと思った。日本文化のセンスの良さがあらわれている雑誌のように見えた。買わせてはもらえなかったけれど、積極的に貸してくださったので、ありがたくお借りして早速昼過ぎから読み始めた。

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謎に包まれた表紙。なんの本なのかよくわからない。(かろうじて、籠とか絣とか民藝の内容ではないかと推測しながら読み始める。)今調べてみたら、コンセプトは「性別、年齢にこだわることなく、暮らしの中の美を求め、味わい深い人生に誘う趣味の雑誌。」何だそれは、素敵すぎる。

昭和の世界にトリップ。

日本の昔の文化の良さが伝わる装丁、文章、写真、特集。一見、なんでこんな内容が?と思うページが組み合わさって、その複雑味がさらに良い感じ。

数十年前も今も、目の当たりにしてる社会は似ているけれど、まだ救いがあるような感じもする。

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表紙。今の雑誌と違い、正直読みづらい小さい文字・小さな写真。代わりにこだわりを感じる書体・主張しすぎない言葉・色。ギラギラとした感じ・逆に簡単すぎる感じもない。じっくり味わいたくなる表紙・裏表紙。

特集で特に自分がのめり込んだのは「辻まことの世界」辻まことさんがどんな人かを説明するにはまだ自分の知識がないので割愛させてください。興味のある人はぜひ調べてみてください。でも、出会えてよかったです。

一昔前の本・雑誌に出会えることは、今の時代ではなかなか少ないし、手を取りづらい。けれど、自分の尊敬する人のおすすめともなれば別。こういう人や本との出会いに感謝したいし、ご縁を大切にしたい。

誘われるようにはぜくらに向かったのはやっぱり意味があったのだと思う。

本屋・図書館だけでなく、こういうところにも本との出会いはある。直感を信頼しながら、いつもより少しゆっくり歩いてみて、観察して、そこで出会えた人と感じたことや自分自身・その人自身のことを情報交換する中で、予想もしなかった展開が待っている時がある。それが楽しい!

津和野の良さは、歩けばすぐに過去の歴史・文化に触れることができること。外側を楽しむだけでなく、内側に少しお邪魔させてもらって話をしてみると思わぬ発見で溢れている。

今日は本当は晴れていたら海岸まで出て、散歩&流木拾いをするという予定だったけれど雨で断念。自然・天候は自分の想像通りに動かないので、思わぬルートに導かれたような感じがして好きです。

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