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我が家の不登校の悩みが半年間でゼロになった理由〜前編〜

 ※我が家の不登校の悩みが半年間でゼロになった話としてアップしていましたが、長編のため前編・後編に分けて再度投稿をいたしました。

我が家の小学一年生の長男が夏休み明けから学校の行きしぶりが始まり、一時期は週に2日1時間目だけとか2時間目だけとかの登校しかできない時期もありました。本人も涙をこぼして嫌がっており、親としても非常に悩みました。特に担任の教師との考え方の違いや、その対応にストレスを感じ、一時期は憂鬱な日々を送っていました。



 そして長男のプチ不登校が始まってから半年弱経った現在、全くと言って良いほど不登校について悩まなくなっている自分がいます。長男自身はまた別の人間なので本当は何を考えているか、明確にはわかりませんが、学校に行く日には朝の行きしぶりも、悩んでいるような感じもなくなり、毎日楽しく過ごしているように見えます。プチ不登校となった半年前のあの時より、もしかしたらそれ以前よりも幸せな家族になっていると、感じています。むしろ、プチ不登校がきっかけとなり、考え方、働き方、幸せについて深く考え、家族で協力をしたからこそ、家族全体が良い方向に向かうことができたとさえ感じています。


 お子さんの不登校の背景、理由には色々あり、我が家の場合はこれで一旦落ち着いているだけかもしれませんが、一時期の私のように悩んでいる親御さんに少しでも伝わることがあればと思い、書かせていただきます。

  

  

子供が学校に行きたくないと言った直後に、親の私が取った行動

 9月末ごろだったと思います。突然長男が学校に行きたくないと言い出しました。そしてその時に私が取った行動は、ただ受け入れたということ。行きたくないと言われた際に、「そうか、そんなに嫌なら行かなくて良いよ!」とすんなり言いました。これは、元々私が公立の小学校に疑問を感じていたこともあったし、自分自身も学校があまり好きじゃなかったので、気持ちがわかるな〜と思ったためというのが大きいと思います。

 そして、学校が嫌な理由を聞いたりしたところ、休み時間が短い、将棋ができない、授業がつまらない、お友達と話していても楽しくない、マスクが嫌だ。そんな理由が出てきました。本人の性格的に、大人や年上のお友達との方が話が合うというのはわかっていたし、一学期に授業参観を見ていて、授業も笑いもないし、とてもつまらないなと思っていたので、子供の意見がすんなりと理解できました。

 夫婦とも以前から自然学校やオルタナティブスクールに興味があり、以前から子供と理想の学校について話し合うこともあったため、休み始めた直後にそんな話をもう一度してブレインストーミングしたり、実際に自然学校をいつかしたいね〜と古民家の物件を家族で見に行ったりして、長男に今の学校に行くことだけが正解ではないよと伝われば良いなと思い、行動をすぐに起こしました。この頃はあまり悩むということはありませんでした。

  

家庭で過ごす間にやったこと

 学校を休むということは、もちろん家庭で母である私と過ごすわけです。家庭で過ごす間に心がけたことは、本人の自信をつけてあげること。そのためには、本人のやりたいことをやりたいようにやらせることでした。

 まず手始めに、ずっと本人がやりたいと言っていたYOUTUBEのチャンネルを開設しました。将棋や携帯ゲームの実況が中心ですが、本人がやりたいことをやらせる。決して押し付けない。これを心がけました。本人の好きな鉱石の本の紹介をしたりしたこともありました。これは本当に本人的にも自信を持てるきっかけとなった大きなことのひとつであったと思います。学校に2時間目まで行き、早退してきてYOUTUBE撮影という生活がしばらく続いていたように思います。クラスのみんなに「なんで帰るの〜?」と聞かれても、「ちょっと撮影が(ドヤ)」みたいなことを言っているのを見たことがありました笑

 その他は、ずっと無料版で誤魔化していたマインクラフトのソフトを購入してパソコンでするようになりました。YOUTUBEやゲームが大好きなので、ずっとそればかりになるのは・・・と思ったりもしましたが、午前中はなんとなく、親子で読み書きの勉強をして、お昼になったら自由ということにして、とくに厳しいルールは設けませんでした。YOUTUBEを携帯で見ると一人の世界に入りがちになってしまうし、目にも悪いと思ったのでテレビに必ず映すこと、色々な経験をして欲しい、読み書きはゲームやYOUTUBEを楽しむ上でももしも将来ユーチューバーになる時にも最低限必要だから、学校に行かなくても少しはやったほうが良いよということも、押し付けにならないように意識をしながら本人に伝えました。

   

オルタナティブスクールの見学・すぐに通い始めた


 そして休み始めたその週のうちに、通学可能圏内のオルタナティブスクール2箇所に見学に行きました。1箇所目は4年生からが対象ということだったので、(息子は小1)もう1箇所に通い始めました。こちらは決して勉強のためという学校ではなく、午前中はボランティアの講師の方が色々な経験をさせてくださり、午後は自由という形のスクールです。家庭の他に本人が楽しめる、心から安心できる場所を一つでも多く確保することが大切と直感で思ったため、本人が見学初日に将棋を他の高学年のお友達とやり始めて、その日のうちにそのスクールが大好きになり、帰りの車で毎日でも行きたいと言ったため、すぐに通わせることにしました。もし気に入らなければ、家庭で過ごしていたか他のスクールを探していたと思います。

 親としても、家庭外で信頼して子供を一緒に見守ってもらえる場所があるということが非常に助けにな理ますし、勉強はしなくても良いですが、色々な方の価値観に触れることはとても大切なことかなと思うので、あの時すぐに見学に行ってよかったと心から思っています。

 2021年内は週に1日のオルタナスクールと週4日の公立小学校。

 年明けから週に2日のオルタナスクールと週3日の公立小学校のハイブリッド登校でバランスをとっています。2日に増やした理由としては、本人から交渉があったことと、ハイブリット登校を始めてから、公立小学校も少しずつ楽しめるようになってきたという良い兆候があったためです。決して、公立小学校に行って欲しいというわけではなく、これからオルタナスクール5日となるかもしれないし、それはその時の長男君の様子を見てバランスを取れれば良いかなと思っています。

 

 

オルタナスクール以外の居場所探し

 前に書いた通り、公立小学校に行けない場合には家庭以外で彼が安心できる場所、楽しめる場所を確保することが大切かなあと思ったため、オルタナスクールに通いながら、他の場所を色々探しました。

 オルタナスクールに通う日を増やせば良いではないかと思われるかもしれませんが、これは親の都合で費用面がやはり不安。長男にもどうして週に1日だけなのかということも全て話しました。この頃からさらに、子供を一人の大人として見るということも意識し始めました。本当に大人として対等に扱うというわけではもちろんなく、子供として甘えさせる部分は甘えさせて、ケアもした上で、長男の考えや意見には、誤魔化すことはせず、彼がわかるようにきちんと説明をしました。

 居場所探しとして訪れた最初の場所は、市内の適応指導教室。こちらは以前の記事でも書きましたが、思ったような場所ではなく、通学には至りませんでした。

 二箇所目は、長男が小学校入学した時から通うキックボクシングジム。こちらのトレーナーの方に不登校気味だということを伝えてみたところ、「社交的なのに不登校なんて不思議だ。長男君のこと大好きです。本人の好きなようにやらせたらいいんじゃないですか。」と言っていただきました。オルタナスクールにも理解のある方で、学校が不登校になり始めた頃に、辞めてしまおうかと思ったこともあったのですが、週に1日の習い事。信頼できるこの場所は貴重だなと思い、長男と相談の上続けることになりました。

 また、これは長男の特性かもしれませんが、年配の方に好かれるということがあり、不登校になっているらしいと聞きつけた、夏まで通っていた学童の元スタッフの方が、ご本人も学童を退職後、住所を頼りに家に訪ねてきてくださり、長男のことをとても心配してくれました。長男のことを特別な子供と感じてくださっているということで、このかたも大好きだと言ってくださいました。そのあとも長男のいる時間帯に遊びにきてくださり、カルタなどを楽しむ、年上のお友達としてのお付き合いが続いています。

 不思議なことに同様に長男を好きだ。ファンだと言ってくださる年上のカメラマンのお友達がもう一人いて、カメラを教えてくださったり、日本各地、世界各国で撮影した写真をプレゼントしてくださったりします。親としてもとても嬉しいし、家族以外の方々が長男のことを気にかけてくれ、愛してくれているということで、とても安心できました。カメラマンの方は80代の男性ですが、オルタナスクールにも協力してくださり、ボランティア講師として他の子供たちにもカメラを教えてくださっています。


続きは後編よりお読みください❤︎

 

 

 

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