見出し画像

なんとなく改めてひさびさに~応為のことから己の話やら舞台と人間のことなど~

先日、といってもちょっと前の話なのだけれど。
編集者さんの計らいで
同じwebサイトに連載させていただいている別の著者さんにお会い出来まして。
お互い(なんて失礼ですが)「会いたかったんです!」という機会がありました。
私はめっちゃ嬉しかったんやけど、彼もめっちゃ喜んで下さり話とお酒が弾んだ(笑)
その際、ふと。「Twitterでヘッダーにしてるの、応為ですよね」って。
私「ぎゃー!!!!」
生まれて初めてでした。気づいて下さった人に出会ったのも。
応為を知っていてその名を出されたのも。
応為。葛飾応為。あの北斎の娘「お栄(栄女)」です。
私の生涯漫画、かつ、ずっと大好きで憧れの人杉浦日向子の『百日紅』のヒロインで
こりゃまたずっとすごく好きな人です。
彼女が吉原を描いた『吉原格子先之図』がとてもとても好きで・・・。
この光と闇、陰影が。ああ、〝人間〟やあ、って(漠然)

舞台が好きなのです。
ともすれば評論家や審査員みたいになってしまいそうなくらい。
(あかん。失礼。なにさまや)
子供の頃から舞台と本のおかげで中身を養ってきて今がある、
生きているしこんな生業で食えている(笑)のだと思います。

せやけど。たぶんそれ以上に人間が好きなんやと思います。

いえ、好きじゃないし、怖いし気持ち悪いし。
すぐに誰かのちょっとした言葉や世間のちょっとした出来事でもズーンとしんどくなってまうし
いまだに人との距離感がわかんないし(笑)
人間が怖くて苦手で
人間というものの本性や業みたいなものが気持ち悪くて怖くてならないのですが。

でも、でもそれでも。私は人間が好き、興味が尽きないのだと思います。

だから、舞台・・・虚実皮膜の間にある旅芝居やストリップという
決して芸術ではないし表舞台に出る出られるわけではない
けれどきっと芸術と同じくらいかそれ以上に誰かにpowerを与え
誰かの人生をとことんHappyにする
(だからこそとことんのめりこませ破滅させたりもするけど)
これら大衆の芸能…
あくまで、誰か一部のものじゃなく、みんなみんなの芸能が好きというか
興味が尽きなくてならないのだと思います。
己も、時に悩んだりしんどかったりもしながらも。

まだまだ言葉と人間がおいつかなくて日々やきもきしたり
つい弱くなってしまったりしますが。
いろんなかたちで、大好きで大嫌いな人間を書いてゆきたいなと思っています。
(まだまだ食うための構成作家業などなどで時間に追われる日々を送っておりますが。笑)
その光と闇と、それでも光、みたいなとこを。
こんじょわるのくせにお人好し(?)、いえ、ただ弱いところがまだまだあるので
まだまだまだまだ〝こんなん〟ですが。
吉原格子先之図のような、絵、ではなく、文章を書いてゆければ。
いえいえ、みんなのちょっとでもなにかになれるような、
それが私のなによりの嬉しさとなにかだから。
大好きな舞台たちと、大好き??な人間と、ああ大好きで大嫌いな文。
いつもいつでも〝ナカミ〟をみて、でも自分ばっかりじゃ上からじゃなく、「人間」を書けますように。

なんとなく、改めて、ひさびさに。(いっつも同じこと言うてるけどな)

楽しんでいただけましたら、お気持ちサポート(お気持ちチップ)、大変嬉しいです。 更なる原稿やお仕事の御依頼や、各種メッセージなども、ぜひぜひぜひ受付中です。 いつも読んで下さりありがとうございます。一人の物書きとして、日々思考し、綴ります。