〝おじキュン〟という言葉が私的に「なんか嫌やなぁ~」って気持ちを考えていたら長くなった

〝おじキュン〟という言葉が気になって仕方ありません。
今季放送され話題となっていた『私の家政夫ナギサさん』から出てき始めた言葉のようです。
TBSが使い始めたのかな。
それともドラマを観て感想をツイートする誰かが使ったものが
自然と浸透していったものなのかな。
これから先流行っていくかどうかはわかりませんが、
私にはどうにもこうにも引っかかってしゃあないのです。

ドラマ自体も私的には「?」やった。
ヒロインはまっすぐで一生懸命なお仕事女子……
でも家事全般が超苦手!
子供の頃、母親に「お母さんになりたい」と言ったら否定のような言葉を返され、
「あなたは頑張れる子、やれば出来る子」と言われ、ガンバってきた。
そんな女子がひょんなことからお世話になることになったスーパー家政夫さん、
「婦」じゃない、「夫」、おじさん!
彼は子供の頃から「お母さんになりたい」と思って今この仕事をしているのだけれど、
実は昔はバリバリに働いていて、後悔する出来事とかもあって……
ってなおじさんとの出会いと付き合いによって
日々のいろんな気付きなどを経て、人として成長してゆく物語。
観始めた最初の頃は私もほんわか観ていたのだけれど、
ん、んん? なんか嫌な気配(笑)?!
ほら来た、「新しい女性の生き方(男性の生き方)」とか
「幼い時期に母からかけられた〝呪い〟から解き放たれて自分らしさを……」とか。
わかる。わかるねん。その切り口の感想や論評。あかんとかじゃなくて。
けれど、私的にはこのような押しつけがましくどや顔の論評やら感想に「うーん」となってきて。
そうして回が進むごとに「うーん」「うーん?」が増えてきて。
「でも漫画原作だし、〝寓話〟ってことで」みたいに思おうとしていての
最終回、じわじわと感じ出していた私的嫌ぁな予感が的中した。
いや、最後、2人が結婚するの?! それどうなん?!
うん、「新しい女性の生き方(男性の生き方)」、うん、うん。わかる。
せやけど、これ、現実的か?
これはよぉ考えたらほんまにハッピーエンドなんか?
ヒロインよ、それは恋愛とちゃうんちゃうん? 依存なんとちゃうん? 
幼いやん。子供のままやないか?
そして、おじさんよ。それはどうなん?
ってか、こんなおじさんおるけ? いや、おるかもしれない、決めつけてはいけない。
え、でも仮におったとしても。
でもこのおじさんは「おかあさん」になりたかったんやろ?
どこからヒロインを〝そういう目〟でみるようになったんや?
しかも、「仕事」の依頼先やで?
なーんか、なんだか、気持ちの悪さというか、納得のいかなさを感じました。
いや、あかんのじゃないよ。あくまで私の受け取り方です。
私の2個下のふわふわふんわりな妹もわざわざメールで
「お姉ちゃん、観てたあれ?めっちゃよかったー☆」と言うて来たし。
(普段連絡よこさんくせに)

と書いたが、別に私はドラマの感想や、いわんや、悪口を書きたいわけではありません。

このドラマにちなんで出てきた
(そしてあきらかにTBSが流行らせようとした(けどきっと流行らないかもかも)、な、
〝おじキュン〟という言葉が、なんか、なんか、嫌やなー、ってなったのです。
なに?!キュン? おじさんにキュン?近頃流行りの「キュンです」からの?
いや、別に深く考えて、じゃないんやろうけど。
深く考えてひっかかる私の方がどないやねん、やろう。
でもな、なんかな、おじさん、をバカにしてるんじゃないかな、って。
そんなつもりはないんやろうけど。けど。

〝おじキュン〟にはさ、
「おじさんとはこういうもんだ」っていう気持ちがあるからこそ
「でも、そうじゃないおじさんもいる!」
「かわいい、害がなさそう、キュン」
「守ってくれそう」or「守ってあげたい」ってことなんとちゃうんかなあ?

世のおじさん像といえば……
若くない、きれいじゃない、疲れてる(?)、エロい、ぎらぎらしてる、とか。
会社のひとこまとして家族のなんちゃらとしてとか。
ああ、すみません、私も例えとはいえこんな固定観念を書いてもうて。
そういうイメージが??がある??おじさん
「と、違って」かわいい、癒される、きゅんとする。
それって、おじさんのことを、なんか、どっか、
バカにしてないけどバカにしている気持ちもあるような?
そうして、自分の理想とする「かわいい」おじさん像に「キュン」とかっていうのは、
「なんかなあ」と思ってしまったのです。

それと、もひとつ。
ちょっと「怖いなあ」と思うこと。
世の「あわよくば」おじさんたちがしめしめとなってもうて
(おじさん皆がじゃないよ。そういうおじさんも現れて)
女子たちがセクハラとかにあったらどうするんだ? というのもある。
どうなんだ、流行らせようとしているTBS。
そして、「かわいー」なんてどっかバカにはしていなくても
どこか、どこか、〝上から目線〟(と私は思う。思いすぎだけど)でみていて、
おじさんの中の「男」をみてみぬふりして、女子たち、危険な目にあったりもしないか?
おじさんは、おじさんだよ?
おじさんの中には、残念ながら、そういった人も全くいないとは言えないと思う。
おじさんはおじさんだ。男だ。男とは、男だ。
男があかんというてるんじゃないよ。ここ、変に悪い風にとらないでね。

「危ないからあかん」のじゃなくて、それは結果(まだ起きてないけど)であって、
なんか理想化なのとなんか上からっぽい感じが、
なんか、むずむず、ぞわぞわしてならないのです。私は。
「たかがドラマ」と片付けてはいけないような気もするし、
言葉にこだわりすぎる悪癖ある私は「うーん」「どうなん?」って思ってしまうのです。
と、ドラマが話題になりこのワードがじわじわ浸透しだすにつれて、
あきらかに演技がどんどんあざとくなってゆく大森南朋を観ながら思ったりしていました。
うまく伝わってなかったらすみません。

私は最近、多様性とか、差別、中でも女性差別と
女性についての問題、最近、私もよく考えるようになったことが増えました。
そんな私は、この言葉は、なんか、おじさん差別、みたいのじゃないかな、と思ったりも。
おじさんが女性に「かわいい」とか言うたらセクハラになるやん。
でも女の人がおじさんに「きゅん」とか言うのはなんも言われへんの?
これも逆セクハラなんじゃないかな、とか。
女性でも男性でも、なんか、理想化とか、固定観念とか、そういう目でみるの、いややな、好きやないな。
ま、でも、おじさんやおじいさんは「かわいい」って言われると嬉しいか。嬉しいかな。
ほな、ま、ええか。な。せやな。いろんなおじさんがいるもんな。それは素敵なことよな。

長くなったけど、これ、公私共に「おじさん好き」、もとい「おっちゃんたちのファン」な私の、独り言です。
これまで、それ故に、嫌なこと笑えないことも幾度か、ううん、多々(笑、笑泣)あったし、
実は下ネタ系がほんまに嫌いな私ですが、
でも、おじさんたちが、トホホもありながらも、そんなところも含め、
なんというかいつも(ちょっと)リスペクトな気持ちのある私の、
なんか、なんちゅうか〝もやもや〟「うーん」な長い呟きです。

私も、まだまだ、男とか女とかそういうのや、
そういうことだけじゃなくいろんなことに対して、
まだまだ固定観念やどこか無意識的な差別や上から目線があるかもしれない。
だからもっともっと勉強したり考えたり「自分事」として身近に感じて考えていきたいなと思っています。
そんなことを最近大好きなジャンルの舞台やお姐さんたちやお客さんたちから
たくさん教わっている(ような気のする)さいきんです。
差別とか偏見とか、意識的無意識的どちらにしろ、人が人をみることそうして思うこと、
いろんな人の生き方……
いろいろあるし、むずかしい問題もいっぱいあるけど、
「みんなで一緒に生きる」が出来るため、いろいろ、みてみぬふりせず、考えていきたいな。
……って、なんか、〝おじキュン〟から話が広がりすぎましたね。
でも、同じというか、続いているテーマやと、私は思ったりもしています。あー、もっと勉強しよ。笑!


◆◆◆
以下、初心にもどり、各種SNSなど。

【ブログ】 https://momo1122.at.webry.info/ ブログ「桃花舞台」
【ツイッター】 https://twitter.com/momohanabutai
【インスタグラム】 https://www.instagram.com/momohanabutai/

【プロフィール】
ブログ「桃花舞台」をPCからみていただけると
右端に簡単な経歴やこれまでの仕事など書いております。連絡先も。

大阪の物書きでございます。
現在、lifeworkたる原稿企画2本を進め中。
大衆芸能(旅芝居(大衆演劇)やストリップ)や大衆文化を追っています。
下町・大衆文化も好きです。
女2人の立ち呑み旅、連載中。現在第7回まで更新中。
http://tabistory.jp/cat_story/cat_sakabawoman/

普段はラジオ番組やらCMやらの構成作家やライターです。まっしぐらな曲者です(笑)
AM懐メロリクエスト番組やCM書きやら、
大衆演劇関係では、
雑誌のライティング(本誌は休刊中ですが)、
映像などの企画・構成、各種文、台本、役者絡みの代筆(爆笑)、小道具の瓦版などの文とか(笑)

それぞれのSNS、フォローや、色々御反応、ご連絡など、
仲良くしてくれたら、とても嬉しく思います。いろんなご縁がありますように。

皆、皆が、平和で楽しく、「らしく」あれますように……!
改めて今後ともどうぞよろしくお願いします。ありがとう。ラブ。

楽しんでいただけましたら、お気持ちサポート(お気持ちチップ)、大変嬉しいです。 更なる原稿やお仕事の御依頼や、各種メッセージなども、ぜひぜひぜひ受付中です。 いつも読んで下さりありがとうございます。一人の物書きとして、日々思考し、綴ります。