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就活スキルとは?~”株式会社ABABA”代表×現役人事2名のコラボ対談~イベントレポート

「就活って具体的にどのような活動があるの?」
「就職活動を乗り越えるためには何が必要なの?」

今年の就活生(22卒)は、新型コロナウイルスの影響により、例年に比べて就活に強い不安感を抱いているかもしれません。

22卒の学生さんは、コロナウイルスの影響により、景気が悪くなり採用人数が減るのではと。

そんな就活に不安を抱える学生のために!今回のイベントでは…

▶株式会社ABABA代表 久保駿貴さん
▶ ダイヤ工業株式会社 人事部門 林大樹さん
▶ 菅公学生服株式会社 採用担当 修行啓輔さん

の3方が、事前に集めておいた就活生の質問を『包み隠さずに⁉』回答して下さりました。

学生起業家と、何千人もの就活生を見てきた企業の人事さんの対談が聞ける。とても贅沢ですよね!

では、対談内容を見ていきましょう!

ゲスト

株式会社ABABA代表 久保駿貴さん

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岡山大学理学部4年
「最終面接までの頑張りが評価され、オファーが届く新卒採用のサービス」
株式会社ABABAを創業。
株式会社ABABAは全てをノーコードで開発している新たなスタートアップ。
自身も開発に携わった。
Twitter:@ABABA_oinori
株式会社ABABA HP:https://abababa.jp/student

ダイヤ工業株式会社 人事部門 林大樹さん

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岡山県出身30歳
ダイヤ工業株式会社 人事部門リーダー 採用・教育担当
6年間営業を担当した後、人事部へ
通称:就活生を24時間応援する採用担当
Twitter:https://twitter.com/daiyak_Career

菅公学生服株式会社 採用担当 修行啓輔さん

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愛知県出身27歳
菅公学生服株式会社 採用担当
元は営業職を担当
入社5年目
コンセプト:圧倒的学生視点
Twitter:https://twitter.com/kanko_Career

人事さん2名の就活体験記

ここでは、

✓ 当時の就活の軸
✓ 今と昔で変わったなと思うこと

を中心として、ダイヤ工業の林さん and 菅公学生服の修行さん自身の”就活体験記”を紹介して頂きました!

ダイヤ工業 林さん

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私はリーマンショック・東日本大震災直後に就活をしました。

だから、今と景気が似ており、求人募集がガッと下がった時期だったんです。

今では人事を担当しているのですが、当時の私は「就職しなくてもいいかな」って思っていました(笑)

この理由は、元々自分は体育の教員志望だったからです。

しかし、行きたい学校の教員枠が開いていないことが分かり、30歳まで待てと言われてしまって…

待とうとも思ったんですけど、「ひとまず就職しとくか」と思い、就活を始めました。

就活で軸に置いていたのは、”自分が心から安心して働けれる at home な会社”です。

だから、全部で4社だけしか受けなかった。

また、もし仮に全部落ちてしまったら、1年間フリーターでもしながら人生経験を積もうと思っていたんです。

そしてご縁があってダイヤ工業に拾って頂き、今はやりがいを持ちながら仕事をしています。

就活において、今と昔で変わったなと思う点は”情報の掴みやすさ”です。

私が就活してた時は、マイナビさん・リクナビさんを中心に就活を行っており、これら以外の全国数十万社の情報って得られなかった。

しかし、今はデジタルの発展により、色んな会社さんが情報発信できるようになりました。

それによって、情報をキャッチしやすくなっているのかなって思っています。

その影響もあり、今の時代では”情報を精査する目”が大切になっているのかなとも思います。

菅公学生服 修行さん

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当時、私には大きく2つの”就活の軸”がありました。

1つ目は、『業界の中のトップ3だけ』。2つ目は、『子供に関する事業』です。

私も元々学校の先生になりたくて、大学時代ずっと教員免許の勉強をしていました。

しかし、大学三年生の時に教育実習に行った時、

「教員は自分に合っていないな…」

このように思い、一般企業への就職を決断。

だから、3年生の2月後半から就職活動を始めたんです。

業界トップ3に絞った理由は、多くの人に影響を与えれる人間になりたく、また負けず嫌いなところがあったからです(笑)

多くの人に影響を与えるには、大きな会社に入り、多くの顧客を抱えたほうがよくね?

かつ、業界トップ3には負けず嫌いな人いそうじゃね?

こんな勝手なイメージを持ちながら、就職活動をしていました(笑)

3月から就職活動を始めたこともあり、とにかく焦っていた覚えがあります。

その影響もあって、合同説明会で”113社”の個別企業説明を受け、最終的に17社にエントリーをしました。

今と昔の違いで、もちろん”情報量の違い”も挙げられますが、一方で学生間のコミュニティが作りづらくなったのかなとも思います。

だから、Twitterなどで”22卒と繋がりたい”などと呟き、「コミュニティを作っているのでは?」と考えています。

現役人事さんによる”ぶっちゃけ”対談トーク

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ここからは、事前に集めておいた就活生の質問に基づき、

”学生起業家 × 現役人事2名”

の対談内容を紹介していきます!

筆者はこの対談を対談を聞きながら、

「え、企業の人事さんがここまで言っていいの…?」

と思う部分が多々ありました(笑)

だから、これから就活をされる学生さんは必見です!

Q. 人事さんは学生のどのような部分を見ていますか

A. 林さん

まず前提として、企業ごとで異なることを認識しておいて頂きたいです。

見る部分は本当に様々です。

その中でも、私が特に大切だと感じているのは、

✓ コミュニケーションにおいてどれくらい言語化が出来ているか?
✓ 今までやってきた自分の経験をどれくらい認識しているか?それを通して何を学びんだか?その結果、自分にはどのような特徴があるか?


この2つかと。

面接とは”人を知る場”です

だから、面接は面接官が学生さんに点数を付けて品定めする場ではない。

むしろ、面接官が「あなたはどういう人か?」を知ろうとする場なんですよね。

また、あなたは人と初めて会った時、その人の仕草・表情・言葉使い…などによって、その人の”人柄”を判断しますよね?

面接でも同じなんです。

だから、仕草・表情・言葉遣い…も面接官がよく見るポイントかと!

Q. 優秀だと思う人の共通点はありますか??

A. 修行さん

これは難しい質問だ…(笑)

僕が個人的に優秀だと思う人は、ご自身が大切にしている価値観と過去の経験が紐づいている学生さんです。

優秀だと思う理由は、恐らくその学生さんは

「なんで自分はこの行動をしているのか?」
「なんで自分はこの選択をしているのか?」


というのを、普段の生活からしっかり考えているからです。

だから、「どうしてこの行動をしたの?」と深堀りをしても、きちんと返答される学生さん。

つまり、”考える習慣が身についている学生さん”に優秀だと感じます。

Q. 志望動機の作り方が分かりません。面接官の視点から、志望動機の作り方を教えてください!

A. 修行さん

ここで一度考えて欲しいのが、”どのような告白をされたら嬉しいか”です。

「好きです!」って言われたら、もちろん嬉しい。

しかし、これだけでは正直付き合ってもいいか分からないじゃないですよね(笑)

反対に、

「私はあなたの〇〇という強みが好きで、△△という価値観に強く共感しているから、あなたと一緒にいたい!」

このように言われると、”いい子だな~”って思いませんか?(笑)

これを就活活動に置き換えて考えてみると、

強みに加えて、企業のどのような価値観が好きか。

これを伝えれると、他の学生さんと差をつけることが出来るかと!

Q. 試験に通るESの書き方を教えて下さい!

A. 林さん

ES、本当に困りますよね(笑)

久保さんが仰っていた通り、人事部には毎日かなりの枚数のESが送られてくるんです。

実は、この質問。
よく学生さんから尋ねられるんです。

そして、私はいつも”読み手絶対主義”で書くことをお勧めしています。

例えば、書き出しのタイトルが目に留まる、文量、句読点…などなど。

だから、まず読み手に優しい配慮が出来ているかどうか。

これが大切です。

Q. 面接で他社競合を聞かれた時、どんな回答をすればいいですか…?

A. 修行さん

私はたとえ同じ業界であっても、全く同じ会社はないと考えています。

”誰に対して何を提供しているのか”

これは同じ業界だったら、ほぼ同じ。

しかし、それをどうやって売っているかという戦略・差別化の部分はまったく異なるかと。

このようなことは、企業研究を深堀りしていると見えてくるのではと思っています。

Q. 面接のお礼のメールって送るべきなの??

A. 修行さん

送るべきなのかと言われると、”べき”ではないですかね(笑)

だから、送りたいと思えば送ればいいのかなって。

人事側も気持ちで動いているので、”べき”で送られてもなぁと思うんですよ(笑)

かつ、”べき”で送られてくるメールって、「”べき”で送ったんだな」と分かるんです。

以上の理由から、感謝したい or 送りたいと思えば送って頂きたいです。

Q. 最終面接で、学生は何を伝えたらいいか分からない…

A. 林さん

最終面接まで辿り着いたのであれば、後は”熱意”だけなのかなと思います。

一次選考・二次選考にて、学生がどのような人物かは分かっている。

更に、その学生さんの人柄と会社の社風に合っているからこそ、最終面接まで残っているかと。

だから、最終面接では

✓ 未来に向けてどのようなことをしたいか
✓ 会社内で何を実現したいか


このようなことを、しっかり伝えるべきだと思います。

Q. 業務に関係ないけど、必要そうな資格(TOEIC、簿記…)って、就活において大切ですか?

A. 修行さん

「就活するなら取り敢えずやれ!」みたいな、適当な感じがしますよね(笑)

採用担当の立場から考えると、

✓ なんで資格を取ろうと思ったのか?
✓ 資格を取る過程でどのような努力をしたのか?


これが大切だと思っています。

だから、資格そのものに価値があるのではなく、資格によって、学生さんの努力の過程や価値観が見える。

これも資格の1つの意義かなと考えています。
A. 林さん

もし学生さんに”やりたいことがない or やれることがない”のであれば、挑戦するべきだと思います。

私は教師になろうと思っていた矢先、ダイヤ工業に入社させて頂きました。

だから、大学生の時、私は教員免許の勉強をしていたんです。

この教員免許という資格は、直接的には今の自分に役に立ってはいない。

しかし、いま自分がどうして人事の仕事をしているのかを考えた時、この教職の勉強がリンクしていると思うんですよね。

また、教師になるために勉強していたことが、今の職で役に立っていることもあるんです。

だから、もし自分の中でやれること or 出来る時間があるのならば、まず何かにトライしてみる。

すると、その過程において他の情報を得ることができ、次にやりたいことも出来るのかなと思っています。

以上の理由から、私一個人の意見とはなりますが、

「迷ったらやる」


この姿勢が大切かなと。

イベントを終えて

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以上が、学生起業家と現役人事による「就活スキルとは?」のイベントレポートです。

イベント終了後に、参加者の方に感想を聞いてみました!

(まなみさん、大学生2年生)

私は大学2年生なので、来年の6月くらいから就活を始める予定です。

だから、人事さんの本音を聞いてみたいと思い、このイベントに参加しました。

いつもは聞けない人事さんの考え方・価値観が聞けて良かったです。

筆者も、まなみさんと同様に大学生です。

だから、いずれかは就職活動に取り組もうと考えています。

以前は、私は就活を”学生視点”でしか見れておらず、採用担当を行う人事さんの気持ちは考えたこともありませんでした。


しかし、今回の『就活スキルとは?』を通して、”人事視点”で就活について学ぶことができ、本当にいい機会となりました。

また、今回イベントに参加して下さった、ダイヤ工業の林さんと菅公学生服の修行さんの”学生採用への思い”には、本当に驚かされました。

学生のことを第一に考え、1人1人の学生と真摯に向き合う姿。

こんなに情熱を持って人事をされている方は見たことがありません。

林さん・修行さんはTwitterを運営されており、就活生からの質問を受け付けしています!(林さんは24時間いつでもOK??)

記事の最後にお二方のTwitterリンクを張っているので、質問したい方は是非メッセージを送ってみて下さいね。

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また、今回登壇された久保さんは就活生向けの事業、”お祈りメールを採用に繋げるサービス”をされています。

お祈りメールとは不採用が決まった際、企業から貰うメールのことです。

(例)
「…皆様の今後のご活躍を、心よりお祈り申し上げます。」

最終面接で、このお祈りメールを貰らってしまった就活生は、また一から次の企業の試験を受けなくてはいけない。

つまり、最終面接まで頑張ったのに、またゼロから就活を始めなくてはいけないのです。

そんな時、大活躍するのが”ABABA”です。

最終面接に落ちてしまった学生は、ABABAに登録をするだけで、他の企業から逆オファーを貰うことが出来ます。

ABABAのホームページは下に添付していますので、就活生の方は是非チェックして下さいね!


>>ABABAのホームページはこちらから

>>ダイヤ工業のホームページはこちらから

>>菅公学生服のホームページはこちらから

>>久保さんのTwitterはこちらから

>>林さんのTwitterはこちらから

>>修行さんのTwitterはこちらから


執筆:堂本一樹/編集:やぶなお

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