見出し画像

<2月卒アル>クリエイターにならないと

Photo by Taylor Heery on Unsplash

_人人人人人人人人人人人人人人人人_
> 博士課程卒業まで残り13ヶ月! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


今は芸人としての下積み時代

 1月に博士課程の中間審査みたいな山場を超えた。審査が終わったあと、先生たちに「リサーチャーとしてだけでなく、爆発的な創造性を備えたクリエイターという側面を開放して欲しい」的なコメントをもらった。博士課程ってリサーチャーじゃないんか…リサーチャーだけじゃダメなんかい!とツッコミを入れたくなったけど、確かに修士課程までの論文ではとにかく沢山制作をして評価してもらっていたという経緯もあるし、博士課程の研究ではまだそこが足りてないのは自覚していた部分でもあった。実際、昨年の末に京都工業繊維大学の水野大二郎先生と話した時にも、今後の進路を考えるなら地図の作品を沢山作った方がいいよねという話になったばかりだった。
 空想地図の作者である今和泉さんとこの間ひさしぶりにお会いしてお茶した(@空想地図カフェ)。その時も将来の進路の話になり、今和泉さん的にいうと「草むら」で生きていくためには作品の溜めがいる、作品の溜めがあれば多少の間は生き延びれるという話になった。たしかにどんなジャンルであっても「クリエイター」という仕事は「溜め」、あるいは「ネタづくり」がいる。ユーチューバーもポッドキャスターも何本も撮ったものをアップして、それが溜まっていき、この人の配信面白いかもとなったところで収益化できる。これはある意味芸人にも近いと思っていて、1本のネタが大バズりすることもあるけど、基本は下積み時代に何本もネタを作って芸を磨き、そして評価されるようになっていく。たぶん地図で生きていくことは、ユーチューバーやポッドキャスター、芸人のように既存のシステムや枠組みがないから大変だとは思うけど、まずはネタとしての地図を作らないといけないんだろう。まあ芸人もユーチューバーも今和泉さんもみんなそれぞれのタレントやネタを売る商売という意味では同じようなお仕事と言えそうだ。だから私もこの1年(〜卒業して数年)はネタづくり、下積み時代だと思って作品づくりも頑張らないといけないなと思った。

ネタ狂い神「ジャルジャル」さん
2018年2月からYouTubeチャンネルに毎日投稿を続けている。持ちネタ8000以上。
画像出典:https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=179

手を動かしながら考える

 まずは1ヶ月に1つは何かしらの作品を生み出していきたい。100本ノックのようなものだ。考えるのはあと、手を動かすんだ。ロンドンのデザインスクールに留学中で一時帰国した後輩も言っていた。ロンドンの学校では、考えたあとに作品を作っていたら課題の提出に間に合わないから、作りながら考えるんだって。なんなら作品のトライアンドエラーが見えないと、そこを突かれるらしい。
 ちなみに今和泉さんも同じようなことを言っていて、空想地図作家たちは「街歩きをしながら地図を見て、地図の描き方を理解する」(インプット)→「空想地図を描く」(アウトプット)の順番ではなく、「とにかく空想地図を描く、描きながら地図や街を理解する」(アウトプット)→「そのアウトプットがある状態で街を歩くとただインプットとして街歩きするよりも、さらに街に対する発見がある」(インプット)→「街を歩いて見つけたことをまた空想地図に描く」(アウトプット)と、アウトプットありきで回っているらしい。そしてアウトプットが先にあるからこそインプットの質もあがるんだって。
 noteを始めたのも、とりあえず考える前に手を動かしてみよう作戦の一つでもある。加藤研の展示会を見に行ったときに「毎月文章を書いて最後卒アルにするのかぁ、おもしろそう」と思った。そういう時に普段の自分なら、おもしろそうだけど書くの大変そうとか、書いたら最後どんなふうに活用できるんだろうとか、そういう「考えること」が先にたっちゃう。だけど今回は「とりあえずやったらおもしろそう」の精神でたったとnoteに登録して始めてみた。noteに関しては、まず「はじめてみる」のハードルを超えたから、次は「続ける」のハードルを超えなければ…

どんな地図を作る?

 とにかく手を動かして作品を作らないといけないのは分かったとして、じゃあ何を作るのかっていう話。これまでに作ってきたのは、江戸切絵図の図式で現代都市を描いた「現代の江戸切絵図」、水都ベネチアの水路を全部車道に描きかえた「ふつうのベネチア」(今適当にタイトル考えた)、それから都市地図のデザインで描いた「空想地図」などなど。私の博士論文のテーマは「地図が喚起する想像力」なんだけど、す〜〜〜んごく適当に言うと、とにかくこういった地図のデザインや、描く対象地域に一工夫持たせることで、グーグルマップなど普段見ている地図とは異なる/普段見ている地図では忘れていた地図の想像力が喚起されるみたいな。存在しない地図から自分が行ったことのある場所を想像しちゃったり、逆に見慣れた場所をいつもとは違うように見始めてしまう、そういう地図を作りたい。まあざっくりとこういうテーマにハマりそうな地図なら、考える前に作り始めないとということかな。だから今はこれからどんな地図ができるのか分からない。数も質も妥協せずに作ることが大事そうってことだけわかってる。

「現代の江戸切絵図」渋谷
「UNKNOWN LANDS」
Wonderdraftっていうアプリをダウンロードしてこういうゲームか某ディズニーランドに
ありそうな地図も作ってみた。

2月の一言まとめ

「沢山作品を作って、それが博士論文の深みになっていくといいな」
今回が最初だったので沢山書いたけど、次回以降はもう少し文章量減るかもしれない。とにかく1500字を目標に「続ける」ことを大事にする!!
無事に来年卒業できますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?