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正しい努力とは

今回は「努力」について考えたことを書いてみます。
これを読んだ人に少しでもいい影響を与えることができたら幸いです。

努力は報われるという言葉

目標を達成するには必ず努力が必要だと思います。
世の中には「努力は必ず報われる。報われない努力があるならそれは努力とは呼べない」という言葉がありますが、私はこの言葉を肯定的には捉えていません。だってあまりに酷だと思うからです。
「成果が出ない努力なんて、無価値だ」と言われているように思えてしまうのです。
報われたように見える努力を創り上げているのは、報われなかったように見える努力だと思っています。無駄な努力なんてなくて、すべては成功の糧になっていると信じています。
例えば、就活でどんなに対策を重ねたとしても、選考を通過しなければそれまでの取り組み全てが無価値なのでしょうか?
志望校に落ちたなら、今までの受験勉強は全て無駄だったのでしょうか?
私はそんなことはないと信じています。
こと就活においては、「選考に落ちたこと=能力の否定」ではないと思います。これは実際に就活を経験された先輩や社会人の方から聞いた話ですが、「優秀だけどウチには合わない」ということは実際にあるそうです。
つまり、「選考に通らなかったから今までの努力はすべて無価値だ」なんてことにはならないのです。
少し前置きが長くなりましたが、目標達成のためにした努力はすべて努力です。どんなに頑張っても、報われないこともあります。それでも、それまでにあなたが頑張ってきたことは偽りではないですし、それが努力じゃないなんてことはないと私は思います。

努力の方向性

ただ、努力には「正しい努力」と「間違った努力」があるのは間違いないと思っています。「努力の方向性」がずれていると「報われない努力」が増えることはほぼ確実でしょう。
例えば、国語のテストがあるのに数学の勉強をひたすらしていたのでは、いい成績は残せないでしょう。
就活において、Webテストで足切りされるような状態なのに、ひたすら面接対策をしていても、その面接対策が報われることはないでしょう。
つまり、目標達成のためには「正しい努力を積み重ねること」が必要だと思います。
では、どうすれば正しい努力を積み重ねることができるのでしょうか?
努力をするうえで、自分なりに意識していることを1つ紹介したいと思います。

視座を下げないこと

結論からいうと、努力をするうえで大切なことの1つとして、視座を下げないことがあると思います。
もう少し正確にいうと、「一度定めた目標を簡単に変えない姿勢」が大切だと思います。コロコロ目標を変えるくらいなら、頑固であったほうが私は良いと思います。

これは現在私のメンターをしてくださっている先輩からかけていただいた言葉から気づいたことです。

漠然とした不安から就活を始め、常に頭のどこかでは就活のことを考えていました。某外資コンサル企業のジョブに参加が決まったときには少し安心しましたが、参加してみて自分の無能さを痛感し、さらに就活に対して「もっとやらなきゃ」という焦りが出てきました。
そして、このままで大丈夫なのかな?という不安も出てきました。
実は受験生のころに同じような心理状態になり、逃げたいけど勉強をしなきゃいけないという葛藤からひどく体調を崩したことがありました。
このままでは「精神衛生上やばい!!!」と感じ、メンターの方に相談をしました。

私「就活やらなきゃって気持ちと就活を考えたくない気持ちがぶつかってるんですけど、先輩はそういう時期ありましたか?」
先輩「あったよ~!」
私「そういうとき、どうセルフマネジメントしてましたか?」
先輩「徹底的に休んでた。メールとかもできるだけ開かないようにしたし、就活関連のことを意図的に考えないようにしてた!具体的に言うとNARUTOめっちゃ読み返してた。○○もメリハリは大切だと思うよ。」
私「休んでたら△社の内定とれないと思ってて、、」
先輩「毎日、就活のことを考え続けることが○○の最終的な目標達成につながるなら毎日するべきだと思う。面談も毎日するよ。でも、それで疲弊して目標を下げたりするなら、今後面談は俺じゃなくてもいいと思う。」

ここで、ハッとしました。このままでは、徐々に疲弊していき、最終的にはA社の内定は無理そうだからB社にしよう。どこでも内定もらえたらいいや。といったように視座が下がっていくのは目に見えてわかりました。メンターの方が伝えたかったのは「休むことは悪じゃない。もっと長期的な視点で物事を捉えろ。」ということだったのかなと感じました。

日本では「就活鬱」という言葉があるように、就活をきっかけに心身の健康が損なわれることは多々あります。現在、受験や就活、仕事など何かに追われている感覚がある人はたくさんいると思います。
大事なのは「休まずに続けること」ではなく「休んでもいいから視座を保つこと」だと思います。

まとめ

正しい努力には「明確な目標設定」と「正確な現在地の把握」が必要なのは間違いないでしょう。表層的なテクニックなどの方法論ばかりに囚われず、本質的な就活をしていきたいです。

まあ、正しさなんて人によって違うものだと思います。このnoteを書きながら「自分なりの正しさ」を見つけることが大切なのかなと思いました。

以下のnoteで就活におけるゴールをどこに設定すべきなのか、その判断軸について述べているので併せて読んでいただけると幸いです。

ちなみに私はその後、72巻あるNARUTOを読破するくらいには休みました。
ご愛読ありがとうございました。

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