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デザイナーの職種、どう選ぶ? 就活生が見つけた「好き」から「できる」を広げる働き方


1. はじめに

自己紹介

はじめまして!マネーフォワード25新卒インターンに参加している吉松ももと申します。
現在大学院の修士1年生で、学部ではプロダクト、ビジュアル、空間、キュレーション、ビジネスなど幅広くデザインを学び、大学院ではインダストリアル寄りのプロダクトデザインを中心に学んでいます。

そんな私がなぜ、ITプロダクトのマネーフォワードのインターンに参加したかというと、興味のある分野が幅広く、就活時の業界や職種が絞り込めずにいるからです…🫠

この記事では、そんな私がマネーフォワードのデザイン組織に潜入して見つけた「職種に縛られないデザイナーの働き方」についてお伝えします。

こんな人に読んでほしい!

・いろんなデザイン分野に興味がある
・デザイナーの職種選びに迷っている
・プロダクト・UI/UX、グラフィック・BXのデザインに興味がある
・実際にデザイナーとして働くイメージを持てない


2. 「デザイナーの職種」はどう選ぶ?

就活生としての悩み

マネーフォワードのデザインポジションを見ると、
 ⚫️プロダクトデザイナー(UI/UXデザイナー)
 ⚫️サービスデザイナー(UXデザイナー/リサーチャー)
 ⚫️コミュニケーションデザイナー(BXデザイナー/Webデザイナー)
などに分けられていますが、大学で幅広くデザインを学んで来た私はどれも興味があって選び切れずにいます。

職種の違いはデザインする対象の違い?

マネーフォワードには、ToB・ToC・共創事業などの各ドメインごとにデザイン組織が設置されている一方で、全社的に各ドメインを繋げてデザイン組織体制の強化を行う横断組織もあります。

また、インターン生として実際に感じたのは、異なる職種間での会話がオフィスやSlackで日常的に行われていたり、デザイナー全員が集まるイベントも行っていたりなど、デザイナー同士の交流やコラボレーションが盛んであるということです。

今までは「〇〇が作りたいから〇〇デザイナーを選ぶ」と考えていましたが、横断組織の存在やデザイナー組織のカルチャーから、「異なるデザイナーの職種でも、役割や業務が重なる部分があるのでは?🤔💭」と疑問を持ちました。

そこで今回は、UIデザイナー、BXデザイナーの異なる職種の2人にインタビューをして、
 ⚫️どんな経緯で今のデザイナー職種に辿り着いたのか
 ⚫️実際にどのようなお仕事をしているのか
 ⚫️ご自身の興味を仕事でどんな風に生かしているのか
を調査しました!🔎


3. UIデザイナーとBXデザイナーにインタビュー

【UIデザイナー】永岡響さん

———なぜUIデザイナーになったんですか?

学生時代は総合大学で全般的にデザインを学んでいましたが、徐々にUI/UXやサービスの領域に興味を持つようになり、デジタルプロダクトが作りたくて、マネーフォワードのプロダクトデザイナーに新卒で応募しました。
マネーフォワードに決めた理由は、社会にとってインパクトの大きい「お金」を扱う会社ならデザインの力を最大化させられると思ったことと、人の良さや雰囲気が自分にマッチしていると思ったからです。

———普段はどんなお仕事をされていますか?

所属はビジネスカンパニーのHRデザイン部で、BtoBプロダクト「クラウド社会保険」の開発チームのUIデザイナーをしています。
プロダクトにおいて、お客さま側から見える仕様に影響が出る可能性がある内容———例えば、プロダクトの仕様を決める、仕様書を書く、デザインデータを作る、ユーザーヒアリング、ユーザーテストなど、コーディング以外の内容には大体関わっています。
スクラム開発をしているので、期間としては小さいプロジェクトは仕様を決めるのにざっくり1〜2週間、実際の開発も含めると1ヶ月くらい。大きなものは半年かかるものもあります。

———UIデザイナーはチームの中でどんな役割を担っていますか?

UIデザイナーという括りはあるものの、スモールチームで動いているので、チームごとに働き方はかなり違います。クラウド社会保険に関してはデザイナーが僕1人なのでデザイン全般は全て行っていますが、デザイナーの枠にとらわれず、「デザイナーのバックグラウンドを持ったチームの一員」として、チームでつくるものの価値を最大化することを意識して動いています。

———働く上で、一番求められるスキルは何ですか?

Figmaなどのハードスキルも必要ですが、やったことのないことをやってみる好奇心や積極性のようなソフトスキルの方が、チームで働く上では大事な気がします。
最近noteにも書きましたが、僕自身プロダクトマネージャーを兼任してみた経験のおかげで、今もプロダクトマネージャーがタスク過多になった時に仕様書を引き受けることができたりと、チームの動きがより良くなりました。
特に新卒はスキルも経験もないと思うので、失敗するか成功するかはさておいて、とりあえず何でもやってみる姿勢が大切だと思います。

———デザインする上で難しいと感じるところはありますか?

情報設計として合理的な仕様が必ずしもユーザーにとって使いやすいものではないところかなと思います。
社会保険のプロダクトは労務の人が使うものなのですが、手続きの仕方、帳票の書き方は調べたらわかるが、実際の業務でそれらがどう処理されているのかは調べても出てこないんです。toBはtoCと違って自分がユーザーになれないので、きちんとヒアリングすることが重要です。

———UIデザイナーとして働く魅力は何ですか?

ユーザーは労務の人だけですが、社会保険の管理は全社員に関わることなので、間接的に大きなインパクトを与えられることが醍醐味だと思います。
またSaaSという観点から言うと、最初から100%でリリースしないところが面白いところかなと思います。理想状態から分解したところからスタートし、ユーザーからフィードバックを貰いながら作って壊してを繰り返して、プロダクトの質を50%、60%、80%と順を追って高めていけるところが魅力だと思います。

———UIデザイナーから見て、BXデザイナーの方はどう映りますか?

僕はグラフィック作るのは苦手なので、純粋にすごいなとリスペクトしています。
グラフィックやコンセプトメイクに関しては、OOUIのような方法論が確立されていないイメージなので、判断軸をどう置いているのかが気になります。

【こちらもぜひ!】
ひびきさんのnote記事『新卒2年目は、主語が「We」になった



【BXデザイナー】高木えりさん

———なぜBXデザイナーになったんですか?

BXデザイナーになりたくてなったと言うより、マネーフォワードという会社に惹かれて、自分の経験が活かせるのが今のBXデザイングループだった、という感じです。
前職では広告制作会社やスタートアップ企業でグラフィック制作をしていましたが、グラフィックの表現を突き詰めるだけじゃなく、もっと上流から携わりたい、デザイナーとして問題解決をしたいと思って、マネーフォワードにジョインしました。

———普段はどんなお仕事をされていますか?

12月に新しく立ち上がったCI推進室のBXグループに所属していて、「マネーフォワードらしさ」を視覚化することで、ブランドに接点のある方々に対してマネーフォワードの価値観や魅力をお届けすることを仕事にしています。
様々な部署から相談の形で依頼が来るので、まずは依頼の目的やターゲット、スケジュールについてヒアリングし、BXグループ内で共有・相談しながら、コーポレートサイト、採用サイト、会社の紹介資料、インターンノベルティ、イベントのアートディレクション、デザインアセット作成など、多岐に渡るアウトプットを行っています。

———BXデザイナーにはどんな役割や素質が求められますか?

各カンパニーにもBXデザイナーがいるのですが、CI推進室BXグループは、ブランドの一貫性を実現するため、各事業部のデザイナーと連携しながらブランドらしさを横断的につなぐ役割も担っています。
会社の価値観という抽象的なものを誰が見ても分かるようにグラフィックに落とし込まなくてはならないので、いろんなテーマに対する表現力はもちろん必要ですが、大事なポイントを導き出すコミュニケーションスキルや、幅広い視点で物事を考える全社的な視野の広さも必要だなと感じます。
あとはブランドへの愛ですね!(笑) ブランドを育てていく部署なので、マネーフォワードが好きかどうか、愛せるかどうかは一番大事だと思います。

———デザインで難しいと感じるところはありますか?

やはり対象範囲がかなり広いので、カンパニーも部署もプロダクトもいっぱいある中で、全部を見渡して進めるのは難しいなと思います。
また、グラフィック表現の質だけに着目せず、ターゲットの心を動かすような「体験設計」に向き合っていくことは、やりがいでもあり難しいところでもあります。
相手にどんな気持ちになって欲しいか」を判断軸にしっかり考えて、より良い体験を考えることを意識しています。

———BXデザイナーとして働く魅力は何ですか?

一度作って終わりというような短期的な関わり方ではなく、未来を想像しながら自社のブランドに深く向き合えるところが魅力の一つだと思います。
また、媒体にとらわれず、ブランド体験を作る手段として、さまざまな領域をデザインできるところにもやりがいを感じます。
メンバーと一緒に生み出したブランド表現が全社に広がっていく実感を得られるのはとても嬉しいです。

———BXデザイナーから見て、UIデザイナーの方はどう映りますか?

ユーザーが直接触れる部分に向き合っているので、リサーチや分析を丁寧にされていて、すごくUser Forcusしている印象です。インタビューやテストを定期的に素早く繰り返して、ユーザーの声を取り入れているところをリスペクトしています。

【こちらもぜひ!】
CI推進室についてのnote記事『Corporate Identityの部署を立ち上げます
エリーさんのnote記事『BXデザイナー|一年間の取り組み


4. おわりに


お二人のインタビューを通して、
好きなことや興味のあることから、UI・BXデザイナーに辿り着いている
職種の枠にとらわれず、活躍の範囲を広げ続けている
ところが印象的でした。

「職種を選ぶ=専門分野を狭く深くしていく」というイメージでしたが、マネーフォワードの場合、逆にその人の興味や得意を幅広く発展させて活かしていけるということがわかりました。

明確な職種の枠は無く、自分の興味をどう活かしていくか

また、お二人とも「ユーザーにどんな体験を届けたいか?」を大事にしているところが共通していて、職種を問わず、デザイナー全体に「User Forcus」のカルチャーが浸透しているなと感じました。
統一のカルチャーによって同じ目線を共有しているからこそ、違う職種の間でも交流やコラボレーションが多く、職種の枠組みを超えた働き方が生まれているのだと思います。

デザイナー就活で大事なのは、業界や職種を絞ることよりも、「自分の好きなことや興味を活かしていける環境ってどんなところ?」と考え続けることなのかもしれません。
そんな環境のひとつとして、マネーフォワードのカルチャーはとても魅力的に感じました。

【こちらもぜひ!】
Money Forward Design 公式HP『Credo & Culture
Money Forward 採用サイト『Money Forward Culture Deck

ここまでお読みいただきありがとうございました!
いちケーススタディーとして、似た悩みを持つ方の参考になれば幸いです🍀


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