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もう死んじゃおうかな

「もう死んじゃおうかな。」朝起きると毎日思う。死ぬ気なんてないくせに、死ぬ勇気なんてないくせに、毎日息するみたいに頭に浮かんでくる。


私は頑張ることが苦手だ。毎日勉強したり、自炊したり、洗濯したり、、、しないといけないことは山ほどあるのにできていることはほんの一部だけ。現に今も洗濯の終わった洗濯物が洗濯機の中で私のこと待ってるし、脱いだ服はクローゼットに戻りたがってこちらを見ている。ついさっきまではやる気があったから洗濯機も回したけど、洗濯の40分が待てなかった。気分屋で頑張ることが苦手な私にとって40分も前のやる気なんてとうの昔に消え去っていて、きっとこのまま次のやる気が来た時にもう一度洗濯機を回すことになるんだろうなとか思ってる。そしてまた干すころにはやる気がなくなっていてまた干せなくて、、、もう笑っちゃう。どうしてこんなにだらしないんだろう。頑張れないんだろう。ああ嫌になる。でも残念なことに私は私しかいないから、やる気がなくてもいつかは洗濯物を干さないといけないし、部屋に散乱している洋服たちをおうちに返してあげないといけない。それは私にしかできない。誠に残念なことに。


いつだったかな、誰かが言っていた。「やる気を待ってたら一生できない」的なことを。確か高校の時の担任だったはずだ。その時は確かにとか思ったけど、今思うとやる気がないのにどうして動けるのだろう。きっとその人は知らないんだろうな、やる気がなくて隕石でもミサイルでも落ちてきても文句言わないよって気分の日を。少しだけ羨ましい。私も常にやる気に満ちて向上心のある人でありたい。でも、やる気がない日に何も考えずにコーヒーを飲みながら本を読む楽しさをきっと先生は知らないんだろうなと思ったら少しだけ優越感を覚える。空っぽの自分に大好きな言葉が、物語が、入り込んでくるわくわく感と、心が満ち足りていく感覚がどれだけ素晴らしいものか。考えただけで心があったかくなって口元が自然と緩んでくる。


今日は、本を読んで、コーヒーを飲んで寝よう。やる気を待ってたら何も始まらないかもしれないけど、それでも私はやる気を待って私が私のところに戻ってきたらまた頑張ろう。空っぽでもそれが私ならそれでいい。


死ぬのは明日にしよう。だって今日はやる気がないもの。今日の私は何も考えたくないもの。死ぬのはやる気に満ちた頑張れる日にしよう。やる気を出してどこか高いところから飛び降りるとでもしよう。



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