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【サ旅】湯らっくす │ 東京→熊本→豊前1泊2日<前編>

こんにちは、ソロ活サウナ女子ももかんです

今回は1泊2日の弾丸プランでサウナー西の聖地こと熊本の「湯らっくす」そして1年で夏のみの限定営業、幻のサウナこと福岡豊前の「畑冷泉館」(※2022年の営業期間はすでに終了2022年7月16日~8月31日) と念願のサウナ2か所を巡ってきましたよ!

♨ ♨ ♨

この旅の全編・後編 
【サ旅】湯らっくす │ 東京→熊本→豊前1泊2日<前編>
【サ旅】畑冷泉館 │ 東京→熊本→豊前1泊2日<後編>

エンタメ型サウナ施設の草分け

湯らっくすと言えば、サウナ施設の草分け的存在の一つであり、サウナーならば知らない者はいないサウナ西の聖地。
個性的なエンタメ型サウナコンテンツと阿蘇の伏流水を引いた水風呂、館内で提供されるおいしいサ飯が売りの、スーパー銭湯 (24時間営業) です。

Twitterでは「アジフライがやたらとうまい」「アウフグースがすごい」「日本一深い水風呂にものすごい水量の滝がある」といった評判をよく見かけるし、その名前はSNSやテレビなどのメディアでも耳にする機会が多く、なんだか独特な世界観の施設だなあという認識でしたが、自分が湯らっくすに興味を持ったきっかけになったのは、週刊文春電子版にて掲載されたこちらの記事です。

施設内の写真が多く、雰囲気が伝わってきます。
「サウナのテーマパーク」とは言い得て妙、そしてなにより生みの親である西生社長の半生と現在の湯らっくすを作り上げるに至るまでのエピソードがだいぶ豪快でぶっ飛んでいて面白すぎるのです。
西生社長のインタビューを読んだ上で実際に湯らっくすへ足を運ぶと、聖地への感動もひとしお。素晴らしい施設への親しみと畏怖が水風呂のごとくMADMAX。

同じくして、先月にはじめて行ったサウナ東の聖地こと静岡のサウナしきじの水風呂にハマって2週連続で行ったのもある意味湯らっくすへつながったきっかけのひとつです。
基本的にテレビやインフルエンサーなどに持ち上げられている施設は嫌煙しがちな自分ですが、実際行ってみてその泉質の良さに聖地と呼ばれる施設には"聖地"と呼ばれるだけの理由があるんだと感心し、全国の評判の水風呂を巡ってその違いを体験していきたいと決心。その矢先だったので、東の次は西の聖地だろうということで相成ったわけです。
それでは前置きはこのへんにして、1泊2日のソロサ旅、スタートしていきましょう!

※湯らっくす以外の旅記録は読みたくないよ!という方は、目次から「熊本駅から徒歩で」以降をお読みください

「サウナと天然温泉」温泉よりもサウナが先にくるキャッチコピーがまさにこの施設を体現している

いざ熊本!飛行機で1時間25分

待ちに待ったサ旅当日
バイトが終わって即ダッシュで羽田!

現在、サウナが好きすぎて銭湯でバイトをしている私ですが、サ旅はあえてバイトの後にフライトや新幹線の予定を入れるのが好きです。
気合いをいれたオシャレもメイクもしないで、バイト終わりに着の身着のまま近所の銭湯に行く感覚で、さくっと飛行機なんか乗っちゃう"こなれてる旅人感"こそ最高にいけてると思っていて、これぞソロ旅の醍醐味と言っても過言ではありません \( 'ω')/

熊本までは飛行機で1時間25分、故郷の青森までが新幹線で3時間かかると考えると、だいぶ近く感じます。

(´-`).。oO( 先日山口に行ったときも思ったけど、将来は西のほうに移住もありだな)
なんてことを考えながら居眠りをしていたら到着、あっという間の空の旅でした。

熊本空港からリムジンバスで市内へ

熊本に到着!
荷物はリュックひとつなので身軽!飛行機降りたら一直線に空港を出ますよ!

空港からは県内各地に向かうバスが出ていて、今回は市内へ向かうリムジンバスを利用しました。
中心街の桜町バスターミナルまで所要時間は1時間ほど。
料金は880円で、決済はSuicaやPASMOが使えて便利でした。

熊本空港からしばらくはのどかな風景が続いたものの、降り立った桜町バスターミナルはショッピングや映画館、フードコート・レストランなどが入る大きな複合施設「サクラマチクマモト」の1階に位置していて、都会的でおしゃれな建物にびっくり。熊本ってかなり都会なんだな。
建物の外に出ると目の前に熊本城が見えて、熊本に来たことを実感。

時刻は15時を回り、ぼちぼちチェックインしときますか。

宿泊先のホテルにチェックイン

今回は楽天トラベルの航空券+宿泊を使用していて、朝食つき1泊2日で33,000円ほど。
自分は出張手配なども楽天トラベルの航空券パックを利用することが多くて、サ旅でも活用しています。

本日の宿は「ダイワロイネットホテル熊本銀座通り
バスターミナルから徒歩6分と好アクセスの立地です。

目と鼻の先にダイワロイネットホテルがもう一つあり、最初間違ってそっちに行っちゃった

2022年2月にできたばかりの新しいホテルなので、全体的に綺麗で、客室も新築の匂いが残っているかのよう。

モデレートツインルームのシングル使用

高層階の客室は、熊本城ビュー
天気もよくて最高だなあ!一泊だけなのがもったいない。

熊本と言えば馬レバ刺しが食べたい

さて、今回の目玉イベントはサウナだけじゃありません。
それは馬刺しを食べること。馬刺し大好き!

事前にTwitterでフォロワーさんに聞いていたお店に行ってみようと思います。
ガイドブックやネット検索で得られる情報もいいけれど、実際行った人からの生の声を聞けるのが、Twitterをやってよかったことのひとつ。

少し話は逸れますが、これまでサウナや銭湯めぐりは私にとって "孤独な趣味" だったのです。
それがTwitterを始めてから、リプライでの交流を通じて、サウナクラスタの皆さんとお会いすることこそないもののTwitter上でのゆるっとした一体感や連帯感を感じるようになり、より楽しさが増したように感じています。
この場を借りて、フォロワーの皆さんいつもありがとうございます!

馬桜 下通り店

さて、ホテルから歩いて教えてもらったお店、馬桜 下通り店にきました。

なんでもここは高級路線のお店とのことで、地元民が通うというよりは観光客向けの馬料理店です。

まずは食べたかったレバ刺し1,680円をオーダー。
うまい!馬だけに!さっきまで動いてたと言われてもおかしくないくらい新鮮さがわかる感じ!

続いて特選馬刺し盛り1人前(6種) 3,000円
こちらのお店には通常2~3人前のメニューを価格を下げて少量にしたお一人様用のメニューがあり、いちばん高い特選の盛り合わせをオーダー。
おすすめの甘口醤油でいただきます。
赤身の美味さと脂の美味さ、めちゃくちゃうまい!馬肉の脂は融点が低いので、お口の中でとろけるんだな。
あと感動したのはツマの玉ねぎがすこぶる美味しいこと。

菅乃屋 銀座通り店

馬桜の新鮮すぎる食感のレバ刺しも良かったけど、いわゆる普通のレバ刺しも食べたいな!というわけで2軒目に向かったのが、宿泊先のダイワロイネットホテル内に入っている菅乃屋 銀座通り店

こちらも熊本で馬刺しといえばで最初に名が挙がる人気店なので期待大!ホテル宿泊者は朝食券を1500円分の金券として朝食の時間外でも使用できるのがありがたい。

頼んだのはレバ刺し 1,890円
見るからにうまいやつ!大正解のやつ!
はちゃめちゃにうまい・・
さっきのレバ刺しも美味しかったけどここのもめちゃくちゃ美味しくて、自分がレバ刺し食べたいって思うときのレバ刺しはこのレバ刺しなのよ (語彙力)
もう完全に満足!
「熊本でレバ刺し食べたい」の執念は今ここで無事に成仏されました。馬刺し欲ととのったー!

ちなみに、お店の入り口ではお土産も販売しているのですが、東京への配送をお願いしたところ、この銀座通り店では販売のみで配送は行っていないとのこと。
お土産を買って送るつもりなら注意が必要です。
他の菅乃屋店舗や熊本駅のお土産専門店では配送できると言われ、そちらを当たってみることに。

産直野菜と果物が安い

ラブラブグローバル菊池 下通店

下通りを歩いているとなにやらひときわ賑わっているお店を発見、近くへ行ってみるといい感じの青果店が。
東京ではあまり見かけない珍しい野菜や果物が沢山!そしてお安い!

手のひらより大きい大分産シャインマスカット2500円
種無しピオーネ1000円、熊本産かぼす6個250円
を購入、さすがにずっしり重たいし、いったん帰宿。

わああ美味しそう!さっそく食べちゃう!
これは贅沢だなあ~~はあああ幸せ。
旅先でその地のフルーツ食べるのっていいなあ( ◜ᴗ◝)

ふとお土産の馬刺しをまだ買ってないことに気づき時計を見ると20時。これはやばい予感。
明日の朝イチには熊本を離れ豊前に向かうため、どうしても今日中に購入する必要があるのです。
友人には「お土産送るね」なんて馬刺しの飯テロ画像もさんざん送ってしまったし、何が何でも今日中に馬刺しを…!

急いでホテル近くの別の菅乃屋に向かうも、定休日かなんかで閉まってる!そこで熊本駅ならお土産屋がまだ開いてるかもと、向かってみることに。

市街を走る路面電車に乗って熊本駅前へ。運賃は均一料金で170円

駅についたものの、菅乃屋のお土産専門店は20時で閉店していて、レストランの菅乃屋は営業しているものの、販売は行ってないようで。
熊本土産のお土産屋さんはやっているものの、菅乃屋のは取り扱っておらず。
自分が実際に食べておいしいと思ったものをあげたい人間なので、馬刺しならなんでもいいじゃなくて菅乃屋の馬刺しを贈りたいんだよう!

先ほどの銀座通り店へ電話をかけ、この時間で他にやっている店舗はないかお聞きしたところ…
もうこの時間だとどのお店も閉まっていて、ただし菅乃屋オンラインストアでは店舗で販売しているものと同じ製造場所で作られた同じ商品を注文でき、配送も熊本から届けられると教えていただきました。
それでもいいかというかそれしかないか。そのあとも馬刺しを探して彷徨ったけれど、やっぱり見つからず。結局、教えていただいたオンラインストアで購入しました。

一番人気の馬刺しセットをお土産として購入

後日、馬刺しを贈った友人から「すごく美味しかった!」と喜んでもらえたのでよかったです!

駅ビルの立体庭園がすごい

熊本駅まで行って思いがけず良かったことが!
それは駅ビルのエントランス部分に見事な滝と水、植栽が広がる空間を見れたこと。なんだここは。

地上から7階まで吹き抜けになっていて、3階部分から地上へ滝が勢いよく落ちる造り。なかなかこんなに広くて空間をダイナミックにつかった建築デザインは見たことがない。大迫力。
水しぶきを浴びれるほど間近まで行くことができます。

熊本ってのは全体的にMADMAXなのね

時間が遅かったので上の階までじっくり見ることはできなかったけど、このエントランスの庭園だけで十分すぎるほど。立ち尽くしてしばらく眺めてしまいました。

調べてみると、2021年4月にできたばかりのアミュプラザくまもとという施設で上層階には映画館や結婚式場、ホテルなどがあるそう。
バスターミナルがあったサクラマチクマモトも近未来的な建物が特徴的だったけどここもすごいな。
熊本大地震からの復興が進むとともに、復興だけじゃない新しいまちづくりというか、熊本が本来持つコンテンツに都会的なデザインとが合わさって街全体がアップデートされていってる感じ、活力というか底力というかを感じます。熊本、すごい。

さてさて、そろそろいい頃合いなので湯らっくす、向かっていきますか!

熊本駅から徒歩で

私はここまでに、すでに馬刺し屋を2軒はしごし、シャインマスカットとピオーネをたらふく食べていて、さらにこのあと館内でサ飯を食べる予定なので (すさまじい食い意地) お腹を空かせるために熊本駅から徒歩で聖地へ向かいます。

熊本駅からタクシーで10分もかからず、1000円ほどで行ける立地なので、徒歩でも歩けない距離ではないけど歩くと1時間ほどはかかってしまうしおすすめはしません。

サウナの聖地、湯らっくす

き、きた~!!!!!本物~!!!!
うおおおお高まる~!!!!!

湯ーーーーーらーーっくす!!!!!

エントランス、SNSでよく見るやつ~!

駐車場は車多め、時刻は22時過ぎ、平日でもやっぱこの時間は混んでるか。

料金プラン

プランは大きく分けて3つ、①入浴・サウナのみ ②タオル、館内着つきの湯らっくすコース ③宿泊となっており、今回はお食事処でサ飯を食べたいので2階利用のできる湯らっくすコースを選択。

①入浴・サウナのみ 
2階のお食事処や休憩スペースを使わない場合

大人 (中学生以上)
- 県内から来た場合 790円
- 県外から来た場合 990円

小人 (4歳~小学6年生) 300円

②湯らっくすコース (タオル・館内着・2階休憩スペース)

大人 平日1300円、土日祝 1500円
(土日祝は3時間コース 1200円もあり)
小人 300円
※AM1時~5時滞在の場合 深夜料金+1500円

③宿泊 3800円~

館内マップ

コースによって更衣室と浴場への入り口が違っていて、湯らっくすコースの場合は、まずロッカールームがある2階へ上がってから、専用の入り口を通り1階の浴場へ降ります。

湯らっくす2階にはテレビ付きリクライナーを始め、雑誌、1万冊の最新漫画、マッサージチェア、炊きたてコーヒーなど無料でご用意しております。コワーキングスペースとしてもお使いいただけるようにwifiやコンセント付きのテーブルもあります。レストランや個室マッサージもあり、朝からやる事ない時は湯らっくすコースを是非ご堪能してみてください。
そのままお泊りもできます。館内着&タオル付きで、手ぶらで来て頂けます。


(画像は公式HPより引用)

今回は時間がなく、休憩スペースはスルーだったのが残念。女性休憩室はローラアシュレイで統一されているそうなのですが、1歩も入らずじまい。
挽きたてのコーヒーが無料で飲み放題というサービスがあると聞いていたのですが、シンプルにコーヒーメーカーの場所を見つけられず。だけど同じく飲み放題の自家製デトックスウォーター、こちらはいただくことができました!無料は嬉しい!
ほかにもタオル何枚でも使い放題アロマの香りつきキンキンの冷やしタオルも何枚でも使い放題
最高級品と言われている山形県産モンモリロナイトという泥パックも使い放題だし、ダイソン、レプロナイザーといった高級ドライヤー使い放題だったり、アメニティの綿棒が黒い綿棒 (取れた耳垢がはっきり見えて嬉しい) だったり、利用者に嬉しいサービスがたくさん!ホスピタリティの高さが素晴らしいです!

いざ浴場へ

女風呂は浴場の中央に大浴槽があり、古代ローマ風の趣 
(写真は公式HPより引用)

浴場のドアを開けると、そこは湯けむり天国!
湯らっくすはすべてのお風呂が加水ナシの100%天然温泉!シャワーのお湯まで天然温泉!最高!

湯らっくすの温泉源は、雲仙、金峰山、阿蘇山を結ぶ地下温泉脈のライン上にあり、地下1000メートルより湧出する天然温泉です。豊富な湯量で、すべてのお風呂が天然温泉となっています。泉質はカルシウム・ナトリウム-塩化物温泉。体を温める効果が大きく、血液 の循環をよくし筋肉をやわらげます。入浴後は保温効果が高く、湯冷めしにくい温泉です。

サウナのテーマパーク

体を清めた後はお待ちかねのサウナ!とその先の水風呂!
湯らっくすには3つのサウナがあります。

① アウフグースサウナ

まず最初に入ったのは一番広い、メインのサウナ室。
熱すぎない、じんわり系の万人向けサウナ。テレビもあり日本人になじみの深いオーソドックスなサウナという感じなんだけど壁が黒色だったり暗めの照明が落ち着きます。
もともとガス遠赤外線ストーブだけだったのが、アウフグース用にHarvia社のサウナストーブを追加設置したのだそう。
ダブルストーブと言っても温度はそれほど熱くなくマイルドなので、最上段でも苦しくなく、長くいられるんだけど、定期的なアウフグースのおかげで湿度があるので熱さもしっかりという、バランスがいいサウナ。

先述のとおり、ここの名物は12時から25時まで1時間おきに開催されるアウフグース

この日は23時のアウフグースは満員で参加できず (アウフグース開催中はサ室に入室できない)、24時の回を受けることができました。スタッフさんによってBGMのありなしがあるようで、この時はBGMなしでアロマはレモン、1人1人にしっかりと熱波を送ってもらいました◎

② メディテーションサウナ

今人気のセルフロウリュ式サウナの先駆けとなったのが、何を隠そうこの湯らっくすのメディテーションサウナです。
湯らっくすは2017年に大きな改装を実施していますが、その目玉の一つがこのサウナでした。
「サウナで瞑想」を目的に作られたサウナ室にはテレビがありません。今ではスタンダードになりつつある「セルフロウリュ式+テレビのないサウナ室」というのは当時大変珍しいものでした。
お客さんへセルフロウリュの啓発・教育をするために社長の音声テープをサウナ室内に流したりもしたそうで、詳しくは紆余曲折のエピソードが面白い湯らっくすの公式記事をどうぞ。

ほのかな白樺の香り、暗い室内に洗練された間接照明が心をおだやかに落ち着けてくれます。
天井が低いから、ロウリュの熱がバチバチくる。ストーブはフィンランド直輸入、Harvia社のプレミアムラインのもので、日本では湯らっくすだけが使用しているものだそう。
このサウナ室、めちゃくちゃ、いい。

③ 大噴火瞑想サウナ 大阿蘇

個人的お気に入りはこの大阿蘇サウナ
(画像は公式ページより引用)

湯らっくす自慢の温泉が床下を流れ、所定の場所に水をかけると温泉の蒸気と湯気が床の伱間から大噴火いたします。温泉卵を茹でる原理と全く同じです。座面、床下から熱気がきますので、今まで味わったことのない地獄蒸し体験ができるでしょう。熱いサウナが苦手な人でも気持ち良く入れるのも特徴です。

扉を開けた時、サウナ室はまさに"大噴火"の真っ最中。
驚いたのがそのスチームの噴出量!前が見えないほどもっくもくなんです!さらに照明もほとんどないので室内の全容が見えず、どこに座ったらいいのか人がいるのかいないのか、全然見えない!!!
スチームの濃霧を手で払いながら奥へ入っていきます。誰もいないかと思いきや奥に人がいてびっくり!なんてことも。
このやりすぎなまでのスチームと部屋の暗さが最高で、闇の中で蒸気に包まれ視界を奪われるという、これまでにないサウナ体験でした!
無料の塩が常備されているのも嬉しいポイント。

MADMAXな水風呂体験

サウナの後はさあ、いよいよ水風呂です!
湯らっくすの水風呂は大阿蘇の伏流水かけ流し、飲める水風呂ってヤツです。女性側は最深153cm、男性側は171cmと日本最深を誇る言わずと知れた名物水風呂!
温度は16℃ですが、常に天井から滝のように水が落ちオーバーフローさせているので、体感はもっとひんやり。

MADMAXボタンを押すのか押さないのか問題ですが、ぜひ押しましょう!←躊躇して4セット目でようやく押した人
あの写真のイメージが先行しすぎてなんなら首痛めるくらい滝に打たれるかと思ってたので、首は痛めません!大丈夫!

天気のいい昼だとMADMAX後の滝の上に虹がかかるんだとか!

外気浴ベッドで最高の涅槃体験

内風呂にもベンチや椅子があり数も多めで嬉しいけれど、露天風呂の隣の外気浴スペースは空いていればマスト。
丸みのある個性的なデザインのベッドに横たわるとオリジナルのアンビエント系BGMがかすかに流れ、どこからかティンシャの音色が聞こえてきます。アリスがウサギを追いかけて不思議の国に迷い込んだように、ティンシャの音を追いかけて、これがとんでもなくととのう。まさに極楽浄土へのいざない。

と、昇天しかかっているところに露天風呂から聞こえてくる、ガールズトークに盛り上がる二人組の声。耳に障るなあ。
いやいや頑張れ自分、今はそれどころじゃない、無になるんだ。声が聞こえてもそれは耳が正常に機能しているだけに過ぎない。うるさいとすら思わなくていいんだ。うるさいという感情が生まれたとしてもその感情を動かしてはいけない、受け流す。そう、ティンシャの音を追いかけて・・( ˘ω˘ )スゥ・・・深呼吸・・
おお、いける、いけそうだ、湯らっくすの涅槃パワーすごい・・・・・・ ・・・・・・・・
・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・・
・・・・ってうるせえよ!!!!←現世への帰還

逆にうるさくなかったらそのまま完全に昇天して戻ってこれない可能性があったのでこれで良かったことにしよう。
危なく湯らっくすの沼から抜け出せなくなって、もう東京帰りません明日から熊本に移住しますと、ビルマの竪琴みたいな展開になっていたかもしれない。

あらためて浴場内を見渡すと黙浴のポスターが1枚も貼ってなかったのが印象的で、あえてうちは貼らないぞという施設側のポリシーを感じました。まあ22時は混む時間だと思うし、しょうがないか・・

またもう少し遅い時間にあらためてサウナに入るとして、ちょうどいいんでサ飯いっときますか。

全てを吹き飛ばすサ飯の美味さ

館内着に着替えてお食事処へ。
事前にメニュー表の予習はバッチリ。自分が気になったメニューはこんな感じ。

  • 手仕込みアジフライ1100円

  • 麻婆豆腐 1100円
    元祖と本家があり口コミでは本家の方が人気っぽい?

  • 牛深産生タコ唐揚げ 484円

  • 肥後あそび豚生姜焼き 968円

  • 牛ホルモン焼き 792円

この日はタコのから揚げが売り切れ!ショック!

とりあえず単品アジフライと本家麻婆豆腐定食を注文。
無料で飲み放題のデトックスウォーターを飲みながらサ飯を待ちます。

麻婆豆腐定食

湯らっくすの看板メニューであるアジフライも麻婆豆腐も、定食1408円、単品1100円と同じ金額ですが、麻婆豆腐定食だけ揚げ餃子がつきます。後はわかるな?

まず来たのが麻婆豆腐定食。なかなか本格的で、辛みもしっかり。これは美味い。馬刺しと葡萄をたらふく食べた上で、空腹ではないこの腹がそれでも美味いと言っているんだから、間違いない。

手仕込みアジフライ

続いて来ました、湯らっくすといえばアジフライ。

アジフライをあんまりチョイスしてこなかった人生だから、いつぶりのアジフライか定かでなく、もしかしたら外食でアジフライ頼むの初めてな気もするけれど。
ではいただきます・・・・
ちょっと待ってとんでもなく美味いんだが!!!
らっきょが入りの特製タルタルソースが大優勝
これはもうドラッグ。ととのい中に他の客がうるさかったとかもはやどうでもいい、どうでもよすぎる。
湯らっくすといえばアジフライアジフライみんな言ってるけど、あえて言いたい、湯らっくすといえばアジフライであると。

1人で完食、さすがに腹が裂けそう

全てを許せる多幸感のまま、サウナ飯の後はまた浴場へ。

瞑想するなら25時以降が狙い目

湯らっくすは25時以降の滞在で+1500円の深夜料金がかかります。お食事処も25時で閉店 (ラストオーダーは24:30) なので25時前なると一気に客がはけていきます。

サウナ室も貸切に。1500円払って最高のサウナタイムを満喫できるなら安いもんだとギリギリまで残る気満々でいたのですが、先ほどのおしゃべりガールズもどうやら残るようで相変わらず露天でのガールズトークに花が咲いている様子。
そうかそうか、お前らの勝ちだよ・・そんなに話したいんだもんな、喋ったらいいさ、喋っていけよ、夜明けまで・・

次回は泊まりで来よう、そして耳栓を持参で来ようと心に決めながら聖地を退館。それでも来れて良かったという満足が圧倒的に上回っている、これが聖地が聖地たる所以。

タクシーで帰宿

湯らっくすを出たらタクシー拾わなきゃなあなんて思っていたら、入れ違いでちょうどタクシーで来た人がいたのでそのまま乗ることができました。さすが聖地、眠らない不夜城。

宿泊先のホテルがある銀座通りまではタクシーで5分ちょっと、料金は1030円とかだった記憶。

熊本の夜は更けていく・・

帰宿してシャインマスカット食べ放題の続きをしよう。
というわけで以上が今回の1泊2日ソロサウナ旅、1日目全記録となります。ここまで10000文字 (長っ) 全部読んで下さった方、ありがとうございます!

2日目の明日は5時起床で始発に乗って熊本を出発、福岡は豊前の畑冷泉館へ行きますよ!
かつては山伏たちが禊ぎを行ったとされる水場がある神社の神聖な湧水が水風呂。毎年夏季のみ開かれる神秘の水風呂として知る人ぞ知る幻のサウナです。
記事後編もお楽しみに!

湯らっくすのまとめ

サウナ施設あるあるの「男女格差」がほとんどない

そもそも施設の数が少ないことに加えて、女性が入れる施設であっても男女で差があり、女性のサウナ室の温度は男性のそれよりも低く設定されていたり、女風呂だけ○○がないなどがいまだ当たり前にあるサウナ業界。
湯らっくすは男風呂と女風呂の大きさがほとんど同じでサウナコンテンツもほぼ一緒というありがたい施設です。
今後、サウナブームのさらなる発展のためにも、サウナの男女格差がなくなっていくといいなと願っています。

先見性がすごい、イノベーティブなサウナ施設

セルフロウリュやサウナで瞑想の概念をいち早くに取り入れたという湯らっくすですが、今ではそれがサウナ施設の新しいスタンダードとなりつつあります。
そんなサウナの聖地が誕生した背景には2016年の熊本大地震があり、その後の大改装を経て先駆的なサウナエンタメの数々が生まれていったという経緯があるのです。
「災い転じて福となす」ということわざがありますが、湯らっくすはまさにその好例と言えるのではないでしょうか。

施設の至る所に人の手で作り上げられた手作り感や、サービス改善の積み重ねを感じました。
MADMAXボタンや大噴火サウナのようなやりすぎなくらいが面白い、サウナエンタメの神髄には徹底したホスピタリティにあるのかもしれません。自分自身もコロナ禍の今だからこそ生み出せるクリエイティブを探し出したいなと、良い刺激を受けた聖地探訪でした。

最後までお読みいただきありがとうございます。

サウナや銭湯が好きで銭湯でバイト中、未来に銭湯を残すための活動をしています!
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