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未知なる扉 ㉑

(2023年現在の出来事)

自分の人生が変化しようとする時。
何かが変わると予感する時。
私はいつも眩暈に襲われる。

身体に血が巡らず、凍りのようになって、身体が震えて血の気が引いて、しばらく胸が苦しくなる。 

パニックしそうな感覚があり、1人になりたくなる。誰にも変わってもらえないから、誰にも助けられないから。自分1人でで冷静になりたい感覚。

先日もそんなことがあった。
そしたら色々な事が起こってきて、変わらざるを得ない状況が用意されてきた。

迷いがない時は進めという事だ。
次のステージの扉の前に立っている。
胸騒ぎがしたり、すごく眠くなったり、クリアな気持ちと、少し不安な感覚と。

毎日が崖っぷちな自分の身体の事を考えると、これから新たな場所でやっていくのは正直至難の業。

そして未知なる世界は知らないから怖いけど、ここを一歩でも乗り越えて進んでいきたい。

昨日は、別会社だけど、同じ屋根の下お世話になった方々に退社の報告したら、思いが溢れて号泣した。

3人の女性は女神のように優しいエネルギーだった。そして私の気持ちを瞬時に理解してくれていた。

私が病に倒れた時にも励まし、身体に良いものを送ってくれたり、本を紹介してくれたり、手術の直前まで励ましのメッセージをくれたり、会えば身体を気遣う声をかけて頂いたりと、思い返すときりがないくらいお世話になった。

会社の社長や奥様にも自分が大変な時に入社させてもらった。そういえばあの時も変化の眩暈の後だった。
いつも身体を気遣い、たくさん話をして、何かあったら向き合っていただき言葉にはできないくらいお世話になった。
癌になってからも安心して働けたのは社長のおかげだ。
会社も仕事も好きだったから働けてほんとによかった。

今朝、旦那さんには、考え直せば?今がいいんじゃない。Don't take it seriously .....take it easy...(深刻に考えないで、気楽にやりなよ)と言われ。 

母も一日中考えくれたようで、母なりの粋な励ましで、庭に咲いたお花の写真を送ってくれたり、旦那さんと同じく『考え直せば?長年頑張ってきたんだし』って連絡くれたり。
考えてみると、いつも母はなんだかんだで結局、何かあった時の節目には気づけばいつもそばにいる。

みんなの優しさや気遣いがとっても心に沁みて、何事にも変え難い大きな愛のギフトをいただいた気持ちだった。

それぞれの場所でたくさん話したけど、やはり心が動いたり、後ろ髪は引かれなかった。疲れたというのも本心だけど、そのもっと深い部分の私はもう決まってるみたいだ。

前進する時が来たんだ。

そして、それを後押しするかのように、本日最後の極めつけは、長年苦楽を共に一緒に働いた友人から、大好きな曲が送られてきた。

なんだか、突っ走ってきたから、最近はこんな感覚をまた忘れていた。
インドにいる時を思い出した。
胸がいっぱいだ。
大の字に寝て深呼吸して曲を聴いた。
やっぱり素晴らしい。
そしてこの曲を贈ってくれた友と出会えたのも会社のおかげだ。

たくさんの学びとギフトが詰まっている5年間だった。

最後に色々あったのは、腰が重くてぐずぐずしながら燻っていた私を後押しする為に起こった事なんだ。

全ての出来事に心からありがとうを言いたい。

この先何が起こってもきっとそれが私のベストなんだと信じたい。
新しい扉の向こうには何が待っているのだろう。今在る気持ちが未来に繋がるといいな。

…続く


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