見出し画像

恐るべし 七輪の力!~その1~

 後部大動脈解離からもうすぐ半年。でも筋肉痛と背中の痛みのため,自宅療養中の私。お盆の墓参りもコロナの爆発的な感染者の増加で今年は見送りです。墓まで新幹線で行く距離があるからです。
 8月9日,子どもたちが帰省してきました。体がこの調子なので何もしてあげられないので,せめて花火でもさせてやろうと用意。連日30度以上の天気で日中ぐったりしている体に鞭打ってはたと気が付きました。ろうそくだとあっという間に消えてしまう。そうです。花火に点火するとその勢いで火が消えるのです。そして消耗が速い。おまけに風があると消えてしまう。
 そこで考えました。そうだ!七輪だ!七輪を使おう!
 倉庫から七輪をひっぱりだし,庭にセッティング。ついでに長椅子も用意して。
ん,待てよ。それだけで七輪を使うのは七輪に申し訳ない。何か料理でも…
その思い付きが長い夜の始まりとなったのでした。よせばいいのに,と思っても後の祭りでした。

1 炭よ燃えろ!
 倉庫から炭を出して,新聞紙1枚ふんわりまとめて七輪へ,その上に済みを組んでマッチで点火!炭に火が付くまで食材の用意。
 いざ様子を見ると,火が着いていない。めげずにやり直してもつかない。3度目の正直。だめだ!着かない!
 冷静に考えたところ,我が家の木炭はもう10年以上前からの年代物。だいぶしめっているものと思われます。少し間をおいて七輪の中の木炭を乾かすように30分ぐらい放置してから再度点火!!ようやく火種の炭が七輪の奥から真っ赤な顔をのぞかせるようになりました。ほっと胸をなでおろす私。でも背中の痛みに耐えかねて一時ベッドに緊急避難。子供たちが心配そうに窓からこちらをチラチラ見ています。今日は午前中CT造影剤入りをしたのをこの時思い出しました。
馬鹿だねえ…。

2 バラブロックのあぶり焼きに挑戦!!
 さて,最初は豚バラブロックの炙り焼きです。健康の時にはダッチオーブンとか野外コンロとか使って会うとドアを満喫していたのですが,今となってはかなわないことです。今日の相棒は七輪ひとつ。
 作り方は至ってシンプル。塩コショウ,香辛料をまんべんなくふりかけ,1時間置いたものを網の上で焼いていくだけです。この時の私の味付けは塩コショウ,カルディで購入しておいた「きめたろう」という香辛料ミックス,乾燥ローズマリーです。
 網に肉を下ろすと七輪からはみ出すので,百均で買っておいた金網を前後左右に動かしながら焼くこと20分。焦げ目もいい味になって,食べやすい。味付けは多少濃いめでも,焼くと油と一緒に流れるので心配いらないと誰かがものの本に書いていたのを思い出しました。でも,今の私には塩分の摂りすぎがNG!600グラムの肉はあっという間に子供たちに胃袋に投入されていくのでありました。う,また背中に痛みが…。

2 ホタテの貝焼き風に思う
 先日,故郷から贈られてきたホタテ!食べきれずに冷凍しておいたのを思い出し,解凍しておいたのを,ホタテの貝殻にのせて貝焼きを作ってみました。
 ここで,私なりのホタテ論ですが,はっきり申し上げて,三陸ホタテと陸奥湾以北のホタテは味も大きさも違います。
 まず,大きさが違います。北のホタテは総じて大きい。同じ大きさでも貝柱が大きいのが北のホタテ。
 色にも違いがあります。貝柱がうっすらピンク色なのが三陸産。見た目きれいです。それに比べると北のホタテは白っぽいものが多いです。
 食感にも違いがあります。刺身の場合ですが,北のホタテは貝柱の繊維が太く,コリコリとした食感が味わえます。それに対して三陸産は繊維な細い分,うまみが口の中に広がって舌の上で崩れるほど柔らかいものが多いです。
 今回は津軽海峡産のものでしたが,解凍しても貝柱がプリっと膨らみ,身から出るエキスもうまい。なので,味付けせずにそのまま焼いてみました。夏場のものなのでくろいところをとるだけでOK。プリプリの貝柱は歯ごたえばっちり。息子がビールを持って駆け寄ってきたほどです。
 ところで,ホタテの肝はどうされているでしょうか。ヒモ同様おいしいんですよ。
ひもは焼かないのであれば,塩でもんで水に流し,ぶつ切りにして刺身にどうぞ。
冬場は肝が大きくなるんです。肝は貝柱から外してさっと湯にとおして氷水でしめます。水を切ってぶつ切りにしてお刺身でどうぞ!!
 刺身が嫌いならばバターににんにくのみじん切り,塩コショウで炒めると酒のつまみに最適です。好みでしょうゆをどうぞ。

 持病である腰痛がまたぶり返してきました。娘が交代するといっているので,言葉に甘えることにしました。久しぶりに忙しい思いをしたので,写真を撮りはぐってしまい,おいしい写真がなくてごめんなさい。この続きは娘の撮った写真とともに,次回お話しします。

いいなと思ったら応援しよう!