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クリスマスだからやってみた~スモークレッグをやらかしながら~

 冬です。寒いです。病気療養中のmominです。腎臓の検査結果が出ました。悪くないとのこと。つまり原因がわからないとのことでした。でも具合が悪い私。

 立ち眩みやめまいは薬のせいですが,すこし歩くだけでも息切れが…。スーパーの食料品売り場でカートを押しながら歩くのがやっとです。この状態がいつまで続くか心配な私。

 でも今はクリスマス。奥さんにごちそうを作るんです。これが今までの我が家の行事。いつものようにじっとしていられない私。今年はスモークレッグとグラタンに挑戦してみました。今回はスモークレッグについてお話します。

 クリスマスにチキンを食べるのは日本だけだそうです。その始まりは江戸時代とか。諸外国では牛肉が多いようです。そんなことを考えながら食品売り場を歩いていると,ありました。アメリカ製冷凍チキンレッグ1本100円! たちまち手が反応して2本ゲット。

 車に戻って一休み。家に帰って一休み。息切れが頻繁なので一気にというわけにはいきません。買ってきた鶏肉は一晩かけて冷蔵庫で解凍しました。

味付け直後のチキンです。

 翌日には肉の水気を取り,味付けをしました。でも血圧が心配な私。燻製は塩分が多くなりがちな調理法です。本来燻製は保存を目的とした調理法ですから,サーモンなどの冷燻は塩分が高いです。

 そこで,味付けを控えめにし,温燻で調理することにしました。使ったものはクレイジーソルトと砂糖,庭に植えてあるローズマリー1枝です。

 肉にクレージーソルトをさっとまぶし,それと同じ量ぐらいの砂糖をさっとまぶす。ポリ袋にローズマリーと一緒に入れ,口を縛って冷蔵庫へ。

 その後なぜか胸が痛くなる私。熱はないし,せきもない。食欲も変化なし。体もつらいのでベッドで横になる私。どうなっちゃったんだろう。

 二日ほどして症状が治まり,調理続行。どうやら1か月前のコロナの予防接種の副反応のようでした。折しも明日はクリスマスイブ。奥さんに感謝を伝える日です。

ローズマリーごとゆでました。

 鍋にお湯を沸かしました。沸騰してしまったので水を差して沸騰寸前の温度に。これがやらかしの始めでした。

ようやく70℃ 肉から出た血がお湯の中で溶けています。

 冷蔵庫から出してビニールをあけ,鍋に肉を投入!湯温は70℃? 低い!肉が冷たいので湯温を下げてしまったようです。慌てて沸かし直す私。とろ火でゆっくり。お湯が血の色になってきました。血液の凝固までの温度に至っていないからです。温度を測ってみるとお湯の温度より肉の中心部の温度のほうが5℃前後低いことがわかりました。80度まで上がるようにして,肉から血が出なくなるのを待つこと40分。

 網に肉をのせ,10分放置に。表面の水分を飛ばすためです。

ゆでたてなので柔らかいです。

 その後,燻製器に入れました。今回はリンゴのチップを使ってみました。説明書きには鶏肉に最適とか。電熱器でいぶしました。

もう40年使っているので年季が入った燻製器です。

 最初の2時間は,水分を飛ばしながらいぶしてみました。あとの2時間はそのまま休ませます。外の気温は3度。かんべんしてくれい! これで1日目終了です。

1日目の燻製です。色が浅い感じですが、これでよかったんです。

 2日目は本格的に2時間ほどいぶしました。燻製器にある通風孔を閉じたままで1時間いぶし,1時間休ませてからもう1時間いぶしました。今日はクリスマスイブ。間に合ったようです。多分これもやらかしの原因になったようです。

 奥さんに,今年一年の感謝を伝え,お待ちかねのスモークチキンを食べてみました。

 奥さんが一言。

「スパイスがきいているね。」

 私も一口。香りはいいのですがうまみがもう一つです。多分塩と胡椒が足りないのだと思いました。もう一つは,水分が抜けすぎて肉自体がぼそぼその食感になっていました。

 奥さんは肉を残したまま,フィギュアスケートのTVを見に居間に引っ込んでしまいました。おいしくなかったものと思われます。

 クリスマスイブの料理は空振りに終わりましたが,
〇味付けはしっかり行うこと
〇温薫は1日で行うこと,ローマは1日にしてならずこと
を,身に染みて味わいました。

明日のクリスマスにリベンジを誓う私。でもやらかしながらです。

私たち夫婦のクリスマスイブは静かに時が過ぎていきました。

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