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大病を患った本当の理由~これからを生きるために~

大病を患った本当の理由~これからを生きるために~ 胸部大動脈解離で自宅療養中のmominです。ベッドに体を横たえてこれからのこと思いめぐらすうちに,病気の原因を考えるようになりました。再発はもちろん,別の病気にもなりたくないからです。そうなったらこんどこそ命を落とすことになりかねません。
 そもそも大動脈解離とはどんな病気かというと,平たく言うと「大動脈という太い血管の外側の皮が裂けるように広がり,こぶのような形になっていく症状」です。このこぶが破れると動脈血が体内に大出血し,間違いなく死に至ります。私の場合,スタンフォードAといって,大病院でできるだけ早く手術しないといけない症状だったのです。このコロナ下,もしもこれから発症した人がいたとしても迅速に救急対応できる保障はかなりむずかしいことと思います。
そこで,今までの自分の生活を振り返り,予防の参考になればと思い,私の病因を紹介することにしました。

1 こんなはずでは…
 私の体はヘルニアによる腰や肩の痛みがあるものの,特に目立った異常はありませんでした。月に一度かかりつけ医に通って血液検査を受けた際に,血圧は130前後とやや高め,そしてγ‐GTPと中性脂肪が若干高いことを指摘されるぐらいで,処方された薬を真面目に服用していました。
 また,若いころから好き嫌いなく何でも食べ,「今日も元気だ ご飯がうまい」をモットーに三度のご飯をしっかり食べ,規則正しい生活に心がけてきました。最近では5時に起きて風呂に入り,朝食後に45分かけて職場に出かけ,帰宅後は夕食の準備と晩酌(発泡酒1,2杯)をして寝る毎日。
 毎年の健康診断では年齢64歳,身長162cm,体重70kgでメタボと診断され,1日8000歩を目標にがんばっていました。おととし受けた動脈硬化検診,脳ドックも特に異常は見られなかったのです。特にほかの人と変わらない日常の流れ。なのに…。
 大病は突然訪れました。2月のある朝,出勤して間もなくのことです。大きく背伸びしてあくびを1つ。急の背中の激しい痛みと机にもたれて動けなくなる私。その後は自己紹介にある通りです。
 その時の私の脳裏には「なんでこうなるの?」というクエスチョンマークと,なるようにしかならないという開き直りに似たような思いとがありました。意外なことがこのような形で自分の身に起こると心のどこかでパニックになったようです。
 でもこの日常の営みの中に病魔を生む種が隠れていたことを,入院中や退院後のベッドで見つけたのです。

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