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「お前つまんなくなっちゃったね」

昨日の自己紹介記事の最後に「なぜ演劇をやってるかは明日書く」なんてことを言ってしまったのですが、そんなのめちゃめちゃあるし書ききるのは困難。というわけで今日は「野花紅葉」が演劇を始めたきっかけのようなものについて書こうと思います。

GW初日らしいですね。毎年GWはサークル新歓公演の集中稽古期間だったので特に暇だった記憶などはないのですが、今年はもうダラダラ。稽古してえ〜。

こんなにダラダラと過ごしているのは大学1年生のGWぶりです。4年前……計算がおかしいのは1年休学した上に昨年留年しているから。22歳大学3年生のわたしですよろしくお願いします。

わたしは高校時代3年間演劇部におり、そりゃもう部活だけをやっていました。「これで賞取れなかったら演劇やめてやるぜ!」と思った大会で見事落選し(その時の審査員が鵺的の高木登さんだったのでした)、無難に大学受験を終えたわたしは誰のためかもわからぬままその宣言を忠実に守っていました。代わりになにをするでもなく、大学の勉強に勤しむでもなく、大して興味のないことを暇つぶし程度に齧ってはやめ、でも窮屈でどうしようもないから家出なんかしてみちゃったりして。

「お前つまんなくなっちゃったね」

自分で書いててもそう思うよ〜〜〜!

過去の自分を振り返った時は大体その至らなさに死にたくなってしまうのだけれど、「でもその時のわたしの本気だった」とか「あの時のわたしはこうなっても仕方なかった」と思えるようにはあろうと思っていて。てかそれすら思えないならマジで救いようないじゃないですか。

大学1年生はそういう救いようのない日々で、そのときのわたしはそういう救いようのない人間で、そんな中遊んだ高校時代2番目に仲が良かったお友達に言われたのが今日の言葉です。

そっからのわたし。やっぱりプライドだけは高かったようで「は?死ねや見とけ」と翌年大学2年生にして早稲田大学で演劇をやろうと決意。演劇を辞めたから〜という文脈でその子がこれを言ったかどうか定かでないし、演劇やったら面白くあれるなんて我ながら短絡的すぎるし、学生演劇といえば早稲田だろ!という思い込みもまあ実際やってみたらクソほどに甘かったのだけれど、「でもその時のわたしの本気だった」とは思う。そしてその劇団も無事昨年度に引退し、今は早稲田で立ち上げた劇団を一人で主宰しています。

この話、素敵なオチとそうでないオチを用意していたのですがせっかくなのでどちらも書いて終わります。まずは素敵な方。本人にその気は無いでしょうが結果的にわたしの背中を押してくれた(というか焚きつけた)「高校時代2番目に仲が良かったお友達」は、今では「高校時代の同級生で唯一会っている1番仲が良いお友達」になりました。素敵〜。そして、そうでない方。誰のためかもわからぬまま忠実に守っていたあの宣言は実はまだ守っていて、なぜなら高校時代は「野花紅葉」ではなかったから。素敵じゃな〜い。どちらのオチも、本当の話です。

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