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全日本プロレス記事まとめ

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全日本プロレス記事のまとめです #プロレス #全日本プロレス #ajpw
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#青柳優馬

2.25全日本プロレス京都大会〜論理を破壊する暴力

2.25全日本プロレス京都大会〜論理を破壊する暴力

欧州サッカーの最高峰であるCL。そこで様々なクラブを指揮し、常に高いレベルで安定した成績を残しているのがジョゼップ・グアルディオラです。グアルディオラといえば現代サッカーのベースと言われる5レーン理論を確立するなど、いわゆる戦術家としてのイメージが強いです。5レーン理論についての細かい解説はここでは省きますが、ざっくりえ言えば「今まで選手が感覚で行っていたプレーを言語化することによって再現性を高め

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12.6全日本プロレス世界最強タッグ〜田村男児の覚悟と大森北斗の絶叫

12.6全日本プロレス世界最強タッグ〜田村男児の覚悟と大森北斗の絶叫

行ってきましたよー。12.6全日本プロレスの世界最強タッグ決定リーグ戦(以下最強タッグ)。この日は最終戦のため2023年の最強タッグ優勝が決まる大会でした。それと同時に今年も同時に開催していたJr. BATTLE OF GLORYの優勝決定戦もとり行われました。この日の会場は「超満員」には至らずも、「満員御礼」。前回同様平日開催でしたが連続満員。個人的には近年で最も全日本プロレスに勢いがあった20

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11.5三冠戦 青柳優馬VS中嶋勝彦〜殺気と狂気という新たな価値観

11.5三冠戦 青柳優馬VS中嶋勝彦〜殺気と狂気という新たな価値観

10.21の後楽園ホール大会で挑戦者宮原健斗を退けて王者としての己の姿をプロレス界に見せつけた青柳優馬。その青柳優馬に挑戦への挑戦を宣言したのは中嶋勝彦。プロレスリング・ノアを9月をもって退団し、10月の試合を最後に方舟に別れを告げた中嶋の次の標的は三冠ベルトでした。決戦の地は11/.5札幌大会。札幌大会は昼夜興行であり王者青柳優馬はダブルヘッダー。6日で7連戦の最後というハードスケジュールでした

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10.21三冠戦 青柳優馬VS宮原健斗〜二人の9年と空色デイズ

10.21三冠戦 青柳優馬VS宮原健斗〜二人の9年と空色デイズ

三冠王者青柳優馬と挑戦者宮原健斗。このワードだけでも「とうとうその時がきたか」と全日本プロレスファンに思わせるものです。9年前に青柳のデビュー戦の相手を務めたのが他ならぬ宮原。その場所は奇しくも今回と同じ後楽園ホール。9年後に両者が全日本プロレスの至宝を賭けて相まみえる。それも「王者青柳に宮原が挑戦者として立ち向かう」。さらには全日本プロレスの旗揚げ記念日のメインイベント。新時代の旗手と現在のスー

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9.23三冠戦 青柳優馬VS本田竜輝〜人生の岐路で見せた強さと輝き

9.23三冠戦 青柳優馬VS本田竜輝〜人生の岐路で見せた強さと輝き

さて。三冠戦の深みを増すことでおなじみの全日本プロレスの煽りVですが。この試合はBGMにGLAYのpure soulを採用していました。この曲の歌詞の中で本田竜輝に当てはまりそうな箇所があったので、冒頭に引用しました。本田はこの日の三冠戦を前に所属していたユニットGUNGNIR OF ANARCHYから卒業をしていました。かつての仲間と離れ、人生の岐路に立ち。安齊勇馬という新たな仲間を得て。しかし

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9.3三冠戦 青柳優馬VS小島聡〜明日のヒーローは俺だ!

9.3三冠戦 青柳優馬VS小島聡〜明日のヒーローは俺だ!

あなたにとってのヒーローはどんな人ですか?有名人?先輩?両親?ちなみにぼくのヒーローは三沢光晴と小橋建太です。自分が憧れていたヒーローに対面する機会は案外ありえることです。しかし「ヒーローとともに切磋琢磨する機会」「ヒーローと勝負する機会」。これはなかなか得られないでしょう。三冠王者青柳優馬にとってその貴重な機会。それが9.3アオーレ長岡で行われた小島聡との三冠統一ヘビー級の防衛戦でした。

煽り

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王道トーナメント10th優勝者予想〜三冠王者青柳優馬に誰と対戦してほしいか?

王道トーナメント10th優勝者予想〜三冠王者青柳優馬に誰と対戦してほしいか?

さて。いよいよ8.19より全日本プロレスの王道トーナメント(以下王道T)が開催されます。今年の出場者ラインナップはこちらです。

今年は他団体と絡む機会の多かった全日本ですが、王道Tについてはわりと安定した(良い意味でサプライズの少ない)人選となりました。8.27名古屋で行われる決勝戦の勝者は9.3長岡の三冠戦に駒を進めることとなります。三冠王者青柳優馬は「長岡での対戦相手は俺が指名する」と発言し

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8.6三冠戦 青柳優馬vs諏訪魔〜馬鹿VS馬鹿〜

8.6三冠戦 青柳優馬vs諏訪魔〜馬鹿VS馬鹿〜

現在の全日本プロレス三冠王者青柳優馬。彼がデビューして数年間にわたり。日々の試合で彼をボコボコにして鍛え上げたのが諏訪魔とジョー・ドーリングでした。その諏訪魔が挑戦者として王者青柳優馬に立ちはだかる。いや。王者青柳優馬が迎え撃つという方がよいか(煽りVで本人が諏訪魔の全てを受け止めると言ってたし)。いずれにせよ青柳優馬時代を築くために絶対に倒さねばならぬ相手が諏訪魔であり。個人的にはこの試合が組ま

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7.22三冠戦 青柳優馬vs大森北斗〜横綱が伝えた悔しさの重要性〜

7.22三冠戦 青柳優馬vs大森北斗〜横綱が伝えた悔しさの重要性〜

7.2で三冠統一ヘビー級のベルトを永田裕志から奪還した青柳優馬。彼の初防衛戦の相手は「同い年の後輩」である大森北斗となりました。王者青柳優馬、挑戦者大森北斗がともに生え抜き20代同士という三冠戦。今年の全日本プロレスにとっては2月の八王子以来の所属同士の試合ということもあり、個人的にも注目していた試合でした。

この試合の内容を率直に伝えるのならば?「若き横綱青柳優馬が堂々たる試合をして挑戦者大森

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7.2三冠戦 永田裕志vs青柳優馬〜ゼンニチ新時代は幸せの青い風景とともに〜

7.2三冠戦 永田裕志vs青柳優馬〜ゼンニチ新時代は幸せの青い風景とともに〜

青柳優馬が勝ちましたーーーーー!!!

いやーようやくようやくようやくです。2月から数えて5ヶ月。本当にようやく全日本プロレスの元に三冠統一ヘビー級のベルトが戻ってきました。全日本の象徴である宮原健斗を破り三冠ベルトを得た永田裕志。彼は石川修司、T-Hawk(CC覇者芦野祥太朗の負傷欠場によるピンチヒッター)、安齊勇馬と全日の選手を前に防衛を続けて来ました。永田は防衛を重ねる毎に尻上がりにコンディ

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武藤敬司引退試合〜side of ajpw 再会と邂逅 普段着で暴れた3匹の怪物達〜

武藤敬司引退試合〜side of ajpw 再会と邂逅 普段着で暴れた3匹の怪物達〜

さて前回はノアサイドの視点に立って2.21武藤敬司引退興行について語りました。今回は全日本プロレスサイドの視点でのお話です。ノアと全日本の対抗戦として組まれたこの試合。全日本は宮原健斗、諏訪魔、青柳優馬。対するノアは金剛から中嶋勝彦、拳王、征矢学。かつて健介Officeで先輩後輩の間柄であった中嶋と宮原の禁断の再会。さらに諏訪魔と拳王の邂逅。私の中で注目ポイントが多く、とても楽しみなカードでした。

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2.4三冠戦〜依然として高い宮原健斗の壁、されど潮目は確実に変化している

2.4三冠戦〜依然として高い宮原健斗の壁、されど潮目は確実に変化している

さて。ようやく仕事もきりがよくなってきたので、全日本プロレス2.4三冠戦(宮原健斗vs青柳優馬)についてお話したいと思います。

2.4八王子大会は大仁田厚による電流爆破マッチが開催(それもアジアタッグをかけて)。という部分で論争がおきていました。「今の全日本に電流爆破マッチ(それもアジアタッグ戦で)が必要なのか?」。そんな声も多かったですし、「メインの三冠戦が大仁田の毒に染まるのか?」といった危

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全日本プロレス王道トーナメント予想〜この3人のうち誰かが優勝します〜

全日本プロレス王道トーナメント予想〜この3人のうち誰かが優勝します〜

いよいよ8.7後楽園ホール大会にて開幕する全日本プロレスの王道トーナメント。

トーナメント表はこんな形です。

トーナメントなので優勝予想をしたいところですが、一人に絞るのが難しいので…。今回は「注目選手この3人のうち誰かが優勝する(であろう)」という形式でまとめてみました。「3人も名前出すなんてちょっと甘いんじゃ?」というツッコミはなしでお願いします。

1人目:青柳亮生
いきなりジュニアヘビ

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5.15全日本プロレス三冠戦〜宮原健斗と青柳優馬の第二章が始まった〜全日キテる

5.15全日本プロレス三冠戦〜宮原健斗と青柳優馬の第二章が始まった〜全日キテる

2022.5.15札幌で行われた全日本プロレス宮原健斗と青柳優馬の三冠戦。2020年1月にも王者宮原に挑戦した青柳。しかし当時は宮原を急襲して挑戦権を得た形であり、あくまでもサプライズ的な挑戦だった。当時の下馬評を思い返しても「宮原有利」「青柳は勝つとしてもサプライズ」という風潮だった。そしてそこから2年の月日が流れた。今回も形としては挑戦ではあったが青柳は直前に開催されたCCを史上最年少で制して

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