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📕 BUTTER

BUTTER、読みました。
これはもう、一生わたしの本棚に入れておこうと思った一冊。

オシャレな表紙とは裏腹に、とても社会派の物語。
働き盛りの女性が主役。
友達は元キャリアウーマンの主婦。
キーパーソンは贅沢で魅力的な収容人。
友達も、キーパーソンも、女性。
男性は脇役。

どんな女性も、どこか共感できる箇所があると思う。
個人的には、リカと被るところが多かった。
見た目至上主義の世間の目、結婚した友達への目線、他人からの偏見で勝手に落胆されるところ。
そしてなぜか落胆されないように振る舞ってしまう自分。
偏見が嫌いなくせに、無意識に偏見に応えようとしてしまう自分。

バターが溶けるように変化する物語に乗せて、日頃感じているモヤモヤが言語化されて、何度も感情が昂って泣きそうになった。

それぞれの境遇やライフステージで感じることが違うだろうと思う。また少し経ったら読みたいと思った1冊。

あと、食べ物の描写がとーーってもおいしそう。
言葉で表現されてここまで食べたいと思ったのはこれが初めてだった。



新潮社HP BUTTER 柚木麻子 著

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