短歌4首、満員電車にて

反射する顔の向こうの暗闇の生気の渦を溜め込んだ街


単語帳ひらく彼の頭上から今にも落ちる寝癖ふたたば


「きっともう逃げ出せないね」学生は背中合わせで慰め合った


底面は徐々に上がって東京の郊外もまたトーキョーとなり

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