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文学フリマで売る本の話②

こんにちは、木星堂の海です。
文学フリマに「木星堂(もくせいどう)」というブースで参加し、
売り子をしているものです。

今日、文学フリマ東京38の荷造りをしました。
ついに開催2日前になり、ドキドキです。
たくさん本が売れますように!
売り子としても広報を頑張ります!

ということで今回は
文学フリマ東京38で販売する本の紹介をします。

木星堂の解説

今までのnoteを読んでくださった方にはもうお馴染みかもしれませんが、
木星堂というブースの紹介をします。

兒玉弓(以下「弓」)……本の作者。カバーも表紙も作る。お酒をやめた。
海……売り子兼、校閲兼、広報担当。お酒が好き。このnoteの筆者。

私はあくまでも売り子兼広報なのです。あと編集。
そんな私の視点から、今回販売する本についてnoteを書いてみます。

我々木星堂が文学フリマに参加するきっかけについてのnoteも
読んでいただけると幸いです。


まずはお品書き


今回の文学フリマ東京38では
「漏刻博士の都のこと」シリーズ①
『漏刻博士の都のこと』
(ろうこくはかせのみやこのこと)

「漏刻博士の都のこと」シリーズ②
『神無月回廊』
(かんなづきかいろう)

を、各500円で販売します!
第一作目、第二作目、どちらから読んでもお楽しみいただけます。


「漏刻博士の都のこと」シリーズとは?

最初に、「漏刻博士の都のこと」シリーズについての解説をします。

「漏刻博士の都のこと」シリーズは、架空の町を舞台にした和風ファンタジーです。
この架空の町には、一宮から八宮までの神社が存在します。
八つの神社が、毎日結界を張るように時の鐘をつきます。
神社だけど、鐘をつきます。


そしてこの町には「漏刻博士(ろうこくはかせ)」と呼ばれる、
翼の生えた妖が存在します。
なんか妖たちの長っぽい。
他にも妖やら神様やら人間やら猫やらがたくさん。

ちなみにこの町、昔は小島がいくつも浮かぶ海でした。
そのような町を舞台にした物語です。


「神無月回廊」各話紹介

今回は第二作目の「神無月回廊」についての各話紹介をします。

第一作目「漏刻博士の都のこと」の各話紹介は前回のnoteに書いているので、
気になった方はそちらもぜひご覧ください。

・あらすじ

日名鳥神社で職に就く元白猫・祝子(はふりこ)の悩みは尽きない。
当たりの強い神様、喋る狛犬、本殿裏の回廊の怪異……。
そんな神無月、神社に忍び込んだのは野球好きな人形たち。
ついでに蜂や猿までやってきた。果たして神無月は無事に終わるのか?
架空の町を舞台にした「漏刻博士の都のこと」シリーズ第二作目。


『第一話 祝子』(はふりこ)
舞台は架空の町の五宮である日名鳥神社。
日名鳥神社は一見とても小さいが、本殿裏にいわくつきの回廊を持つ。
人よりも神様の方が多くやってくるこの日名鳥神社にて、祝子(はふりこ)の職に就くは元白猫。
いつもは神社に住み着く神々におびえている元白猫だったが、
神無月の今は留守神以外の神々が出雲大社に向かっているため心が軽い。
しかしそんな時、回廊に迷い込むものが現れて……?


『第二話 その頃、人形たちは』
日名鳥神社の屋根裏に人形たちが住み着いた。
神社の隣の寺から逃げ出した人形たちはぺちゃくちゃ話したり、
動いて周りの様子を窺ったり、昔の思い出に浸ったり。
退屈をしていた人形たちはついに、祝子の目を盗んで野球を始める!
その野球が、思いもよらない事態を引き起こしてしまう。


『第三話 神無月回廊』(かんなづきかいろう)
回廊に迷い込んでしまった蜂と子どもと猿と人形を追って、
祝子と祭神兼宮司の連翹(れんぎょう)も回廊に足を踏み入れる。
それそのものが妖であるところの回廊は様々な姿へと形を変え、
祝子と連翹の行く手に様々なものを顕現させる。
そんな時、日名鳥神社にはカラスに呼ばれた少年まで現れた。
日名鳥神社の騒動は、はたしてどう収束するのか。
平穏に暮らしたい祝子の神無月は、無事に終わるのか。


このようなあらすじとなります。
元白猫・祝子(はふりこ)の悩みが尽きないお話です。

文学フリマ東京38のWebカタログにも同じあらすじを掲載しています。
気になった方はぜひWebカタログの方もご覧ください。


校閲中に泣いた話

弓が物語を書くと、校閲担当の私に
「こんな感じでどうでしょうか」と回ってきます。
いわば、私が最初の読者だったりします。

さっきから「します」と打つと
「志摩す」となります。
志摩スペイン村パルケエスパーニャは大好きです。
♪エスパ~~ニャ~~~太陽と歌を求めて~~~♪

そんな誤字ネタはさておき、校閲担当の私は、
弓から回ってきた原稿を、最初は大体お酒を飲みながら読みます。
何故かというと、回ってくるのがたいてい夜だから。
夜はお酒を飲んでいるもので。

今回の「神無月回廊」も、
初めて読んだときはワインを飲んでいました。
赤ワインうまうま。
そして『第二話 その頃、人形たちは』のある場面を読んでいるとき、
不覚にも泣いてしまいました。

第二話の物語の中心となるのは人形たちです。
この人形たちは、人形供養のためにお寺に持ち込まれているのですが、
昔の持ち主についてしっかりと覚えています。
そして「また会いたいなあ」と思い出に浸るのです。

ここを読んだとき、切なさで思わず涙が出ました。
そしてその後の展開で、涙がひっこみました。
なぜ……なぜそうなる……!?(褒めてます)

なぜ涙がひっこんだのか、ぜひ「神無月回廊」を読んで
確かめていただけたらと思います!


文学フリマ東京に出ます

というわけで、文学フリマ東京38に出店します。
本当に楽しみ! ドキドキしています。

日時……5/19(日) 12:00〜
出店名……木星堂
ブース位置……か-25 (第二展示場 Eホール)
カテゴリ……ファンタジー・幻想文学

「漏刻博士の都のこと」シリーズ
第一作目『漏刻博士の都のこと』、第二作目『神無月回廊』
どちらも500円で販売いたします。
よろしくお願いします。



各種リンク等

X(旧Twitter)……@Mokuseido2023
文学フリマ東京38 Webカタログ……https://c.bunfree.net/c/tokyo38/35151
カクヨム……漏刻博士の都のこと(兒玉弓) - カクヨム (kakuyomu.jp)
Nolaノベル……漏刻博士の都のこと - 兒玉弓|Nolaノベル (nola-novel.com


ミルクティーを飲みながら 海
(文フリ直前なので禁酒中)


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