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文学フリマに出るようになったきっかけ

こんにちは。木星堂の海といいます。
文学フリマに赴いて売り子をしている者です。
遠征民なので、新幹線の切符がもっと安くならないかなあと夢見ている者でもあります。リニア……。

5月19日に文学フリマ東京が開催されるのですが、
そこで本をたくさん売りたい! と思い、noteで広報活動をしています。

「文学フリマで本をたくさん売りたい!」という気持ちを込めた
以前のnoteも読んでくださると嬉しいです。

ちなみに、私はあくまでもただの売り子です。
以下に木星堂の紹介をします。

木星堂の解説

兒玉弓(以下「弓」)……本の作者。カバーも表紙も作る。お酒をやめた。
海……売り子兼、校閲兼、広報担当。お酒が好き。このnoteの書き手。

駆け出しのくせに作者と編集がちゃんと分担されている木星堂。
どうして結成されたのでしょうか?
文学フリマに出ることになったきっかけを、深堀りしながら書いてみます。


「もう書くことはないのだろうな」

弓は、子供のころから色々と文章を書いていたそうです。
中学生の時に「自分は小説家になるんだ」と思ったり、
高校では仲間とコピー本をつくってみたり。
文学賞に応募することもあったそう。

ですが、現実生活がどんどん忙しくなるにつれて
弓は小説を書き上げられなくなっていったそうです。
そしてついに、去年(2023年)の5月頃、
「もう、この人生で小説を書き上げることはないんだろうな」
と思い至ったそう。

そんな思いとは裏腹に、弓の読書スピードはどんどん上がっていきました。
私(海)もこの時期の弓を近くで見ていたのですが、読書量の多さは目を見張るものがありました。
弓が持ってる本がいつも違うので、実はビビっていました。
酒を煽るかのごとく本を読んでゆく。

ショートショートからの急展開

そんな時、私が
弓の昔書いたショートショートを読むようになりました。
弓は自身の作品を家に保管していました。

私にとって、知人の書いた文章は、酒の肴になります。
弓の作品をダラダラ読む(そして酒を飲む)私を見て、
弓が「そんなんならすぐに書けるけど……」と言い出しました。

それとほぼ同じタイミングで、私は弓にとある話をしました。
昨今の即売会の話です。
最近は文学フリマやコミティアという、一次創作専門の即売会があること。
代行として参加した夏インテがすごかったこと。
売り子として開場拍手をしてみたいこと。
締切を間近に控えた人々の同人限界語録が大好きなこと。
誰かに「進捗どうですか?」と言ってみたいこと。

この二つが繋がり、弓は再び小説を書くことになりました。
とりあえず第一話を書いてみた弓は、私に「こんなんできたよ、こんなんなら書けるよ」と手渡してきました。まるで爆弾処理班のように。
それを受け取った私は、読んだ後「ええやんええやん! そのまま書きな!」とGOサインを出しました。普通に面白かったからです。

このノリで、私は弓が書いた小説の校閲や編集を担当することになりました。
こうして完成したのが一作目『漏刻博士の都のこと』です。

プロットを作らずに書き進める

タイトルの通りなのですが、弓は小説を書く時、プロットを作りません。
弓は、自分で自身のことを「イタコ」と呼んでいます。
上手く言いすぎやろ、と思うことがあったりなかったり。

ちなみに私は「上橋菜穂子さんみたいだね」と弓を褒めてあげています。
上橋さんもプロットを作らないそうなので。
ちなみに私は、上橋さんの作品が大好きです。
『闇の守り人』と『狐笛のかなた』は棺桶に入れてほしいくらい。
弓にお願いしようと思います。


阪神がアレしたから

弓が小説を書き上げるのに尽力したものがいくつかあります。
3万3000円の(ヘボ)ノートパソコン、そして
阪神タイガースです。

昨年(2023年)、阪神は38年ぶりの日本一になりました。
その激闘を見ながら、弓は「阪神が頑張っているんだから私も」と
小説を書き上げたそうです。
阪神様様です。

ちなみに弓は、阪神が弱い時でも折れないために
各球団に推しを作っているそうです。
いいリスクヘッジです。


ノートパソコン

先ほどの章にサラッと書きました。3万3000円のノートパソコンについて。
通販で「やすーい(夢●ループ)」と気軽に買ったものでしたが、
変換機能が使えなくなったり、文字数行数設定がおかしくなったり色々とトラブルが起こりました。安いものには理由がある。
あと、このパソコンを使っている間、
弓がエンターキーを押す音がすごかったです。無能の鷹か?

弓はそれでも、なんとか3万3000円のパソコンで一作目を書き終えました。
嘘です。最終的には私のMacbookを貸しました。
流石に入稿まではできそうになかったので。
そして二作目を書く前に、弓は心機一転15万円のパソコンを買いました。

……。
そうです! 二作目!!
一作目を書いた後、間をあけず弓は二作目を書きました。
そして完成しました。
入稿は私のMacbookでしました。

とても美しい本に仕上がったので、
5月19日の文学フリマ東京で初出しします。
お楽しみに!

文学フリマ東京に出ます

そんなこんなで書き終わった本を抱えて、文学フリマに出店します。

日時……5/19(日) 12:00〜
出店名……木星堂
ブース位置……か-25 (第二展示場 Eホール)
カテゴリ……ファンタジー・幻想文学

「漏刻博士の都のこと」シリーズ
第一作目『漏刻博士の都のこと』、第二作目『神無月回廊』
どちらも500円で販売いたします。
よろしくお願いします。



各種リンク等

X(旧Twitter)……@Mokuseido2023
文学フリマ東京38 Webカタログ……https://c.bunfree.net/c/tokyo38/35151
カクヨム……漏刻博士の都のこと(兒玉弓) - カクヨム (kakuyomu.jp)
Nolaノベル……漏刻博士の都のこと - 兒玉弓|Nolaノベル (nola-novel.com


オリオンビールを飲みながら 海


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