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24/3/29(金) その知識を得てしまったら元には戻れない

有休を使って休ませてもらった。
期限切れ前の駆け込みという理由もあるが、
オッペンハイマーを公開日に見たかったから、
というのも今日休んだ理由の1つだ。
正直な感想をいうと、ちょっと難しくて長かった笑
オッペンハイマーという人物の半生を、
ただただ真摯に描くというとても重厚感のある作品だった。

これ以上はネタバレになるし、公開されたばかりだから、
あまり語らないようにしておく。
いつか再度鑑賞した時にちゃんと感想を
まとめて書いてみたいと思う。
また見たいとは思うが、
ちょっとアメリカの歴史や背景を
勉強し直して、時間を置いてから鑑賞し直したい。

今日は、オッペンハイマーの感想ではなく、
その前にNHKで放送されたクローズアップ現代の
クリストファー・ノーラン監督のインタビューで
語られたことについて書いてみたいと思う。

そこでクリストファー・ノーラン監督の話で、
印象的だったのは、
「人は知識を得た瞬間から、知らなかったときには
 戻れない」
という話しだ。
さすが、世界的な大監督の言葉なと、
素直に純粋に感動した。
それは今回のオッペンハイマーの主題でもある。
原子力爆弾がこの世に生み出されたときから、
世界は在り様を変えてしまい、
そして原子力爆弾が無かった世界には
二度と戻ることはできない。
量子力学という学問が生まれた瞬間から、
人間の未来は現代の世界への分岐を初めて
いたということなんだと思う。

原子力は世界の姿を根底から変えたが、
ちっぽけな僕みたいな存在であっても、
ちょっとした知識を得たことで、
自分から見える世界が変わってしまったことも
いくつかある。

例えば、
「遺伝」について。
外見的遺伝の強さから、
ルックスに関しては結構諦めている。
両親を見ればいくら努力しても
イケメンには成れないことは明白であるため、
若い頃から努力する気すら起きなかった。
運動神経もかなり強く遺伝する。
知能の高さも研究によっては7割遺伝と言われている。
そこからなにくそと思って努力する人も
いるだろうが、
その努力する才能すらも遺伝するということが、
近年言われている。
何事にも本気で打ち込めない、
自分の性格もきっと遺伝だと思って、
自分の中で言い訳にしてしまっている。
親には絶対文句は言わない。
むしろ健康に生んでくれて、
大切に育ててもらったことに、
心から感謝している。

例えば、
「SNS」
成功者や芸能人たちの華やかな生活や
輝く姿を見て、
自分の人生に置いても、
高望みをするようになってしまった。
凡人は凡人らしく身の丈にあった
生活を送れば良いものを、
自分も広い家に住みたい、
豪華な食事を食べたい、
海外で遊びたい、
きれいな人と付き合いたいと願い、
しかし努力することはせず、
そしてその願いが叶えられないと知ると、
妬み嫉みの負の感情を、発信者に向けてしまう。
(コメントは一切送らないが)

量子力学、遺伝学、SNS
どれにも言えることだが、
結局はその知識と力の使い方次第
ということなんだと思う。
量子力学は宇宙開発において必要不可欠なものだし、
遺伝学はそれまで直せなかった病気の治療法が
見つかったり、予防にもつながる。
SNSがもたらした功績も
言わずもがなだろう。

人間は過去に戻ることはできない、
歴史も戻すことは出来ない、
得た知識と力の間違った使い方が生まれてしまったとしても、
その間違ったルートを正していく新たな知識を
人間は生み出せると信じて、
僕もSNSは話半分で見るようにしようと思う。

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