九月十月十一月十二月の俳句など
●珍しく実景写生的
珈琲の影伸びやかに秋の朝
珈琲の翳す文字あり秋朝
●君・僕・死で文を作ると好みがわかる
玄帝の君の下僕ぞわれ死なむ
●近所の公園
インベーダーゲームの音や曼珠沙華
●ハギシンと労働について
藷啖うて幻想吹飛ばすパズズ
●中秋の名月と満月重なる。お月見は何時もパートの出勤時に。職場の方向が丁度月に向かってゆく…と、そうだ、私は月のパートタイムに行っていることにしよう。月を沈める仕事。誰にでも出来る仕事です。
老いたれば月を沈める仕事せむ
●寒くて欠勤を考えるというハギシン
秋寒や身体は先に欠勤す
●かばんにはバナナというマルカさん
かばんにはバナナ宛名には未来
●新しい季語を試す千住さん
威銃仕事マ辞めるのも面倒
●スティーブン・キング「人間圧搾機」
高畠文夫/訳より
「魔術における呪文というのは、往々にして曖昧で融通がきくものだからね。いつでも、想像の入り込む余地が十分にあるものなんだ」
俳句における定形というのは、と読みかえてみる。
●祝海界完成発売
海界や活字のあひを夜長びと
●イグ度を調べるメーカーのラッキーアイテムにランバ・ラルあり
yo!ライバルはランバ・ラル 負けじと頑張るオイラ踊るランバダ まだまだ働くさランバージャック いつかバイする夢見るランボルギーニ バイバイそれまで去るさサンセツトサマータイムよ来来来
●二年以上ぶりに?パート先の社員さんたちとのバーベキューへ開催。引きこもりなのでこういう気持ちよいところ来ると全く句は出来ない。帰宅後に
一年に一度肉啖ふ秋深む
旨き肉のみありて重機冷えゐたり
●食べ過ぎて調子を崩す。過去に奎に出した句に
肉喰へば疲れてしまふ秋ふうりん
●パート先Mさん長女Sちゃん祝第二子出産
新米や赤ちやんのうんこ躍然と
●ニガクサケンイチ氏の蜻蛉の写真に
蜻蛉の科学に空の魔法かな
●短歌
ホツトカーペツトの上に置いてた本が温かいひらけばとびだすてふてふ
●バタフライエビフライドン・フライ雷
●オレのことなら熟柿してゐるオマエ
●われと云ふうつろに幻を注いで挿したる花の香は奪はれぬ
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●類想類句あると思うけれど
蜷の道しやがめば尻のつきにけり
かたつむり子どもはすぐにしやがみたり
蚯蚓出づ子の誰よりも地に近き
●坂崎さん
コーギー怒りの抗議そして労基
●東京へ向う宮月中氏
宮中に月あり狸狂ひあり
●心気労だね…。
蜃気楼覚ゆることのいと優し
襞の濃き淡きをなぞり蜃気楼
蜃楼や汝のあはひにわれの間
●パート最年長同僚に福井は老舗えがわの水羊羹を頂き。福井では冬に食べるとの由。
爺と呼ぶ同僚寒の水羊羹
同僚は七十路冬の水羊羹
福井には水羊羹も師走かな
炬燵には黙り居りても水羊羹
仕事納えがわの水羊羹わくる
晦日蕎麦もらひ水羊羹もらひ
大歳の水羊羹の乙なもの
鮟鱇や水羊羹のみづあふる
寒月のみづやうかんの呑みごころ
みづやうかん切り分けてゆく吉良忌かな
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