地獄の天使【大和の諸君、我々は映画感想を忘れぬ種族だ】(1930年:ハワードヒューズ監督権プロデューサー)
一時期、昔の白黒映画も見てました。
自分、ミリオタ要素あるんで空戦映画となります。
1920年代や30年代の映画ですね。
当然の白黒。
直近の戦争は第1次大戦。
第1次大戦のエースはなぜかイケメン率が高いようです。
特撮にエポックメイキングをもたらしたスターウォーズの最も古い原型。
1927年公開の「つばさ」
で、これに刺激を受けた当時のお金持ち、
ハワード・ヒューズが負けるかと仕掛けました。
ハワードヒューズとは何か。
現在だとイーロンマスク風のお金持ちですが、
イーロンは趣味もビジネスなのに対して、
ヒューズは趣味が飛行機の人です。
前澤社長の方が似てますかね。
有り余る金を趣味に使う系のお金持ちです。
ディカプリオ主演のアビエイターでも描かれてましたね。
そっちを紹介した方がいいのかも。
で、そのハワードヒューズがとにかく飛行機オタクでして。
金に飽かせて作らせたのがこちら。
「地獄の天使」となります。
これ、見ているときに特撮じゃないんですね。
実機です。
しかも当時はまだ現役のドイツ製フォッカーD7みたいなのを飛ばしてます。
(ドイツ空軍はベルサイユ条約で解散状態のままでしたが)
年月が経ってないので戦時中の機体はまだバリ動きます。
実機を87機も大量に購入して使ったそうですね!
さすが餅は餅でも!の世界ですな。
またいわゆる昔の有名映画俳優の若い時代が出てきますので、
この辺を知っておくと、大戦期や50年代の小説なんかも、
「ああ~、あれね!」なんて。
楽しくないですか?
映画だと小説みたいに時間をかけずに済みますので。
教養としては忙しい人に向いているかもしれません。
さて昔の映画の良いところは、当時の時代考証が完璧なところです。
当たり前と言えば当たり前ですが、
百聞は一見にしかず、昔の時代の空気感を知りたければ、
当時の映画を観れば、背景にぜんぶ映っているのです。
007とかも初期の作品は60年代のリアルがそのまま写り込んでいるので。
(しかも007であれば全シリーズが今でもどこでも観れるわけですから)
そういう意味でもしばしば画面を止めて、
「こりゃなんだ?」とかやっちゃいます。
面白くないですか?
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