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月経と関係性

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今日は、はぐ♡ラボ×もっくん珈琲お茶会Vol.8でした。話題提供は、はぐ♡ラボ主宰の中井聖さん。

開催中は一切の写真を撮ることを失念したため(泣) 資料をポートレート風にパシャリしてみました。

前半は、月経の歴史、道具の進化や変遷を、実際の生理用品のサンプルをみながら、ザーッと振り返りました。

30代、40代前半、40代後半、と参加者の年齢も幅があったので、それぞれが持っているエピソードやグッズの使用体験が、かなりバリエーションがあり、これはすごく面白かったです。

わたし自身は布ナプキンに落ち着いてから10年以上経ち、そんなにモチベーションもないのでグッズの開拓はしていませんが、その後も色々新しい生理用品が出ていることや、低容量ピルもここ20年ほどで進化していることなどを知りました。

あとは、身体感覚のシェアと月経周りのさまざまな話題についてのフリートーク。

数年前、どこかのデパートで、生理中の店員さんが「生理中です」というバッジをつけることにした、みたいなニュースがあったのですが、このやっちまったな感、居た堪れなさについてのわかりみをシェアできたこと、すごく良かった。(この日本語伝わりますかw)

月経のことは、もっとオープンに出来たり、お互い気遣いあえたりするといいなっていうのは凄く思うけれど、

ただ、それを制度的なものや決まりとして、万人が開示すべき、不特定多数の万人に対して開示すべき、みたいにしちゃうと、ちょっと違うんですよねー。

この周りは本当に複雑。

生理体験は、本当にバリエーションがたくさんある。

腹/腰が痛いとかだるいとか、眠いとか、別になんともないとか、メンタルを含めた様々なコンディションがあり、どれも定型や正解がない。同じ個人でもその時によって違うのは、女性なら多くの人が体感している。

大事なのは、「わたしが〇〇だったからあなたも〇〇(我慢とか頑張るとか)できるはず、〇〇すべき」と安易に言わないことなのだろう。(ただ、あまりに症状が酷いなら病院にかかる、というアドバイスはあっていいと思う)

そして、わたしのコンディションや症状を知って欲しいと思う人もいれば、逆にそこには一切触れず放っておいて欲しい、と思う人もいる。それだって、一人一人尊重されるべき感性だ。

性別が違う場合はもちろんのこと、女同士だって、自分たちが思っているほど、わたしたちは同じではない。

一人一人の体験の主観、各々の選択が大事にされるべきで、相手の体験や体感のことなんか、100%はわからない、という謙虚さが必要だ。

だからこれらは、「画一」「シンプル」なルールを適用するのが、とても相性の悪い事案。

なお、少し前にTwitterで見かけた、「わたしの生理を個性と捉える」という花王さんの企画は、たぶん↑こういう入り口で始まったんだろうなーと思うけれど

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これもわたし的には「やっちまったな感」のある案件なのですよねー。入り口そこまで悪くないのに出口間違えてる。

↑この辺に詳細はまとまっているのですが、生理に対して、それぞれの体験や思いがあることに対する配慮、リスペクトが足りなかったんだなーと思う。

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↑これとかほんと辛い。

「休む」という選択に対する不特定多数の評価や意見をこうやって見せるのは有害無益。

自分の快適な環境づくりに必要なのは、不特定多数の意見に配慮することではなくて、目の前のひとと誠実にコミュニケーションをして、そこで心地よいバランスを紡ぐこと、ただそれだけなのに。

日本って、この辺の感覚が、無意識レベルでかなり他人軸強めなのが、他のいろいろでも弊害を産んでいるように思う。

☆☆☆

いろいろ所感を書いてみましたが、月経にまつわるトラブルは、症状自体ももちろんのことですが、それらをめぐる対人関係の問題によるところがかなり大きいのかなと思います。

自身のことをきちんと伝えるコミュニケーションや、属性が違う他人への想像力や配慮が必要なんだなあ。

これって、性の問題の色んな面で、課題やテーマになってくる事案だなあと、文章を書きながら思った次第です。

他にも、男性の身体感覚との対比などで色々面白かったことがたくさんあるのですが、長くなるのでまた😄

はぐ♡ラボ×もっくん珈琲お茶会は、次回もまた10月半ば〜後半にかけて、テーマを変えて、話します。日程がきまったらお知らせしますね。

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