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思いつかない題名は。

破壊。男は考えていた。俺は自分を破壊する。決して自殺するということではない。別に自分の殻を破るということでもない。眠っていたベッドを破壊する。俺を起こす。無理やりに。ベッドは燃やす。もう寝ることはできない。床に寝るだって?床には画びょうをばらまいた。もう寝るスペースはない。
俺は起きた。長い眠りだった。まだ憂鬱になるし、気分が高揚するときもある。双極性障害はごみ箱に捨てた、と言いたいが死ぬまで、死んでも離れそうもない。別に俺は人を殴ったりしない。不必要な暴言も吐かない。でも薬をたくさん飲んでいるし、長生きはしないだろう。家族のためにも長生きしたいが早死にの可能性は大きい。こんなことを言ったら双極性障害の人に殴られるかもしれないが双極性障害の人は基本殴ったりしないはずだ。
さあ起きた。何をしよう。そうだ、芥川賞をとろう。でもどうすればいいんだ?本出してないといけないんだよな?すぐにとれないじゃないか!諦めよう。諦めがいいのが俺だ。では何をしよう。そうだ、物語を描こう。どんな物語がいいか。決めた。暴力的な男の物語。言っておくがこれは双極性障害の人が暴力的だというわけではない。そことは切り離した物語だ。よろしく。

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