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雨が心を洗うから

雨の音はランダムが調和していて心地がいい。雑踏する渋谷の音をそれがかき消けしてくれるから、敢えてイヤホンをせずに道を歩く。

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とても腹が立つことがあった。腹が立ってムカついて、1人になってからアホみたいに泣いた。本当は腹が立った時に「そういうことは言わないで欲しい」と言えればいいのだけど、それを言うと相手が嫌な気持ちになることが分かっているから言えなくて、取り繕うように笑顔を作ってしまう自分の弱さが悔しくて、それなのに許して受け入れることもできなくて、感情の搾りかすが目からボロボロとこぼれた。

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人が人として生きるには自分以外の人と関わらなければいけなくて、でも自分以外の人と関わることは傷つくことと隣り合わせで、人の形を保つことはどうしてこうも難しいのかと投げ出したい気持ちになる。

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今日は雨が降っているから、私が泣いていても誰かに気付かれることはない。だから今日だけは思いっきり泣くことができる。他人で切り抜かれた私で居なくてもいい。私のための私で居ていい。

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明日は晴れるかな。晴れたら笑顔で、また同じ道を歩こう。

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