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「僕と彼らの裏話」

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長編小説。「僕と先生の話」シリーズ3作目。(全51話・完結)
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#町工場

小説 「僕と彼らの裏話」 30

30.派遣 複数の店舗で見積りを頼み、最も安く新車が手に入る店で、目当ての車種を注文した。…

坂元 稔
2年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 31

31.双璧 小型の旋盤による樹脂の加工は、自宅で炊事をするより断然 面白かった。そして、自分…

坂元 稔
2年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 33

33.静寂と動揺 初出勤の翌日。僕は自宅の居間で、昨夜購入した履歴書に必要事項をシャーペン…

坂元 稔
2年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 34

34.老翁かく語りき 僕よりも早い時間に飯村さんは退勤したらしく、そして、何が起きたのか他…

坂元 稔
2年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 35

35.篤志の継承者 僕は町工場での勤務を、概ね順調に続けていた。暑さの中、電車で通うしかな…

坂元 稔
2年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 38

38.新しい「日常」 無事に札幌から荷物が届き、しばらくは その開梱に追われた。  彼女が寝…

坂元 稔
2年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 39

39.暗夜が迫る 初めて、車で出勤した日。僕は荷物をロッカーにしまうなり、常務のもとへ急いだ。愛機の側で図面を睨んでいた彼は、朗らかに笑って迎えてくれた。 「おはよう、坂元ちゃん。ご結婚おめでとう!」 「恐れ入ります」 お辞儀をしてから、僕は2階の持ち場に直行する。必要な図面や資材は、全てそちらにある。  連休明けで体力に余裕があるためか、作業は順調に進んだ。  あっという間に、夕方の休憩時間がやってくる。  食堂で、今まで通り常務と向かい合わせになって弁当を食べていると

小説 「僕と彼らの裏話」 40

40.急転直下 正社員のみが招かれたという送別会が終わり、43年間に亘って会社に尽くしてきた…

坂元 稔
2年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 45

45.暗雲 生命を賭すほどの忠義を魅せていた彼が、会社を辞めた……。その事実は、在籍中の人…

坂元 稔
2年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 46

46.静閑の地 約束の日。僕は指定された駅まで、車で先生を迎えに行った。駐車券が必要な駐車…

坂元 稔
2年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 47

47.倫理観 この日は、千秋に「まだ行くの?」と呆れたように問われながら、夕方に家を出た。…

坂元 稔
2年前
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