耐久材としてのロンシャン
私が自腹で買った最初のブランドバック、ロンシャン。
もうほんとに他人と被るけど、きちんとしてるのに嫌味じゃない。それってすごく大事じゃないでしょうか。お客さん先に行く時とかは必ずロンシャンにしている。
私にとっての何よりもの価値は、とにかくなんでも入るとこ。そして肩にエイヤッとかけれる。営業時代、パソコンや出力で大荷物の私にはもう容量がとにかく大事だった。合計で荷物が3つ以上だと必ず忘れ物をしてしまう私は、とにかく少ないカバンに多くの荷物を詰めたかった。絶対になくせないパソコンと提案資料はやっぱりできれば1つのカバンにまとめちゃいたいのである。あと布製だから軽いのもいいよね。折り畳んでスーツケースに入れられるから出張時にもお役立ち。ロンシャン使うと本当に他のカバンに乗り換えられない・・・。
今ではまた機会を見て書きたいと思っている、自分の今の通勤バッグは(うっかり大きいサイズを買ってしまった)セリーヌのラゲージ。もう心ときめくデザインでなりたいビジネスウーマンに近づけてるのでは!?と変な錯覚を起こさせてくれる魔法の存在。でもでもだけどロンシャンはやっぱり荷物をパンパンに詰めなきゃいけない日や、あんまりでかいブランドバックを持ち歩く感じじゃないけど、きちんともしない日のために、何回も買い換えている。そう、買い足しではなく買い替えている。なぜか?それは壊れるからだ。
はちゃめちゃな容量を詰め込み、はちゃめちゃな生活をしているので、1年経つと大体底に小さな穴があく。2年、3年経つ頃にはある日持ち手がブチっと切れてしまう。革でできている持ち手でもなお、である。それも何も予兆を見せずにある日出先でぶっ壊れてしまう。すると、パンパンの容量のカバンを抱き抱えながらわたしは東京を彷徨わねばならず、それはどうしても耐えられないので最寄りの東武だか、西武だかに駆け込んでロンシャンを探す。「すみません、ロンシャンは、ロンシャンはどこでしょうか?」ゼエハア必死になりながら事切れたパンパンの黒いカバンを抱えてお店に向かう。もう何度目だろう、恥ずかしいなと思いながら店員さんに声をかけると、多分同じようなバカが何人もいるんでしょう、優しく対応してくれる。
「はい、同じモデルのものがございますよ」
「ちなみにお客様、普通のものと、より丈夫なものがありますが、どちらがよろしいしょうか?」
もちろん私が選んだのは、より丈夫なロンシャン。確かに布がちょっと厚手だし、革の取っ手も心なしか剛腕な感じ。そのロンシャンは、デパートでちぎれたカバンを抱えて買い替えたあの日から、もう5年以上経ったけど、元気にたくましく私のトチ狂った量の荷物をうんとこしょと運んでくれている。これからも長生きしてほしいし、ちぎれたら何度だって買い換えようと思っている。もちろん、丈夫な方を。ロンシャンいつもありがとう。荷物多め忘れ物しやすい女子の、救世主です。
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