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【読んで良かった本】叱らない、ほめない、命じない。

・ビジネス書を読み漁って、「よかった本だけ」をメモに残す
・自分が気になった部分をメモする


概要

アドラー心理学に詳しい岸見氏と、そこに相談にいく新米課長の対談形式。会話の進展が少しだけ物語調になっている為、すごく読みやすい。
(やたら物語調にしていらんエピソード入ってる感じではない。)
後半は岸見氏と実際の会社の重役の対談、こちらも面白い。

この本は「買い」です。

気になった言葉のメモ

叱ることについて

「怒る」がダメで「叱る」のはいいという考え方があるが、叱ると怒るはそもそも区別できないのではないか。人間はそんなに器用ではない。
改善を求めることは言葉を駆使して伝えるべきである。

→感想
・これを読むと「リーダーシップの仮面」とかはちょっと古いのかもと思った
・人は状況を瞬時に判断できる。状況から自ら怒りを作り出している。
7つの習慣にあった、感情を自分で制御することで自由になれる、というのはこういう事かなと思った。

ほめてもいけない

ほめることの問題点
・ほめられるために頑張ろうという人ができてしまう
・ほめるというのは上下関係がある、人を動かすために恣意的にほめるのは対等でない
ほめる代わりに感謝を述べる。本当に良いと思った事に対してフィードバックする、これは「ほめる」ではない。

→感想
・カーネギーの「人を動かす」を読んだときに、なんかしっくりこなかったが、「ほめときゃ人は気持ちよくなる。だからほめときゃオールオッケー」的な感じがしたんだなと思う。岸見先生(アドラー)の考え方のほうが、納得できる。

ほめる、叱るを相手がどうとらえるか

相手がどう受け取るかは人によって違う。そこは対話をして相手の感情を聞いてみることも大切。
感情の尾ひれを付けない事。自分の言葉を相手に伝えることに集中する。

毅然とした態度と威圧的な態度

命令もする必要ない。
「〇〇してもらえませんか」、「○○してもらえるとうれしいのですが」、といった言い方でも十分。(「やれ」と言わなくても、「してもらえませんか」に仕事上でNOという人はほぼいない。)
いうべきことは毅然といわなければならないが、強い感情で威圧的に言う事とは切り離して考えるべき。
〇毅然とした態
×威圧的な態

1on1で話すこと

失敗の指摘は意味がない。
未来をどうしていくか、または過去の貢献への感謝。
勇気づけること、感謝することがモチベーションアップになる

メンバーが同じ失敗をしてしまう時

失敗したときの対応
1 可能な限りの原状回復をリーダーが代わりにやってはいけない
2 一緒に謝罪する
3 同じ失敗を繰り返さないために話し合う

→感想
1のフォローをリーダーが過度にやってしまうケースがあるあるかも。
フォローせざるを得ない大きい失敗になっているなら、そこに至るまでのリーダーのフォローがそもそも足りていない。

「嫌われる勇気」の意味を取り違えるな

リーダーが嫌われる勇気を持ってはいけない。それはただパワハラする勘違いリーダー。
メンバーが、リーダーの顔色を窺いすぎず、言いたいことを言うべき、
という意味の「嫌われる勇気」。
アドラー曰く、「不完全である勇気」を持つ。
不完全でもよりよくあろうとするリーダーを見てメンバーは勇気を持つ。
聖人君子になれなくても、「でも」に逃げずに、できることから実行していく。

リーダーが部下を率いる必要はない

「私も不安だし、あなたも不安かもしれないけどこの状況を一緒に乗り切っていこう」という民主的なリーダーが信頼を得る

働くために生きているのではない

幸福であるために働き、生きている

対人関係型と課題達成型

パワハラをする人の多くは対人関係型。仕事より対人関係に興味がある。
仕事という課題だけにフォーカスする課題達成型が現代に受け入れられやすいリーダー像。
飲み会、仲良しグループに重きを置き過ぎない。

→感想
飲み会で問題事をどうにかしようとするのは私も苦手。定時内に現場で話し合おうよ、と思う。
それとは別に、ニューカマーを迎える場合のチーム会食などは大事ですよね。

上司の心無い一言に傷ついたとき

評価と自分の価値は別物だと割り切る必要がある。
ある人に嫌いといわれたところで、その瞬間に価値が下がるわけではない。
共同体の中で自分の仲間がどこかにいると思えることが大事。

問題のある状況に対して、現状を変える勇気

会社という共同体に今、自分が所属するとすれば、その共同体を変える力は必ず自分にあるはずだ。

時間的には後から参加し、所属することになったかもしれない。
しかし、自分がこの会社の一員になったその瞬間と前では、この会社は組織として何かが変わった。一人が新たに会社に加わるというのはそれくらいの重みをもっているのだ。

上司との関係をあきらめないということは、自分のためだけのことではない。ほかのチームメンバーのための行為でもある。指摘する勇気をもっていくしかない。

ひとりの力は大きい。そう信じてそこから始めるしかない。諦めたらそこですべて終わる。

最後に

心理学を用いながら、すごく具体的な導きのある本!読み返したい。
アドラーをもっと知りたい、岸見先生の本をもっと読みたいなっておもいました!



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