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【旅育】「今」子連れで旅に出るべき理由

1歳10ヶ月になる子どもを育てています。
夫婦共にそれぞれ独身の頃から旅好きで、休みの度に国内外を飛び回っていました。私は仕事での渡航や留学の長期滞在も含めますが、これまでに約40の国や地域を訪れました。中にはリピートしている国や地域もあります。

子どもが産まれてからは、コロナ禍もあり、夫の義家族に会うことを優先にしているので海外旅行は夫の母国への帰省が中心ですが、時間と予算が許す限り旅をしています。

かつての夫との2人旅は行き帰りのフライトだけ取っておいて、後は現地で決めるスタイルの柔軟性の高いものでした。さすがに小さな子連れの旅はそんな身軽さはありませんが、私たちは「今」行くことを大切にしています。

なぜか?

今行きたいから。

今なら行けるから。

よく、こんな声も聞きます。

旅行は色々大変だから、子どもがもうちょっと大きくなってから…

今連れて行ってもどうせ覚えていないからもったいない…

もちろん月齢の低い赤ちゃんはまだ免疫力がついていないですし体力もないので、行き先や移動手段などは一定考慮が必要です。

ただいつか子どもと旅行に行きたいな…と思っているのなら、今行くことを全力でオススメしたいです

主な理由は下記3つ。

①今ならどこに行けるか、どんなスタイルで旅できるか、どこまで予算をかけられるか明確だから

親である自分自身も含めて、今の健康状態や経済的な状況であればはっきりしています。5年後や10年後にはさらに経済的なゆとりが生まれている可能性はありますが、今の体力や気力が維持出来ているとは限りません。また行きたい先が未来永劫訪問可能な場所とは限りません。残念ながら、政情不安、自然災害などである日突然行けない場所になってしまうこともあります。また今ならどの程度の予算なら出費を許容出来るかも試算出来ます。

現に私自身も20代では有給を最大限活用し、仕事終わりに友人と落ち合い羽田から深夜便でハワイに飛んだり、早朝着便で東南アジアから帰国後に空港でシャワーを浴びて出社してそのまま働いたりと、めちゃくちゃ体力がありました。

残念ながら30代後半の今同じスタイルで旅をしたとすると、まず当面は体力回復に時間を要して使いものになりません。。旅先でのフットワークも同様で、エネルギー消費を抑えるための追加コスト(移動手段など)を払うか、現地での行き先やアクティビティを絞るか等するでしょう。10年前に出来た旅をいま全く同じようには楽しめないのです。

②子どもの成長と共に複雑化するスケジューリング

また子どもの成長はあっという間で、親の都合だけで自由に動ける期間は意外と少ないです。例えば日本では小学校高学年になれば、スポーツチームに入ったり、塾通いをしたりと一気に忙しくなることが多いです。私の友人や親戚の子達も例に漏れず、特に複数の子どもを育てているとスケジュールを合わせるだけでも大変そうです。比較的自由に動けるのが低学年までだと仮定すれば、年1回の旅行だと0歳でスタートしても10回程度しかいけません。

③今行けば、これからの人生で最長期間旅の余韻を楽しめる

最後に私が一番大切だと思うのは、早い時期行けば行くほど、旅の想い出を一緒に振り返り楽しんだり、旅で得た経験を活かせる未来の時間が長くなるからです。もしかすると旅先での体験が、これから先の家族共通の趣味になるかもしれないし、子どもが何か特定の分野に強く関心を抱くきっかけにもなるもしれません。

赤ちゃんだとまだ本人の記憶には残らなくとも、親である私たちの中には「初めて海を見た時、波の音が怖くて泣き出した表情」や「初めての温泉で気持ちよさそうにしていたかわいい表情」など沢山の想い出が残ります。

また旅先だと記念に写真をいつもより撮ろうという意識になると思うので、物理的に見返せる想い出も増えるかもしれません。

子どもの年齢によって旅から得られるものは異なりますが、私は例えば0〜1歳でも下記が十分得られると考えています。

◯五感の刺激
特に都会から自然の多い場所を訪れた場合、身近にはない大自然を見たり、生き物を触ったり、波の音を聞いたり、森の空気を吸い込んだり、ご当地の名物を食べてみたり、親子共にあらゆる方法で五感を刺激することが出来ます。

◯ホンモノの体験
自然はもちろんのこと、都市部であってもお城や寺社仏閣をみたり、地方特産品の食べ物などを食べたり、画像や絵だけでは分からないホンモノを味わうことが出来ます。上記五感の刺激はホンモノを体験してこそ感じられるものです。

◯非日常を楽しむ
家庭によっては日々のルーティンが決まっていて、毎日同じようなスケジュールに行き先というケースもあると思います。いつもと同じお散歩コースや児童館ではない場所を訪れ、初めての公園で遊ぶ。自宅とは違う大きなお風呂に入る。子どもにとっては全てが非日常の体験になります。新しい体験をするとドーパミンが多く出て、知的好奇心を刺激すると言われています。

◯適応力
自宅ではない環境で食事をする、遊ぶ、眠るといったことから、子どももいつもと違う状況に適応しなければなりません。これから先変わりゆく環境に柔軟に適応出来ることは必須のスキル。幼い頃から環境適応力を培っていくことは大きなメリットがあると考えています。

◯家族の絆
旅の間は基本的には家族が常に一緒に行動すると思います。自宅だと一緒にいても合間に家事などで離れる時間が発生しますが、旅行中はより密度の高い時間を過ごし、一緒に新たな体験を共有したり、トラブル解決をしたりと家族の距離がさらに近くなります。

◯想い出・経験資産
今旅に出るべき理由③と重複しますが、旅から得た想い出や経験は決してなくなることのない資産です。

さらに大きくなれば、一緒に旅をすることでこんなことも得られると思います!

計画力
主体性
地理への関心
歴史への関心
感受性
好奇心
コミュニケーション能力

赤ちゃん連れはハードルが高いなと思う方はまずは近場に1泊2日。シティホテル泊(ベビーグッズが借りられることが多い)あるいは旅館の和室(自由に動き回りやすいので楽)からのスタートがオススメです!

【我が家の子連れ旅歴】

▶︎生後約2ヶ月
〈行き先〉倉敷・高松
〈期間〉2泊3日
〈主な移動手段〉車
〈宿泊場所〉シティホテル(ベビーベッドレンタル)
〈メンバー〉第1子+夫+義母+私

▶︎生後約4ヶ月
〈行き先〉夫の母国(ヨーロッパ圏)
〈期間〉2週間
〈主な移動手段〉飛行機+車
〈宿泊場所〉義実家+シティホテル
〈メンバー〉第1子+夫+私

▶︎生後約6ヶ月
〈行き先〉京都
〈期間〉1泊2日
〈主な移動手段〉電車
〈宿泊場所〉温泉付き旅館
〈メンバー〉第1子+私+私の友人4人

温泉デビュー。温泉は家族風呂ではない場合は同性の旅行の方が断然楽なことに気づく。子育ての先輩の友人達ばかりでサポート手厚く最高だった。

▶︎生後約8ヶ月
〈行き先〉夫の母国(ヨーロッパ圏)
〈期間〉2週間
〈主な移動手段〉飛行機+車
〈宿泊場所〉実家+友人宅
〈メンバー〉第1子+夫+私

▶︎生後約8ヶ月
〈行き先〉京都
〈期間〉3泊4日
〈主な移動手段〉電車
〈宿泊場所〉ビジネスホテル(シングルルーム)
〈メンバー〉第1子+私

現地で友人と会ったりしたが、宿泊は子どもと2人。ビジネスホテルなのでベビーベッドを借りたりは出来なかったが、2人ならシングルベッド添い寝で十分。
ビジネスホテル近くの子どもの遊び場に行ったりもした。

▶︎生後約9ヶ月
〈行き先〉金沢
〈期間〉1泊2日
〈主な移動手段〉電車
〈宿泊場所〉湯快リゾート
〈メンバー〉第1子+私+友人親子2組+友人1名

現地で友人達と合流。ホテル内に室内遊び場が充実していて、ずっと館内で楽しめたので、大人はおしゃべりに集中出来た!

〈行き先〉東京
〈期間〉3泊4日
〈主な移動手段〉飛行機+電車
〈宿泊場所〉友人宅×3箇所
〈メンバー〉第1子+私、各友人宅で別々の友人合流

東京都内の電車乗り換えが一番疲れたかもしれない。。

▶︎生後約10ヶ月
〈行き先〉琵琶湖
〈期間〉2泊3日
〈主な移動手段〉車
〈宿泊場所〉キャンプ場(テント泊)
〈メンバー〉第1子+夫+私

キャンプデビュー。まだハイハイ期だったので、湖畔で自由にハイハイさせられたのがよかった。

〈行き先〉伊勢
〈期間〉2泊3日
〈主な移動手段〉車
〈宿泊場所〉民宿
〈メンバー〉第1子+夫+私+親戚13名

▶︎生後約11ヶ月
〈行き先〉オーストラリア
〈期間〉1週間
〈主な移動手段〉飛行機
〈宿泊場所〉キッチン付きアパート
〈メンバー〉第1子+夫+私

ずっと外食は予算も体力もキツイので、キッチン付きアパートで自炊する旅スタイル。現地で発熱→病院に連れて行くというハプニングもあったけど、それもまた想い出!

▶︎約1歳
〈行き先〉鳥取
〈期間〉2泊3日
〈主な移動手段〉車
〈宿泊場所〉キャンプ場(テント泊)
〈メンバー〉第1子+夫+私

▶︎約1歳2ヶ月
〈行き先〉鳥取・城崎温泉
〈期間〉2泊3日
〈主な移動手段〉車
〈宿泊場所〉シティホテル
〈メンバー〉第1子+夫+義母+私

〈行き先〉東京・河口湖
〈期間〉4泊5日
〈主な移動手段〉飛行機+電車
〈宿泊場所〉ビジネスホテル、温泉旅館
〈メンバー〉第1子+夫+義母+私

▶︎生後約1歳3ヶ月
〈行き先〉京都
〈期間〉3泊4日
〈主な移動手段〉電車
〈宿泊場所〉ビジネスホテル(シングルルーム)
〈メンバー〉第1子+私

上記の旅以降に私が第2子を妊娠してからは、家族旅はしばしお預けとなりました。

▶︎生後約1歳7ヶ月
〈行き先〉夫の母国(ヨーロッパ圏)
〈期間〉2週間
〈主な移動手段〉飛行機+車
〈宿泊場所〉義実家
〈メンバー〉第1子+夫


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