やっぱり

乱文

やっぱり高校を辞めたい。ただしこれは衝動であり、本心かと言われると怪しい。

ちゃんと数えてはいないけどあと丸3日くらい休んだら留年するので、もしも卒業したくなった時に取り返しがつかない事態にならないようにとりあえず行こうと思った。朝から泣いていたので親にはやめておけと言われたが、私を黙らせて親自身が落ち着こうとしているとしか思えなかった。

私は極端に優柔不断というか、個人的には何らかの病気でもおかしくないんじゃないかと思うほど、短期間で気分が0と100を行き来している。ただし仮に病気だっとしても程度はそこまで重くないようで、このように自己分析ができる一片も存在する。そんなわけで、この前のスクーリングも何とか乗り越えた。

前日ODをしたせいで腹痛の余韻が残っていた。乗り換えのホームで発車時刻2分前、トイレに行こうか迷ったけど耐えた。真昼間で本数が少なく、これを逃すと間に合わないのである。たった1限分の授業を受けるためにわざわざ1時間半もかけて来ているのに、こんなことでパーにしては金と時間と気力を失っただけだ。馬鹿馬鹿しい。
腹も痛いし行きたくないしでボーッとしてきて、学校の最寄り駅に着いて電車が止まったことに気がつかなかった。ドアが開いて急いで飛び出した。ここで腹が痛かったことを再び思い出しトイレに駆け込んだ。手入れが行き届いておらず汚かった。この時代和式のボットン便所って存在するんだなと思った。

スッキリしたとは言えなかったが、時間もないので早足で学校に向かった。5分の遅刻までセーフということは40分までに入れば出席になるので、25分に着けば10分はトイレにこもれるなとか考えた。
何とか学校に着き、玄関すぐにある多目的トイレに入った(すみません)。この学校は少し不便なことに、多目的トイレと男子トイレは使い勝手のいいところにあるがなぜか女子トイレは校舎の端っこにある。

この時は腹痛よりも動悸が上回っていた。精神的なものと、引きこもりのくせに暑さの中歩いたことが原因だと思う。心身ともに体力がなさすぎる。バイトを辞めてからてんでダメだ。
授業に行くのを辞めようか迷った。そんな気分に無視をして、5分前になったので無理やりトイレを出た。カバンの中に手を突っ込み時間割が書いてある紙を取り出そうとした。
ない。忘れた。
ここでまた、授業に行くのを辞めようと思った。
そこを歩いていた名前も知らない人に英語の授業がある教室はどこか聞いた。

ギリギリの時間に何とか滑り込んだ。遅刻しているのにも関わらず全く何も言われなかった。
時計を眺めるのも暇すぎて、先生の発言を聞いてみた。今の生徒は持っていない、過去の教科書の解説をしていた。先生が言うページに今日の授業の内容が載っているわけもなく、教室内は教科書をめくる音がずっと鳴っていた。しかし、ここは○○高校通信制なので、先生に突っ込むことも生徒同士で「先生おかしいね」という話をすることもなかった。これは私がコミュ障だからではない。

何とかやり過ごした。いつもならここで一目散に学校を飛び出して帰るが、そんな元気は残っていなかった。動悸がする。自習室で小一時間休憩することにした。
すぐ横に職員室があり担任の姿が何度も目に入ったが、話しかけられることはなかった。この前意気揚々と「模試受けます!」「記念受験します!」「高卒認定受けます!」などと電話したりメールしたりしてしまったので、こちらとしても話したくなかった。あの時は気分が100だった。今なんて中退しようか本気で迷っている。0だ。肉体がそのままなだけで、違う人に入れ替わってしまったのではないか。最近は気分が上限と下限の壁で跳ね返るかのように行き来している。傍から見ればだいぶキチガイだ。私はこんなに色々考えて生きているのに周りにはキチガイにしか映らないのだ。死んだ方がマシだ。

そんなこんなでフラフラで帰宅した。電車のエンジン音が耳障りでもっと高校を辞めたくなった。

帰ってからも親に泣きながらキレ散らかした。母親はこんな私にアドバイスをしようとする。私は「聞いてほしいだけ、アドバイスはいらない、お母さんがどんないいアドバイスをしてもこの瞬間に楽になることはない、ただ話して気持ちを分かってもらうことでじわじわと変化が訪れるかもしれない」と病んでいるなりに必死に説明しているのにも関わらず思うような返事が返ってこないので自殺したくなるくらいイライラした。
「病は気から」とか、こういう人間にかけるべきでない言葉が口癖の父親に本気で慰められたのもこの日だった。メンタルの病に関する知識がないだけで、私という人間そのものがどうでもいいわけではないんだなと思った。そこは嬉しかった。でも、部屋に戻ってもイライラが止まらず、未提出のレポートをビリビリ破って花吹雪にした。今年の分のレポートはまだ出していないだけで全部やってあったのに、一瞬にして散った。
電話一本で辞められるならとっくに辞めていたと思う。一応高校なのでそういうわけにもいかず、困るのは自分だけとはいえ一線を超えた破滅的行動で鎮静を図ることしかできなかった。自傷の後にスカッとするのと同じである。

次の日も母親とデッドヒートになり、今度は教科書を全ページ読めないように散らした。机の上がゴミでいっぱいになった。髪の毛は抜けたら汚物になるように、教科書も読めないように破いたらゴミになった。でも、レポートは土下座したらコピーをくれる可能性はあるし、教科書だって買い直すことができる。自殺以外で人生を終わりにするって案外難しいんだなと思った。

私はツイ廃なのでこういうことを思わずツイートしそうになる。noteはTwitterよりも投稿のハードルが高い。そうなるとまだ冷静に書けるのでこっち方がいいなと思った。リアルの人も信頼している一部以外は見ていないし、ここまで長ったらしいといい意味で見る人を選ぶだろう。
メンタルが荒れ狂っていて、しばらくnote以外のインターネットのプラットフォームを見るのをやめようと思ったが中々うまくいかない。何かしていないと気が狂いそうだ。

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