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アイスランド旅行記(17)

アイスランド到着して6日目、今日のハイライトは午前中、3時間あまりの「青の洞窟ツアー」です。午後は・・・またレイキャビク方面にロングドライブで戻る予定。とりあえず今回は氷河の洞窟ツアー編。

Hofに宿(①)を取ったのはこの日のツアーがヨークルスアゥルロゥン氷河湖の駐車場(③)に午前9時集合だったから。ヨークルスアゥルロゥン氷河湖はアイスランド最大の湖です。

3月にいくならこのツアーだけは行きたい!と数ヶ月前に予約をいれていた私。骨折したっていく!固定ブーツ履いてれば(そして家族が手を貸してくれれば)いけるから!と頑張っていた一番の理由です。
みんなに迷惑はかけたけど、・・・念願かなっての参加です。

昨夜泊まったホテルから車で30分程でヨークルスアゥルロゥン湖の手前に氷舌(氷河の出口の部分)らしき薄青のひろがりが見えてきます。

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖はヴァトナヨークトル氷河の氷舌、ブレイザメルクルヨークル氷河が湖に接しており、その氷河は少しづつ湖へと崩れ落ちていきます。
氷河が湖に崩れ落ち、氷山や流氷として湖に浮かぶ姿が美しく、人々を魅了しています。氷山は、その大きさも驚くべき要素ではありますが、注目すべきは美しい色です。大部分は白色ですが、部分的に淡いエメラルド色であったり、何世紀も前の噴火による灰の黒い縞等が見られます。

Guide to Iceland / 情報: ヨークルスアゥルロゥン氷河湖 より

・・・ってことだったんですが、気候のせいなのか何なのか、私達がいったときは崩れ落ちた氷、はなかったのでした。残念。

トレーラーに「ローカルガイドツアーの集合場所」と書かれています。あそこかな?
「このツアー予約してます」とemail を見せながらそこにいたオジサンに話したら、「そこのバスで待ってて」と。バスの中はなんと木の壁になってて暖かさ演出?笑 コーヒーどうぞ、って言われたけど、3時間のハイク前なので遠慮しました(途中にトイレはない)。
この巨大なタイヤをつけたSUVタイプのトラック?に乗って、氷河の入り口までいきます。運転手(ガイド)さん含めて15人乗りなんだけど、ぎゅうぎゅうに乗せてたwwww
未舗装道にはいるとすぐ氷河が見えてくる。そうそう、未舗装道に入るまえにいったん駐車して、ガイドさんは慣れた手つきでタイヤの空気を抜いてました。グリップがよくなるからでしょうね。(オフロードやったことある人は知ってると思うけども)
そして湖の始まりの部分もみえてきた。それにしても今日の雲は分厚くてどんよりだなぁ。

ぎゅうぎゅう詰めの車で移動中↓。ガイドさんが「アイスランドの音楽、かけるね!気分が盛り上がるでしょ?」って 笑
ちなみに動画はとても平坦な部分を走っているときに撮ってますが、このあと だんだんこぶし大の石がゴロゴロしているところを走り始め、しまいにはそういう石で覆われた30度くらいの斜度の坂を下りるもので・・・いやあ、さすがに運転うまいな!でも怖かったな!笑(あまりにガタガタして動画が撮れなかった)

2方向から来た氷河が合流していくところ。
でも洞窟ツアーはこっちの、より大きい感じのブレイザメルクル氷河です。そうそう、もうお気づきの方も多いと思いますけどjökull(ヨークトル)は氷河って言葉らしい。foss(フォス)は滝だし、地名見てるだけでも少し勉強になるよね。
車を停めて(よくここで停める場所見つけるな、という狭いエリア(^_^;))アイゼンを借りて各車ごとに移動です。結構なツアーの数。
ここから氷河の「中」に潜っていきます。基本的な知識とか安全のための歩き方のコツとか教わって。ガイドさんはアイスランドの名前で覚えにくく、「みんなが発音出来ないのも覚えられないのも分かってる、だから僕の事はスポンジボブ(アメリカの有名な子供向けアニメキャラ)って呼んで」って言ってたから、もうその名前しか思い出せない 大笑
氷の壁!を回り込んで降りていきます。
壁の向こうに息子の黄色ジャケットが透けて見える 笑
まるで手で削ったかのような独特な氷の壁のかたち。
光が通るところでは光の波長の関係で青く見えるのは有名な話(海が青いのといっしょ)
ほかの洞窟に移動。
この色が見たかった!
水のある星に生まれて良かった。本当にきれい。
外の気温よりは洞窟内は暖かい。イヌイットのイグルー(氷のシェルター)も、だから暖かいというのね。
ガイドさん曰く、毎日氷河も洞窟も表情を変えるのだそう。だからシーズン前に入念にコースを決め、ガイドツアーのあとは氷の変化をチーム内で共有してお客さんたちの安全を期すのだそうです。(危険だから氷河内や洞窟へのトレイルは、個人で行ってはいけないことになっている)
そんなわけで、崩れるおそれがあるということで一週間前に天井部分を落とされた「もと洞窟」。
きっと大きな洞窟だったのでしょうけれど。でも安全には替えられません。この日はまだ寒くて厚い雲が空を覆っていたけれど、「晴れだったりもっと気温が高かったら危険だからここに皆さんを連れてくることはできなかった」とのこと。そうかー、そうだよね、ただ案内するのがガイドさんじゃないんだよね。
でもそう思うと、この1週間の寒さも今日の曇り空も、私達はとてもついているのだと気付く。

車での移動(往復で40-45分くらい)含めて3時間あまり、あっという間に終わってしまいました。楽しかった!最初の集合場所になっていた駐車場で解散です。

さて、この洞窟ツアーがあったのはBreiðamerkurjökull(ブレイザメルクルヨークトル)という氷河ですが、ここにかぎらずアイスランドの氷河は火山性の熱で下から溶けています。これはカナダやアラスカのそれらとは大きく違うんだな、というところかと思います。
だからこその水のゆたかな国だし、こういう洞窟もできるわけです。

毎日3m前後後退している、とガイドさんに教わりましたが、この氷が3m。。。って一体どんな水量なんでしょうね。そりゃ、滝だらけになるわけだね。。。


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