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北部イギリスの旅(14)〜国立公園と「ドラキュラ」の修道院

(このイギリス・アイルランド旅行記は以下に全部リンクがあります。よかったら。)

7日目。ベッドのマットレスはホント大事だと実感した朝、寝起きに腰が痛くないって、ありがたい。

本日の行程。朝と夕方に1時間くらいずつトレイル歩きをしました。
だんだん日の出の時間が朝8時にちかくなってきた。10月最後の日曜で冬時間に切り替わるっていうんだからそんなもんか。
部屋番号テーブルが朝食テーブル、はここも一緒。
よく歩いてるからだろうか、朝にフルーツに手が伸びる。(どうぞ、って感じで色んな種類が山盛り積んで、置いてある)
オットは(これもイングリッシュブレックファスト定番の)アボカドとポーチドエッグにしてた。私はアボカドには最初からしっかり味がついてて欲しい派なので(こういうときのアボカド、イギリスでは大体ただ潰しただけ)一口だけもらうに留めた。
私はスモークサーモンとスクランブルエッグ。これがね、サーモンが結構厚い切り方で量もあってですね。近くの漁港(Whitbyあたり)でサーモンあがるのかなぁ、なんて思いながら。
ポーチドエッグは好き。なのでアボカドのことも考えしっかり塩胡椒していただきます。
荷物をまとめ出発。雨がまだ降ってるなぁ。。。まぁ、イギリスだからそんなもんか。集落の家々がなんとなく寄り添ってるみたいでかわいい。
やっぱり国立公園歩こうよ、ということで近くの1時間くらいで歩けるトレイルにきました。ダンビー城跡をまわってくる周回路です。
こんなやつ。平均タイムが1時間3分とな。(上の歩いたルートをみてくれれば分かるように、私達は寄り道や要らんところも回って1時間7分だったので、まぁそんなもんかなと。)
このDanby Lodgeというところは国立公園のインフォメーションセンターにもなってるし、地元のアーティストの作品がかなりの量ならんだギャラリーも併設してます。(買おうかと思った。。。)
トレイル(Public Footpath)は大体こんな感じで、わかりやすく整備されているものもあれば「え、ここイイの?」なところもある。
おおっとぅ、ホントに誰かが座ってるのかと思った。
私にとってトレイル歩きの楽しさは、なんでもない小さい風景が印象的だったり風や緑の匂いが違うのを楽しんだりするところかな。
霜が降りたあさ。確か起きた時は2℃とかでした(この時点で4℃くらい)。
名前を知らないけれどトレイルの周りにはいろんな赤い実がある。
線路を渡ります。この国立公園内を走る電車は人気なのです。
羊さんおはよう。ゴメンよ、ご飯の邪魔に来た訳じゃ無く、通りたいだけなの。
トレイルの周りには時々、こんな獣道?が。柵や植え込みが切れていたり。
ここなんて有刺鉄線が緩んでるし。でも人が通るほどの幅はない。なんだろう・・・・なんか白っぽいものが沢山くっついててちょっと怖い・・・
ん?・・・なるほど!そういうことね。羊が移動するのに使ってるらしい。だから白いものがふわふわ引っかかってたのか。(向こうの方に2頭の羊がこっちみてるの、見えます?)
こんな道をてくてくと。
あ、少し遠くにお城あとが見えてきました。あそこまで行って、道を曲がってぐるりと戻っていきます。
Public pathには大小の門があって、ここでは紐を外して出入りするようになってますが、知らないと「え、いいの・・・?」な感じもあります。
良い雰囲気の橋が見えてきました。年季の入り方から、相当昔からあるものっぽい。(今調べたらDuck Bridgeという中世からあるものだと。)
家紋らしきものがあるので、もしかしたらお城がまだ生き生きしてた頃から使われていたのかな。中世の荷馬橋で 1717 年に砂岩で再建され、片面にはネヴィルの紋章の彫刻が施されている、とあるので、ダンビー城ってもともとはダラム近郊の貴族ネヴィル家のものだったのかも。(ご興味あればWikiにネヴィル家のことが書かれています。
10月半ばはまだ紅葉も一部ですが、時々ハッとするような赤や黄色に出会います。
昔は馬車なんかも走った橋。。。結構な斜度あるけど・・・
橋からお城がぐっと近くなって見えます。
木立を抜けて。
丘の中腹のおしろなのだけど、結構アップダウンありました(キツ過ぎはしないけど)。
今は使われていないのであろう建物と、飼育されている牛さんたち。
・・・目があった。
このお城の一部は、現在は結婚式場として使われています。
廃墟様にみえたのが左手、右側は今も使われているもの。
何人かの人が式典かなにかの準備をしていました。
方向と道を変えてスタート地点の方に戻ります。
鳥がおおくて、さえずりくらいじゃ何の鳥かわからない自分が残念。
こんなところも通るんですよ。門と「Public Footpath」のサインがなかったら分からない。
うっすら、誰かが歩いたような跡があるので辿ります。
見えますかね、「Public Footpath」のサイン。その手前のが門。
視線を感じたら牛舎のなかの牛さんがみてた。
まぁ、こんな道はよくあります。今回の旅行はハイキング用の靴で来ているので多少の水分は気にしないけれど、借りてる車の中が大変なことになりつつあります 笑
またまた牧草地の端っこを歩く。向こうの皆さんに「なにごと?」という視線を向けられながら・・・
アザミだ。小さくて可愛い。
このサインはかなり見やすくてわかりやすい方。
さっき通った牧草地への扉と、小川を超える小さな橋と。
こうやって分かれ道にはサインが出るので気をつけていればちゃんと辿れるトレイル。
多分このサインは、同時に釣りの出来る場所を示してるんでしょうね。

最後にダンビーロッジにあるインフォメーションセンターでトイレを借りて、国立公園の情報をみたりギャラリーを見て歩いたりしてから次の目的地に向かいます。

宿泊したDanbyって町自体とても小さいので、幹線道路に出るまではこの狭い道(舗装されてるだけ素晴らしい)で進むんですが。あああ、そうなりますよね。羊くんたちのほうがエラいですよね。
時速10〜15kmくらいでのろのろ近付いてます。羊くんたちも「仕方ねぇなぁ」的にのろのろ道をあけてます。
なんとかクルマを停めることなく通れました。でも「仕方ねぇなぁ」の羊くん、めっちゃ近いんですけど。手を出したら触れそう。
素晴らしい景色が広がります(道は狭いけど)。
「なに撮ってんだよ💢」的な羊くん。
いや、君じゃなくて風景が撮りたいのよ(それも失礼な話)。
やっと幹線道路に出ました。けっこうな交通量。
湊町Whitby。目指すは丘の上の修道院跡。
結構おおきな町。水産業が盛んとは聞いていたけど。国立公園内を通る電車も通り、現在は海浜リゾートとしても人気があるようです。
ウィットビー・アビー(修道院)です。現在はナショナルヘリテージという史跡保護団体の管轄下。そして「ドラキュラ」を書いたブラム・ストッカーはウィットビーに住んでいたのでこのアビーを舞台にしたとか。(アビーの丘の下にある沢山の墓標が並んだ聖メアリー教会でインスピレーションを得た、とも)
13〜15世紀に建てられたというこの建物、最初の建立そのものは657ADとされてます。
それでも今もなおこの美しさだからすごい。

このあと国立公園を西側に抜けて世界遺産「Fountains Abby」に行ったのですが・・・短時間に見て回るには巨大すぎるということでビジターセンターをチラッと見ただけで次へ。

ビジターセンターからみえる景色。ここは巨大な庭園があって、多分1日かけてみるところ・・・じゃないだろうか。


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