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【実務経験ゼロ】育休中にAWS SAA-C03に合格した話

第一子育休中にAWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA-C03)に合格しました。
この記事では、勉強のコツやSAAを勉強して良かった点をまとめます。
育休中の資格取得に興味がある方や、AWS未経験だけど興味はある方などの参考になれば嬉しいです。


筆者のスペック

  • 30代システムエンジニア

  • 第一子育休中

  • AWS業務経験ゼロ

  • 趣味でチュートリアル程度にLambdaだけ触ったことがある

  • EC2など代表的なサービスは聞いたことあるというレベル

なぜAWS認定資格を選んだか

育休復帰後に社内での選択肢を広げたかったためと、社外でも通用するポータブルな知識を身につけたかったためです。

私はシステムエンジニアですが今までの業務でAWSを使ったことはありませんでした。
しかし育休に入る少し前くらいからシステム基盤選定のフェーズで検討対象としてAWSのサービスが候補に上がることが増えてきました。
当時は調査・検討だけで終わりましたが、今後はAWSが採用されるプロジェクトが増えてくるだろうと考え、育休からの復帰後にAWSを使うプロジェクトが立ち上がった時に手を挙げてチャンスを掴めるように準備を進めようと考えました。

また、今後のキャリアを見据えて、システムエンジニアとして働き続ける上でクラウドやAWSの知識を持っていて損はないだろうと考えたのも理由の一つです。

勉強データのまとめ

使用した教材

Udemyで勉強しました。
インプットには「【SAA-C03版】これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座」を使いました。


アウトプットには「【SAA-C03版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)」を使いました。

今回初めてUdemyを利用しましたが、スマホで手軽に勉強できたのでとても良かったです。
育休中で収入が減っている身としては定価は気軽に手が出せない値段だったので(泣)、セール期間でお得に購入しました。

勉強時間

勉強時間約37時間でした。
期間は1ヶ月でしたが、休日は家族でお出かけして勉強しない日もあったので、平日の方が費やした時間が長いです。
インプット(講義)に17時間、アウトプット(模試)に20時間費やしました。

試験結果

812点一発合格でした。
感想としてはUdemyの模試よりも難しく、見直しをしても自信がない回答が何個かありましたが、なんとか合格できてホッとしました。

スコアレポート。試験直後は結果が表示されないため、
数時間後に合否が発表されるまではドキドキしていました。

勉強のコツ

ここからは一ヶ月で効率的に勉強を進めたコツについてまとめます。

先にゴールを決める

早めに受験予約をして締切駆動で勉強しました。
「AWS SAA 勉強時間」で検索して標準的な勉強時間を下調べして、自分が一日に勉強に費やせる時間で割って受験までの日数を計算し、本格的に勉強を開始する前にはテストセンターの受験予約を完了してしまいました。
期日が決まっている方がダラダラ勉強しなくなるので効果的でした。
受験日当日に子供を見ておいてもらうために夫にも宣言をして、後戻りできないプレッシャーを自分にかけました。

一日のノルマ勉強時間を捻出する

子が寝た時間を極力勉強に使えるように工夫しました。
以下のような工夫をして家事の労力をなるべく減らし、自分の自由時間を増やしました。

  • 子が一人でご機嫌に遊んでいる時に見守りながら家事を済ます

  • 離乳食はまとめて作って冷凍ストックしておく

  • ヘルシオや炊飯器を活用してほったらかし料理をする

  • 自動乾燥機付き洗濯機で洗濯干しの手間を無くす

ただ、せっかく生み出した自由時間をダラダラとスマホを見て消費してしまうこともありました(泣)
そこで自分にとって本当に必要なアプリやSNSは何かを考え直し、不要なものはアプリ・アカウントごと削除しました。
また、集中力を削ぐのでプッシュ通知も必要最低限のもの以外はオフにしました。
と、ここまでは結構ストイックに思われるかもしれませんが、リフレッシュとして勉強の合間に時間を決めて好きなコンテンツを見る時間も作っていました。
また夜泣きで寝不足になりしんどい日は、無理せず子と一緒にお昼寝する時もありました。
やるべきことを終わらせていて肉体的にも精神的にも元気な時に勉強するというルールにしていました。

勉強効率を最大化する

せっかく確保した勉強時間を無駄にしないように以下のような工夫をしました。

  • Udemyアプリを入れてスマホから一瞬で勉強を始められるようにする

  • 観る動画のメリハリをつける(講義パートは全て視聴、ハンズオンパートは気になるトピックのところだけ視聴)

  • 基本的に動画は2倍速で観て、理解できなかったところは標準速度で見直す

  • 模擬試験は悩みすぎずサクサク解いて、分からなかったところの復習に時間を費やす

Udemyの模試は中断できるので、お昼寝の時間に途中まで解いて中断して夜に寝静まった頃に再開するということができてとても便利でした。

未経験からSAAに合格することができたのは、上記のさまざまな工夫をこらした結果だと考えています。

SAAを勉強して良かった点

SAAを勉強する前も勉強中も「果たしてAWS経験が無いのに勉強して意味があるのか?」と何度か自問していたのですが、勉強を一通り終えてみて自分なりに感じたメリットをまとめます。

AWSの多数のサービスを体系的に学べた

AWSは言わずと知れた最大手のパブリッククラウドサービスで、多岐にわたるサービスが存在しています。
AWS認定資格を学びの入り口にすることで、AWSの柱となる考え方や主要なサービスを体系的に学ぶことができました。
他の方々の合格体験記を読んでいると、AWSの実務経験があっても意外と限られたサービスしか利用しないケースもあるようなので、自分の普段の業務では関わらないような様々なユースケースに応じたサービスを知れたのは良かったと思います。

また今回の勉強で、AWSにはオンプレミスとのハイブリッド構成を構築するためのサービスやオンプレミスからの移行をサポートするようなサービスが複数用意されていることも知りました。
また、AWS独自の技術だけでなく、業界で広く利用されているOSSをベースにして互換性があるサービスもあることも知りました。
ですので、今は業務でクラウドを使っていなくても今後システム基盤の移行などの可能性を踏まえて学習しておく価値は十分にあると思いました。

設計のトレーニングになった

実は最初はAWS認定資格のレベル感が分からず、クラウドプラクティショナー(CLF)を受験するつもりでした。
勉強開始前の自分の実力を確認するためにUdemyでCLFの模擬試験を買った際、ついでにSAAの模擬試験も購入していました。
両方の問題を解いてみたところ、SAAはCLFと比べて問題文と選択肢が長くて少し面食らいましたが(笑)、単にサービス名を回答する問題よりも適切なサービスを組み合わせてアーキテクチャを回答する問題が多く、この方が解いていて面白いかも!と思ったのでSAAに切り替えました。

私は業務の中でアーキテクチャを考える頻度がそこまで高くないのですが、SAAの問題演習を通じて様々なユースケースのアーキテクチャを考えるトレーニングが出来たのが良かったです。
AWSを利用した基本的な設計パターンを自分の中にインストールできた感覚です。
問題を解きながら頭の中でアーキテクチャを描いていくのは、出産と育児でやや衰えた頭にとって脳トレ代わりになって面白かったです。

余談ですがCLFの模試はスムーズに返金できました。
このようにUdemyは気軽に買って試せる点も良いですね。
※たびたびUdemyを褒めていますが、回し者ではありません(笑)

クラウドサービス学習の選択肢が広がった

今回の勉強で学んだのはAWSのほんの一部分ということを認識しており、AWSの規模の大きさや奥深さを痛感しています。
もっと知りたいという思いが出てきて、AWSのオンラインセミナーやカンファレンスの情報を調べたり、AWSの他の資格にチャレンジするのもありだと考え始めています。
また、Microsoft AzureやGoogle Cloud Platformなど別のクラウドサービスに入門するのもありだと思っています。
AWSをクラウドサービス学習の入り口にして今後の色々な選択肢を持てるようになったのが収穫でした。

おわりに

本記事はあくまで一個人の体験談で、勉強のコツやメリットがうまく他の方にも当てはまるとは限りません。
ですが、この記事を読んで誰か一人でも「AWS未経験だけど勉強してみようかな」「育休中だけど資格取得に挑戦してみようかな」と背中を押すきっかけになってくれたら嬉しいです。

お読みいただきありがとうございました!

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