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岩間 洋介|moicafe.com
2019年10月17日 07:00
便利なのでつい使ってしまいがちだが、言うまでもなく「居場所」という場所があるわけではない。それは話をわかりやすくするための、まあ、符丁のようなものといっていい。居ることで、そこははじめて居場所になる。居場所をつくるということは、人が行きたいと思い、そこに居たいと感じ、実際に何をするわけでなくただ居られる場所を用意するとともに、そこが「居場所」になるまで耕し続ける不断の営みのことをいう。要す
2019年10月8日 10:53
僕は声が小さい。なので、よく知っている。この世界では、社内会議でも、あるいは他愛のない口喧嘩や定食屋の注文でも、声が大きい者の主張ほど通りやすいということを。この場合、その主張が正しいかどうかはさして重要ではない。その声が「届く」かどうか、それが肝心だ。だいたい、届かない声は何も動かさない。動かさない声は目に見えない。そのため、それは最初からこの世界に存在していないものとして扱われがちであ
2019年9月24日 20:06
高齢者。社会制度的には、あと12年も経てば自分もそう呼ばれることになる。ある日そのことに気づき愕然とした。もともと年齢という概念には疎い方だ。ひとりっ子だし、運動部に属していたわけでもなく、組織ではたらいていた期間もさして長くはない。というか、むしろ新卒がまったく入ってこない職場だったので、「永遠の若手」として「プロジェクト」という名のありとあらゆる雑用に駆り出されていた。そのせいか、日頃