本屋大賞「成瀬は天下を取りにいく」 宮島未奈(著)
今週初め、丸善丸の内本店のランキングを見て不思議に思った。
翌日、ニュースで本屋大賞受賞を知る。
いつもは一つの本や作家を推したりはしないのだが、昨年この本を読んだ時の爽快感が心に響き noteの記事にし、多くの方に読まれたことを思い出す。
続編も記事に
著者の思うところが、時代に刺さったように思う。
「コロナ禍」という言葉が過去のものになりつつあるが、一般市民が感じる時代の「閉塞感」は続いているように思う。
現実逃避をするわけではないが、物語は楽しいものを読みたいと思うのが普通の考え方だと思う。
>「『重い小説』は優れた書き手がたくさんいる。
この言葉に頷いてしまう。
「凄いな」と思う文章が書かれている小説はだいたい重いし、暗い。
自分や世の中が明るくないと、なかなか手に取ろうとは思わない。
だから、純文学がますます読まれないのかも知れない。
MOH