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ドクター・スリープ(2019)を観るためにシャイニング(1980)を久々に観るとキューブリックのカメラアングルから目が離せない
シャイニング
有名すぎて映画のタイトルは、多くの方がご存知だと思う。
シャイニング:あらすじ
冬の間閉鎖されるホテルに、作家志望のジャック一家が管理人としてやってきた。そのホテルでは過去に、管理人が家族を惨殺するという事件が起こっていたのだが…。
当時評価の高かったJack Nicholsonの狂気的な演技も、その後多くのパロディが現れたので、観ていてニンマリとしてしまう。
出演者の演技よりも、舞台ショットに目を見張る。
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シャイニングの有名なシーンの数々、多くはシンメトリー。
左右対称はスッキリするが冷たくも感じられる。
キューブリックは出演者にピエロのように狂った演技をさせ、映し方でこのホテルの恐怖を感じさせようとしたのではないかと今更ながら思ってしまう。
迷路シーンは忘れていた
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この映画に迷路シーンがあったのは完全に忘れていた。
Jack Nicholson が冷たく固まっていたラストシーンは覚えているが、迷路で迷うとは…
昼間、ジャックの妻と息子が迷路に入るシーンに、既視感を感じて何故かな?と思っていたら、自分が書いた小説にも迷路のエピソードを書いていた。
そのエピソードでは、迷路を出てから面倒なことが起きるのだが…
Doctor Sleep(ドクター・スリープ)
あらすじ
ダニーは、40年前の雪山のホテルの惨劇で、狂った父親に殺されかけたトラウマを抱えている。大人になった今も人を避けるかのように孤独に暮らす彼の周りで児童ばかりを狙った不可解な連続殺人事件が起きる。ある日、彼の前に謎の少女が現れる。その少女は特別な力でその事件を目撃してしまったのだ…ダニーと少女はこの事件の謎を追う中で、あの惨劇が起きた『シャイニング』のホテルに辿り着く。亡霊たちが巣食い、人を狂わせる呪われたホテルで起きる新たな恐怖。そしてふたりに待ち受ける想像を絶する結末とは―
シャイニングで生き残ったダニー坊やが40年後、アル中から更生しているオッサンをユワン・マクレガーが演じており、能力(シャイニング)は隠したまま生活をしている設定。
物語は悪い能力者(人の生気が食料)と、それを倒そうとする能力者の少女(メチャクチャ強い)との戦いに、マクレガー加わりラストへと向かう。
決戦の舞台は、シャイニングのホテル。
ホテルを戦う場所として設定しただけではなく、シャイニングのエピソードが多く使われており、シャイニングが好きな方は存分に楽しめると思う。
(もう、とっくに観終わっているとは思うが)
ドクター・スリープを観ると『シャイニング』が名作であったと改めて感じる。
物語の筋はともかく、キューブリックのカメラワークが光る作品。
ドクター・スリープは、能力者が数千キロも(意識を瞬時に)移動できるのにクルマを使ったり、弾で打たれると吸血鬼のように灰になったり、40年間放置されたホテルの電気がそのまま使えたり、他にも都合の良い設定が散見されるが、エンターテインメントなので「細かいことは良いのだよ」なのかもしれない。
MOH