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SF小説 『面倒な時間旅行者のお世話係り』 の解説

新しい小説の書き置きが幾つかあることは、記事にした。

書き始めれば、筆が進みそう(タイピングが捗りそう)なのは『小さな丘の美術館』。
 
書いていて面白そうなのは『面倒な時間旅行者のお世話係り』。
このSF小説のざっくりとしたプロットが固まったので『お世話係り(エージェント)』がいる未来の【設定】とプロローグ2話を note に書き残しておきたい。
 
今までの流れに従えば、本編は「小説家になろう」へ掲載するだが、他からのお誘いもあり、どのサイトに投稿するのかは、まだ決めていない。
 
この小説は10万字くらいに収めたい(放っておくと長くなる)。
投稿先を含め、原稿を少し書き溜める間にどうするかを考えよう。


【31世記の設定】

○ 個人の認証はニューロン接続の確認
 DNAは指紋と同様、簡単に偽造される
 身体に関するものは全て再生、復元可能なので証明にはならない
 脳(精神)をデジタル化しても個人の思考方法は変わらないため、ニューロンの接続状態がキーとなる
➡️ これから逃れたい為にタイムトラベル中に行方をくらます者もいる。

○ 21世紀の人類が憂慮するものからの一切の解放
 病気、怪我、老化、容姿、労働、ストレス
➡️ 社会見学として、これらを見にくるトラベラーもいる。

○ 21世紀の所謂『労働』はない。『国家』『組織』もない。コントロールされた『繋がり』があるだけ。
➡️ 自称歴史学者は『調査』と称して、過去をイジろうとする。

○ 人と人との物理的な接種は『イベント』であり、第三者とのそれは重大な出来事である。
➡️ それを経験したくて、タイムトラベルが魅力的なエンターテイメントとなる。

○『システム』が高度に制御し運営する世界。21世紀に争いの元となったエネルギー、食糧需給問題は遠い過去の歴史。
➡️ タイムトラベラーにはコレも魅力的。知らないものを食べられる(事前の免疫コントロール施術は必須。体内常駐のナノロボットに指示するだけだが…)

○ 階級、氏、素性の区別はない。仮想博物館に展示されているだけ。
➡️ これを見たくてタイムトラベルする人もいる。『階級社会って本当にあったんだ!』と感激する。

○ 寿命は個人の自由。『システム』のコントロール下において、永遠の人生を全う出来る。
➡️ 画像でしか観たことがない『老い』をリアルで見ることができるのもタイムトラベルの醍醐味。千年後の世界には子供と若々しい大人しかいない。個人の趣味で老けた外観を好む人もいる。中身は若いわけだが。

○ あらゆる不具合・不正は世の中の構造上、起こり得ない。『システム』により日々、通知されるメッセージひとつとっても齟齬を起こすことなく円滑に運営されている。
➡️ 予定調和の如く、何の変化も起きない世界に飽き足らない思いからタイムトラベラーになる者もいる。その動機ゆえ世情が不安定な時代を目指し、時間管理局がコントロールしている時代から逸脱しようとする傾向がある。



【エージェント】
主人公:パトリック・K・デュランシン
・スケジュールに従わないツーリストを探し出し、31世紀に連れ帰る
 容姿:31世紀なのでミッションごとに変えられる
 未来:3020年「安定を重視して…」の未来人の時代
 現在:1980〜2020年がエージェントとしての受持範囲
 場所:日本国内

相棒:フィリップ・B・クレオ
・時々、主人公を手助けするローカルなツアーオベレーター
 特定の年代に長く滞在し、日頃はトラベルツーリストのお世話係り



これだけであれば、よくある設定。
この設定をもとに、どれだけユニークなストーリーを描けるかがポイント。
note にこのあと投稿するプロローグは物語の助走。
21世紀に入った主人公が表現する、物語の世界観の説明。
ユニークさは未だ出てこないと思う。
 
この記事は物語のナビゲーション。
物語の進捗により、都度更新したい。


MOH


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