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装飾家 趣味はブラジリアン柔術 家族は妻と3歳になる女の子、シングルファザーとしての生活

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最近の記事

妻の鬱 中編

近頃は何かとヒトが抱えている問題に触れる機会が多い。みなさん俺のこと空洞か何かと勘違いして、悩みを吐き出していく。 年齢のせいか、または俺の精神状態が呼び込んでいるのか分からないけど、1周まわって2周目に入った的なややこしい悩みが多い。みんなそれを自覚しているから答えを探すわけではなくて、ただ吐き出すだけ。傷の舐め合いです。俺自身それで助けられていた。キツいときにキツいと、なりふり構わず話せる相手がいると楽だった。でもそれだけじゃ前には進まない。 どうにか何かを変えたくて

    • 壊れる自由

      大概の大人は自由だ。 檻の中にでもいない限り、自分が好きなように過ごせる。 仕事がしたくなければしなければいいし、お金が欲しければ稼げばいい。 上司と合わないなら会社を変えればいいし、上司という存在が嫌なら会社に所属しなければいい。配偶者や子供がいて、鎖に繋がれたように感じるなら離婚して一人で暮らしたらいい。とにかく基本的に何をするのも、何をしないのも、自分で選んだらいい。誰も何も強制はしない。 私生活でいろいろあって、今はエッジの上を歩いている。どっちに転がるか、非常に危

      • 妻が鬱になりまして

        タイトルの通りなのですが、妻が鬱病の診断を受けました。育児ノイローゼからくる鬱だそうです。僕のことではないし内容的にも公に書いていいことなのか迷いましたが、吐き出す場所がないと僕自身が狂いそうなので書くことに決めました。 僕の仕事が忙しく、7月からの2ヶ月ほど帰宅が遅い日々が続いたので、育児と家事を妻に任せっきりにしてしまった結果です。僕の仕事は全てクライアントの都合で動くので、今までもそういった時期はありましたが、遂に破綻してしまいました。責任を感じます。 妻の様子が少

        • 義理とか筋とか

          大人になるとはどういうことか。 様々な切り口があると思うが、一つの定義として 「自分のケツは自分で拭く」と考えている。 自分のしたことの始末は自分でつける。 自分がしたことは全て自分に返ってくるという事実。 良いことも、そして悪いことも。 これは大学卒業間際に友人に一人の平野くんが言っていて、僕も強く共感した。就職活動など、それぞれの進路について雑談をしていた時だと思う。 当時の僕はまともに就職活動なんてしなかった。なぜかは覚えていない。就職しない代わりに具体的にやりた

        妻の鬱 中編

          シビレ

          昨日は時間があったので、原宿〜表参道の洋服屋さんを見て回った。 自分の趣味とは別に、気になるお店には積極的に足を運ぶようにしている。 4時間くらいは歩き回ったと思う。 ふと思い出す。上京したばかりの頃もたくさん洋服屋さんを見て回った。 静岡から上京したばかりの僕は東京のかっこいいお店にシビれまくっていた。 恵比寿のマルジェラの真っ白い店内。入ってすぐバスタブが置いてあった。通路に誘導されるまま店内を一周する。ジュースの自販機まで白かった。 意味はわからなかった。 渋谷の

          シビレ

          『やらと』 のようかん

          更新するのに随分時間があいてしまった。 自分が好きで書いていることなので、謝る相手はいない。 ただこれが仕事だった場合、頭を下げる必要がある。 頭を下げる時の手土産といえば虎屋のようかんが思い浮かぶ。 確かに頭を下げに行くのに、ショートケーキではなんだか格好つかない。 手土産に何を持っていくかは謝罪の本質ではないが、形式が大事な時もある。人間は儀式にとりつかれた生き物だ。 やはり、ようかん>ショートケーキ。 虎屋のようかん。伝統のようかん。 ピンチの時の心強い味方の虎屋に

          『やらと』 のようかん

          僕たちは火薬の匂いを知らない

          『匂い立つ』という言葉がある。いつ、そして誰だか忘れたが、ある写真について誰かがコメントしていた。どんな写真だったかも忘れてしまったが、その言葉と写真の内容がぴったりだったのは覚えている。その時僕はとてもいい言葉だなと思って、自分のボキャブラリーの引き出しにしまっておいた。連発するとペラペラになるので、過去に一度使ったきり使っていない。 今日はその二回目を使おうと思う。匂い立つ写真。 Katsu Naito氏はまさに匂い立つ瞬間を切り取る写真家だ。 内藤氏の経歴はこちらを参

          僕たちは火薬の匂いを知らない

          財布を落とした

          土曜日午前、青帯をもらう。 とても嬉しい気分。じわじわと湧いてくる実感にニヤつく。 土曜日午後、事務所で娘のスカートを縫って帰宅。 財布がないことに気がつく。財布を持たずに出歩くことが多いので、事務所に忘れてきたな、と深く考えず娘とジャれる。相変わらず僕のことを構ってくれる娘が好きだ。 土曜日夕方、ママがバレエのレッスンにいくのを見送る。娘と二人。 娘のフェイバレット蕎麦屋(ディスニーの本が置いてあるから)で晩御飯を食べて、これまた娘のフェイバレット銭湯に行って就寝予定。

          財布を落とした