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義理とか筋とか

大人になるとはどういうことか。
様々な切り口があると思うが、一つの定義として
「自分のケツは自分で拭く」と考えている。

自分のしたことの始末は自分でつける。
自分がしたことは全て自分に返ってくるという事実。
良いことも、そして悪いことも。

これは大学卒業間際に友人に一人の平野くんが言っていて、僕も強く共感した。就職活動など、それぞれの進路について雑談をしていた時だと思う。

当時の僕はまともに就職活動なんてしなかった。なぜかは覚えていない。就職しない代わりに具体的にやりたい事があったわけではない。今冷静に振り返れば、色んな事から逃げていたんだと思う。

エントリーシートを送ったのは一社。BEAMSのみ。
通過する自信はあった。

自己PRの欄は、エントリーシートを切りまくった。どういう事か。
エントリーシートで切り絵を作った。裏側にセロファンを当ててクリアレッドで仕上げた。別に切り絵が好きだったわけではない。みんながやらなそうなことをやる、つまり裏をかいてやる、という心持ちだった。狙い通りエントリーシートは通過した。

当日は雨。面接の装いは決めていた。ヒョウ柄のハーフパンツにオールデンのローファーを履いていくつもりだった。しかしこの雨。大事にしているローファー。結果ローファーを濡らしたくないという理由で面接には行かなった。電話一本もせずに。

今ならわかる。これがアカンことだと。大人なら電話の一本くらい入れるのが筋だろう。大学四年、2010年の僕は社会の仕組みなんて何も知らないガキだった。

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