実績の少ない初心者でも芋づる式に取材案件が舞い込むようになるライターお仕事Tips
こんにちは!フリーライターの野里のどかです。
現在、私は取材ライターとして複数の企業と契約を結び、生計を立てています。このnoteでは、取材ライターとして最初期の頃、「このお仕事が次のお仕事にも繋がりますように🙏」と、意識していたこと・やっていたことをお伝えします。スタートラインを今まさに踏み越えよう、としている方が、少しでも順風満帆なライターキャリアを送れるよう願って…!
このnoteで私を初めて知る方のために簡単に自己紹介しますね。
…と、新卒でいきなりフリーランスになったがために、安定して仕事を受けられるようになるまでにかなりの時間を要しました(一度、ベンチャー企業に広報として就職もしています。会社員生活も好き)。決して真っ直ぐな一本道ではないキャリアを歩んできた私ですが、横道に逸れる時間が多かったからこそ、次の仕事のチャンスが生まれるタネがいっぱい手に入ったのかなとポジティブに捉えています。
そんなタネを、どうやったら実際に受注に繋げるのか。私なりのお仕事Tipsを紹介します!
では、いってみよう!
まずは「記名記事」をゲットしよう!
記名記事はライターの大切な営業道具
記名記事とは、その名の通り自分の名前が入った記事です。記事の末尾に「取材・執筆:野里のどか」のように記載されているのを目にした経験があると思いますが、あれです。
ライターの仕事の素晴らしいことの一つに、「自分の過去の仕事が勝手に営業をしてくれる好循環」が挙げられます。記事を読んだ人に、「このインタビューは良かった、誰が書いているんだろう?なるほど、野里さん…うちの案件も相談してみようかな」と思ってもらえる機会があるかもしれません。
また、記名記事があることで、その後の営業活動がスムーズになります。そのまま実績として使用できるので、新しいクライアントさんへのアプローチに有効です。「記名記事が増えてから、仕事をもらいやすくなった」という声も聞きまし、「記名記事でなければ依頼を受けないことにした」というライター仲間もいるほど、大切なものなんです。
記名記事OKか確認をしよう
記名記事にしてもらえるか・もらえないか、はメディアのルールによっても異なります。そのメディアの全ての記事にクレジットが入っていれば、記名してもらえる可能性は高いでしょう。もし他記事にない場合でも、お願いしたら記名にしてくれた、という場合もあります。
なので、受注のタイミングで記名の可否をしっかり確認しておきましょう。また、できれば以下のことを聞いておくと、その後の営業に優位になります。
メディアの運営体制を把握し、仕事を提案してみよう!
「メディアからライティングの案件を受注した」…と一言で言っても、実際にどのような工程が発生するかは案件によってかなり大きく異なります。例えば、取材音声から記事の執筆だけすることもあれば、インタビュイーとの取材調整から任されることや、企画会議への同席を求められることも。執筆だけでなく、ディレクションや編集的役割を求められることは少なくありません。
どうしてライターの仕事は案件によって工数が変わるのでしょうか。それはメディアの運営体制が三者三様だからです。きっちりと組織化され、フローが整っているチームもあれば、担当者一人で記事作成にまつわる業務を回していることもあります。
メディアは、主に
が構成員となりますが、この全ての人員が揃っているとは必ずしも言えません。ライターとして状況を楽観視すれば、空いているポジションをカバーする人手を欲している可能性がある、と捉えられます。
メディアの運営体制を把握し、コミュニケーションをとっている担当者が「何に困っているかな?」と常に目を光らせましょう。そこに仕事のチャンスがあります。
「それってつまりディレクターへ転身するってこと?」…と、思われるかもしれませんが(もちろんそれも、合うお仕事であれば大賛成です👏)、取材・執筆以外に守備範囲を広げることは取材ライターとしてのメリットに溢れています。「この人に話を聞きたい!」と自ら企画・提案して仕事を作り出すチャンスになるかもしれませんし、ディレクションの経験は自分の“仕事のしやすい度”を向上させるのことに直結するでしょう。上流工程を任されるようになれば、仕事の幅が広がり、当然単価もアップしていきます。
「取材ライターだから、私は人の話を聞いて記事を書くんだ」と特定の業務に固執せずに、その周辺業務の経験も積もうと積極的になることが、その後の文章力以外のスキルを伸ばすことに繋がると思います。
インタビュイーに名前を覚えてもらおう!
メディアの運営体制を把握し、サポートを提案することは、メディアの人に「この人ともっと働きたい」と思ってもらえるきっかけになります。取材ライターの仕事をする上で、そう思っていただける機会の対象は、メディアの中の人だけではありません。
取材ライターは、人との出会いが多いのも魅力。そこで出会った人が将来のお客様となる場合も多いです。
特にビジネス系の取材ライティングの場合は、インタビュイーの会社もオウンドメディアを所有している・採用広報コンテンツを作成していて、ライターを探している状況であるのは珍しくありません。そうです、仕事のチャンスです!
当たり前だけど「報・連・相」は丁寧に
前述したように、執筆だけ依頼されるケースもあれば、インタビュイーとの取材調整チャットに最初から招待されるケースもあります。そうなると、取材前後にもインタビュイーとコミュニケーションが取れるので、自分の仕事の丁寧さやスピード感をアピールする機会となります。
最低限、以下のポイントを抑えておくと良いでしょう。(注意点の繰り返しとなりますが、関係者とその関係性に注意して、決して失礼にならないように)
ただ原稿を提出するんじゃない…最高のドキュメントを目指そう!
インタビュイーとのコミュニケーションはチャット上だけではありません。原稿も大切なコミュニケーションツールになり得ます。
原稿提出時に(メディア内部に共有する際にはすでに用意しておきましょう)抑えておくと、情報漏れのないドキュメントとなるポイントをまとめました。意識しているのは関係者の手間を省くこと・誤った情報記載を防ぐこと、です。
細かく、丁寧に。この意識を徹底して、最終的に記事として公になる文章以外の部分にまで気を配りましょう。
また、これは個人的に行っていたこと(かつ、特に慎重にやる・やら判断した方がいい)ですが、私はよくドキュメントの冒頭でインタビュイーへの短い手紙を書くようにしていました。
書く内容は、
などです。
私は人の話を聞くのが好きなのに加え、手紙を書くのも大好きなので、仕事とかを抜きにしてもやってよかったなあと振り返っています。この手紙のおかげで、取材音声から執筆をする(=インタビュイーと直接言葉を交わす機会がない)案件でも、名前を覚えてもらい、その後お仕事のご相談をいただいたことがたくさんあります。
SNSシェアはしっかりと協力しよう!
記事公開された後、SNSシェアはしっかりと行いましょう!SNS告知をするメリットはいろいろありますが、次の仕事につながる可能性として下記が挙げられます。
また、これらの可能性を最大化するために、「たかがSNSの投稿」とは思わず細かいところまでこだわってテキストを考えたいものです。
私がTwitterでシェアする場合は、効果的なツイートとなるように
などを意識して行っています。
仕事実績ページ(ポートフォリオ)はこまめに更新しよう!
1つの記事からあなたの仕事に興味を持ってくれた人が、次に行うアクションはなんでしょうか?そう、ポートフォリオの確認です!ポートフォリオを見て安定したクオリティで執筆しているか、どんなジャンルが得意か、実績は十分か…などをざっくりと確認した上で案件の相談のためコンタクトをとる場合が多いように思います。
ポートフォリオはこまめに更新しましょう!(私は今では年1くらいしか更新していないので、自戒を込めて大声で言っています…反省…😖👉私のポートフォリオ)
「そもそもポートフォリオがない!サイトを立ち上げるのも、どうやっていいものか…」と悩んでいる方、大事なのは形式ではなく中身の充実度です。媒体はnoteでも全く問題ないので、これを読んだらすぐにポートフォリオの用意に取り掛かってください!(まだ載せるほど記事がなくても、ページだけ用意しておきましょう!なぜって?だってこのnoteを読んだあなたにはこれからたくさんの仕事が舞い込むはずだからね(^_−)−☆)
各ジャンルや記事形式ごとに「イチ推し記事」をまとめておくと便利
ポートフォリオを作成するついでに、各ジャンルや記事形式ごとにイチ推し記事をピックアップしておくと、仕事の相談がきた際のコミュニケーションがスムーズになります。
私は、過去の記事全てをポートフォリオに掲載すると、あまりに量が多く、読む側の情報過多になってしまうと考え、自分の得意ジャンル・担保できるクオリティ・守備範囲の広さが満遍なく伝わるように記事を選んで載せています。
ポートフォリオを入口にして、具体的な仕事の相談をいただいた際に、その依頼内容によってさらに厳選して過去記事をお送りするようにし、情報を補完。
そうすることで先方の採用・不採用の判断の手間を少しでも軽くすることができますし、「このクオリティの記事を保証しますよ」と提示することで安心して発注していただける最初の信頼作りに繋がります。また、依頼内容に近い過去記事をお送りすることで、双方のアウトプットイメージのすり合わせにもなるんです。いいことしかない!✌️
さいごに:ご機嫌マインドで仕事できたらいいね
大なり小なりありますが、以上に挙げたことを実践して地道に実績を積み上げ、ご縁を増やしていったおかげて、安定してライターで生計を立てられるようになりました。これらTipsの土台にあるのは、明るいコミュニケーションだと思っています。
明るい、というのは透明性と溌剌さの2つの意味を含みます。案件の進捗具合や情報が明瞭であること。関わっている人が楽しく働けるような気持ちの良い関係性を築けていること。それを維持するためのコミュニケーション。細かな意識すべきポイントまで書き連ねたものの、「明るいコミュニケーションができてたら、きっと仕事はうまく行くから大丈夫だよ」が、初心者ライターさんへ伝えたいメッセージです。
不思議と楽しい人のところには、楽しい仕事が集まります。最初にライターの仕事を受注してからもう丸6年も経ちましたが、いまだに仕事でうまく行かないことや、悲しいこと、辛いことはいっぱいあります。それでも、ご機嫌マインドを保っていれば、素敵なお仕事のパートナーに恵まれ、やりたい仕事に繋がると信じています。
なにより、あなた自身がライターの仕事を好きで続けられるために、ご機嫌でいてください!
ここまで読んでくださりありがとうございました〜✌️😊✌️
最近は受験勉強のことや筋トレ、大好きなヒロアカのことばかり呟いてますが、よければTwitterフォローお待ちしています✨
また、このnoteは #ライターアドベントカレンダー 参加コンテンツです。他のコンテンツもお楽しみに🎁🎄