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うちの娘、ニューヨークへ行く。 PART3



前回からの続き。

なお、アメリカ出発の2日前。ステイ先のご家族からの提案で、今回行く家族のZoom顔合わせが行われた。娘の友達のお父さん、すなわちステイ先でのご主人(長いのでステイパパとする)から今回訪問してくれることへの感謝が述べられる。というか滞在させてくれることにまず感謝だ、ということでみんなでこちらこそこちらこその応酬。
さて、せっかく顔合わせできるので事前に聞きたいことをまとめておいた。

俺「空港へ着いてからの連絡がつながらなかったらいけないので先に一回電話させてもらってもいいですか?」
ステイパパ「空港ではフリーWi-Fiが使えるので、それに繋いでLINEで連絡したほうが費用がかからなくていいかと思います。皆さんいまライングループで連絡を取られてますがそこに子供たちを加えたらどうでしょうか」
なるほど。
俺「英語が頼りないので入国したあとが不安なんですが…」
ステイパパ「ゲート出たら一本道なので迷うことはないと思います。あとは荷物とかさえスムーズに受け取れれば…」
Tee.さんから聞いていた「入国審査官はまったく愛想がないがそういう仕事なので」という情報を思い出す。聞いてみるとステイパパさんもチキンラーメンを持ち帰ろうとして引っかかったことがあるらしい。「マイドーターズスナック!」で乗り切ったとの話だったが。

いくつか質問を終えたあと、ふと他のお家の方があんまり発言してないことに気づく。
「あっ、うちがお聞きしたかったことはこれくらいなので、他の皆さんから何かあればどうぞ」
「……」
「……」

えっ、質問あったのうちだけ?しゃべりすぎ?Zoom飲み会でばーっとしゃべったあと他の人が全くしゃべらなくなってしまう空気を思い出す。まあ初対面でもあるしな…というか我が家とステイパパ以外お父さんが出てこない(正確には映っててもしゃべらない)。世の父親はだいたいそんなもんなのか?まあうちも最初は各家がお母さんばかり映ってたのでセンターポジションを妻と交代しようかと思っていたのだが(結局そのまま続行)。父親はやたらしゃべるし息子は後ろで踊ってるしで騒がしい家族であった、我ながら。

とりあえず顔合わせも質問も終了ということでいよいよ後は向かうだけだ。前日は荷物を最終確認し、パスポートや必要書類をコピーして予備を持たせる(このあたりもTee.さんのアドバイス)。いよいよ明日だなぁ…と思った時にふと「あっ、こういう時何か娘のリクエストがあるのではないか」という考えが頭をよぎる。ただの旅行なので帰ってこないわけじゃないのだが、単純にしばらく日本食から離れるので「今晩食べたいものあるか?」と娘(宿題中)にLINEする。ほどなく「たこやきでおなしゃす」という返信。THE日本食なのかどうかはわからないが、まあよい。買い物に出てタコや具材を買ってきて、その夜はたこ焼きパーティーとなった。みんなで食べて飲んで(ジンジャーエールを)、明日は早朝出発だ!仕事なんで同行できないけど。

そして翌朝。娘に「気を付けて」と「楽しんでおいで」を言ってハグ。空港までは妻が送っていってくれる。玄関から出ていくのを見送ったあと、我ながら「意外とあっさりだったなあ」と振り返る。まあ1年間留学とかじゃないしな。
そして飛行機が出たあとで、今回のために作ったグループラインに、飛行機に乗り込む直前の子供たちの写真がアップされた。子供たちが3人並んで搭乗口の近くでピースをしている。
その写真を見た瞬間、なぜかそこで急にぐっとこみあげそうになってしまった。旅立つことで離れていくような寂しさだったのか、自分たちだけで出発できるようになったという成長への感慨なのか。よくわからないが、まあわからないままでもいい。

飛び立った飛行機の写真。そしてその後に一緒に行く子のお母さんからのメッセージ。「アメリカについたらANAの係の方が迎えの人に引き渡すまでサポートしてくれるそうです!」
うわ~良かった~!それならもう安心!後から聞いたら入国審査の際も通訳としてついてもらってたようだ。いやもうさすがANA。今後もひいきにしますよ、ほぼ飛行機乗らないけど。

そして日本時間の深夜0時頃、娘を乗せた飛行機が空港に到着。それまでずっと飛行機がどのへんを飛んでいるかを見られるサイトで確認していた。妻と息子と3人で「もうそろそろ?」「あっ、空港に着いたっぽい!」と、まるでアイドルを追っかけてるかのようなテンション。

そこから30分ほどして、娘からlineが入る。「アメリカ着きました!入国審査も終わった!」深夜と思えない歓声が、我が家で上がった。

ということで無事到着して現在にわかニューヨーカーとなった娘です。タイムズスクエアの写真などが送られてきてるが、未だに現実感がない。無事帰ってきたあとの後日談はまた書くかもしれないが、ひとまずこれにて。

サポートいただけた場合、新しい刺激を得るため、様々なインプットに使用させていただきます。その後アウトプットに活かします、たぶん。