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うちの娘、ニューヨークへ行く。 PART2

前回からの続き。

アメリカへ行く準備で一番戸惑ったのが渡航に必要な書類である。

●渡航同意書
●コロナ関係証明書
●税関申告書


とりあえずこれらを用意する必要があった。渡航同意書は未成年なので必要になる書類で、今回の渡航に親が同意しているということを証明しないといけない。
そう考えると未成年が親の知らない間に勝手にアメリカ行ってた、みたいなことはできないのだな。コロナ関係の証明書はいわゆるワクチンを打っているか、ワクチンを打っていない場合は現地で検査を受ける用意があるか、みたいなことを書くものだ。うちの子はワクチンを打ってなかった(そのわりにまったくかかっていないのだがまあ運といえよう)ので、現地でPCR検査を帰国前に受けますよ、という部分にチェックして記入する。
さらに税関申告書。これは要するに「アメリカに商売できるような品物を持ちこんでいないか?」ということを書かないといけない。あと手持ちが1万ドルを超えてないかとか。超えるわけがねー。「別に商売しにいくわけじゃないし向こうに置いてくるものなんかないんだからゼロドルでいいんじゃないの?」とのんきに構えていたら「日本からのお土産がドル換算でどれくらいになるかを書かないと」みたいな話が他の親御さんから回ってきて「げげげ、しゃもじせんべいのジャンルって英語で何よ?」と焦った。その親御さんも「もみじ饅頭って英語で何?」と迷ったようだが。
そう、結局英語が不得意なのでこれらの書類を全部英語で書くという部分がハードルであった。住所表記や電話番号表記もまったく感覚が違うので、記入例を見たり、他の人が書いたものを参考に送ってもらったり、ステイ先から情報をもらったり…。基本的には「ググればなんとかなる」わけだが、はっきりと書かれていない部分もある。日本国内なら「その場で修正すればなんとかなるだろ」と思えるが、海外だとどうだろうか?その不安はぬぐい切れなかった。

そしてさらに心配だったのが「何を持って行っていいのか?」である。お土産は日本の味が喜ばれるんではないか、とフリーズドライ味噌汁のセットを買って、最近ハマっていたほりにしのアウトドアスパイスを買って…と準備したあとで「そういえばコレ持ち込みできるの?」という疑問が湧く。肉や魚はNGと聞くが、味噌汁ならOKだろ?とか考えていたが、いざ入国審査で引っかかったら…?子供だけなのにゴツイ入国審査官に英語で詰問されたら…?とめどなく湧き上がる不安。海外経験がないというバックグラウンドがその不安をいっそう強める。

「海外に詳しそうな人に聞きたいが、あんまり周りもしょっちゅう行くような人間がいないしな…いや待てよ?海外経験豊富そうな人がそういえばいたな」
ということで、聞いてみたのがTee.さんである。ツイートの返信やDMでやりとりしたことはあったが、実はZoomでももちろんリアルでも顔を合わせたことはないので急にそんなこと聞けるか?とは思った。でもツイートやnoteを見る限り、海外出張などが頻繁にある感じがするし、飲み会レポートなどから見ても「なんか親切そう」という雰囲気が漂っている。まあダメ元で聞いてみよう、とDMしてみると…。
「ちょっと一口には説明しづらいので、電話で話させてもらってもいいですか?」という返答。
こっちからの相談事なのに電話してもらうわけにもいくまい、と電話してみると、すぐ繋がる。娘含めた子供たちだけであること、海外は初であることなどの事情を伝えて、持ち込み物や入国審査などについて聞いてみた。
「海外でも特にアメリカは厳しいんです。テロ対策があるので…あと肉や魚はもちろんNGなんですが、そのエキスが含まれるものもダメです。チキンエキスとか書いてあるとダメだし、何より肉っぽい写真がラベルにあったりするとまず引っかかります。昔それで引っかかったことがあるんですよ」
そしてぴょいん、とDMで送られてきたのが「かば焼きさん太郎」の画像。
「これを友達が送ってくれたんですけど、『肉はダメだろ!』と怒られた上に罰金2万円くらい払わされました」とのこと。ひえーーー。かば焼きさん太郎が何百個買える金額ではないか(ちなみにこれはニューヨークではなくドイツでの体験談)。
ちなみに買っていたフリーズドライの味噌汁は、パッケージに思い切り蟹や豚肉の写真が使われていたので家で飲んだ

実体験エピソードも交えつつ、入国審査の注意事項や持ち込み物について非常に多岐にわたって教えてもらった。「なんか親切そう」という印象は間違っておらず、いや間違ってないどころかさらにレベル超えてド親切だった。出発前にも娘を気遣うDMをいただき、Tee.さんからは「おせっかいですみません」と言われたりしたが、とんでもない。実地経験に基づいたアドバイスはとても心強かった。改めてありがとうございました。

まあともあれアドバイスや仲間内での情報交換を基に準備は完了。
いよいよアメリカだ、娘よ。
PART3へ続く。  って事前準備の話が長いな

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