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第49回衆議院議員総選挙雑感

◉自民党は15議席減も単独過半数を維持、立憲共産はそれぞれ12議席と3議席減で国民の審判が下り、維新の予想以上の躍進に、国民民主党が地味ながらも着実の議席を伸ばした選挙、という感じですかね。維新への票は、かなり行くだろうとTwitterでも予想はしていましたが、ここまでとは予想外でしたが。一言で言えば、負けたのはテレビ・新聞・ラジオ・雑誌の旧メディアである、と。

【不振の野党共闘を数字で見る 対決型・三つどもえ型・混戦型の結果は】朝日新聞

 31日に投開票された衆院選で、立憲民主と共産、国民民主、れいわ新選組、社民の野党5党は全289選挙区の75%にあたる217選挙区で候補者を一本化して臨んだ。この217選挙区で当選した野党5党の候補は野党系無所属を含めても62人(29%)で、公示前の51人から大きく上積みできなかった。
 比例区では立憲と国民の得票は計約1400万票にとどまり、前回2017年の立憲と希望の党の計約2千万票を大きく下回った。共産も得票を減らしており、共闘野党の不振につながった。
 今回、候補者の一本化が進んだのは、前回17年衆院選で旧民進党が希望と立憲に分裂し、候補者が乱立した反省からだ。

ヘッダー画像はnoteのフォトギャラリーより。あ、自分で撮った写真だわ。青い空、白い雲、辻元清美候補落選を聞いた心情にピッタリ。

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■ジェンダー問題は争点に非ず■

今回の選挙では、左派マスコミと野党はジェンダーが争点になったと騒ぎましたが。テレビ朝日系のANNの世論調査でも、選挙で重視する政策としてはたった3%ですから。それは、選択的夫婦別姓にしてもLGBTの問題にしてもそう。風見鶏の日テレが、今さらこんなデータを出していますが。立憲共産社民の支持層は老人だと、各種調査からも解っています。その支持層すら、ほとんどジェンダー問題を重視していない。コレが現実です。

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むしろ、若い層のほうがむしろ、ジェンダー問題に多少なりとも関心が高いのが、キツいですね。そっちに関心がある層は、若者ほど自民党支持。立憲共産社民に投票するより、自民党左派に投票する方がマシと、有権者は判断したと言うことでしょう。菅義偉内閣の支持率の低さは、ある意味でコロナ禍に対するイライラからの八つ当たりであって、自民党への政党支持率は一貫して高いですから。マスコミはその数字を無視して暴走。

■辻元清美落選のインパクト■

今回は保守革新ともに大物が選挙区で落選しました。自民党の甘利幹事長や石原伸晃議員など。野党も小沢一郎氏が選挙区で落選。しかし、もっともインパクトが高く、Twitterのトレンドにも割と長く、項目も多くランクインしたのが辻元清美候補の落選でしょう。ようやく、昭和の残滓たる珍左翼(©呉智英)の一角に、国民の審判が下りました。国民の血税を詐欺して懲役2年執行猶予5年という、実刑ギリギリの判決を喰らったのに、猶予期間中に出馬した恥知らずが。

【【衆院選】立民・辻元清美氏 比例でも落選…物議醸した自民党元幹事長の応援演説】東スポWeb

 衆院選が31日に投開票され、大阪10区から立候補した立憲民主党の辻元清美氏(61)は、小選挙区で日本維新の会の池下卓氏(46)の前に敗北。重複していた比例代表でも復活できず、8選はならなかった。
 前職で知名度も抜群の辻元氏だが、大阪での日本維新の会の圧倒的な人気を気にしてか、選挙期間中は何度も「私、今回の選挙危ないんです。皆が大丈夫と思ったら負ける。私、必死です」と訴え続けた。

今回の選挙では、共産党の池内さゆり候補も、立憲民主党の尾辻かな子候補も落選しました。ツイフェミやLGBTで悪目立ちしてる層が、声の大きさやマスコミの露出に比較して、実は票を持っていないのがバレた。セクシャルマイノリティは、調査によっては10%ぐらい存在するのに、その層も動いていないと、自分には思えます。まさに、ラウドマイノリティ。そして、仲間であるはずの層にも支持されていない。今回の選挙では、そこが一番大きいような。

■モリカケサクラで呆れた国民■

ちなみに、立憲民主党は辻元清美候補と尾辻かな子候補のみならず、川内博史・黒岩宇洋・今井雅人候補も落選しています。共通点は? 安倍政権のサクラを見る会の追求チームです。国民がコロナ禍で呻吟しているときに、モリカケサクラモリカケサクラ……と空念仏を唱えていた方々が、落選。森友学園の問題は、赤木ファイルでも総理夫妻の関与なんか無かったことが明らかでしたし、加計学園も言い掛かり。サクラを見る会も、検察審査会で安倍元総理の不起訴妥当。

さてさて、この調査チームには、もう一人メンバーがいました。そう、斎藤蓮舫パイセンです。来年の参議院選挙で、確か改選だったんじゃありませんでしたっけ? コンプリート! コンプリート!( ゚∀゚)o彡゚ マスコミと野党がしつこく騒ぎ、それが佐川局長の暴走と赤木氏の自殺の遠因になったのに。そういえば、福島瑞穂社民党党首も、来年改選ですね。辻元清美候補と並ぶ、珍左翼のツートップ。敗北して政界引退して欲しいもんです、ええ。

■野党共倒の戦犯たち■

今回、野党共闘と一部の人間が吹き上がり、まるで立憲民主党と共産党などが組めば、政権交代ができるかのような夢を見たのが、最大の敗因でしょう。それを参謀として主導したのは、山口二郎法政大学教授ですが。政権交代どころか、議席を減らして現状維持さえできなかったせいで、Twitterの更新がすっかり止まっています。そして、同じように戦犯であった元朝日新聞の鮫島浩氏は、開票直後の時点でも、こんな認識がズレたことを言ってました。

……………はぁ?(´・_・`) 野党共闘を軽視する現体制? 何を言ってるんでしょうか。れいわ新撰組の山本太郎代表の暴走も、そこでの意思統一の失敗も、政治ジャーナリスト様の目には、共闘不足に見えるようで。いちライターの自分でも、自民微減の野党共闘失敗、まともな政策を出した国民民主党の伸びは、左派マスコミの出したデータからも分かるのに。鮫島政治ジャーナリスト様のような支持者が、今回の敗北を招き寄せたのに……。さらに、こんな事まで言っています。

■立憲民主党が第二社民党へ■

このままでは、立憲民主党は野党第一党からわずか6年で泡沫政党に転がり落ちた社民党と、同じ道を辿るでしょう。それを避けるには、ラディカルフェミニズムを党内に招き入れた福山幹事長は辞任し、フラワーデモ界隈とは絶縁、山口二郎教授や鮫島浩政治ジャーナリスト様らとは、手を切らないと。社民党と同じ運命だよ。でも、できないでしょうね。基本的に、非を認められたら、とっくに代わってるはずですから。玉井東大教授の指摘が正鵠でしょうね。

キリスト教に改宗したユダヤ人の家系という宗教コンプレックスを持つマルクスが、ユダヤ・キリスト教の千年王国思想を焼き直した共産主義思想と、それが世俗化して薄まったリベラリズムは、全知全能の神を信仰する一神教由来の思想を保持し、妙な無謬信仰を持っています。だから、謝ったら負けだと思っていますね、無意識に。一種の宗教ですから、謝罪するとカリスマを失う。このまま、大きな改革もできず、活動家に乗っ取られた社民党と同じ轍を踏む可能性が高いです。

投票率が〜とか言ってますが、前々回よりも前回よりも上がっています。旧メディアの凋落は事実。ハフポストやバズフィードなどの新しい革袋に入れた古いワイン……というか、酢になってるメディアも、もう信者以外に通用せんでしょうね。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ